仲良し“前田敦子&高良健吾”、お互いの印象に「ちょっとこっぱずかしい」「心許せる女優」

2023.11.5 11:00

俳優の前田敦子、高良健吾が10月31日に都内で行われた『第36回東京国際映画祭』・連続ドラマW『OZU~小津安二郎が描いた物語~』の舞台挨拶に登壇。前田が出演を決めたきっかけや撮影現場でのエピソード明かした。さらに、共演多数の前田と高良のお互いの印象とは?

本作は世界に誇る映画監督・小津安二郎の生誕120年を記念し、初期のサイレント映画6作を気鋭の映画監督6人が現代設定に置き換え、オムニバスドラマ形式でお送りする。小津監督は、“小津調”と称される独特かつ唯一無二の映像世界で、没後60年となる今もなお国内外で高い評価を受け続ける“世界のOZU”。『東京物語』『晩春』など後期の代表作が注目される。

この日の舞台挨拶には、第3話『非常線の女』に出演する前田と高良、そして30歳にして『ぜんぶ、ボクのせい』や『Winny』などの話題作で国内外から注目を集める松本優作監督が登壇した。

■撮影期間は7日間 高良健吾「あんまり記憶が…」

主演の前田敦子は、昼は歯科助手、夜は恋人の拓実(高良健吾)らと悪事を働く謎めいた時子を演じる。演じた役について前田は「現実ではなかなかない設定ではあったので、正直最初自分が(この役を)受けて大丈夫かなと不安から入りました」と出演のオファーを受けた当時の心境を告白。前田は「でも(制作の)皆さんが熟知して台詞が入った新しい『非常線の女』をすごく真剣に作られているのが伝わってきたので、“これは食らいついていくしかないな”と思って」と出演の決め手を語った。

前田敦子

撮影期間は7日間だったと話す前田は「撮影現場の記憶があんまりないです。濃密だったので。幸福度はすごい高かったですけど…ちょっと覚えてない(笑)」と笑顔を見せながらもハードな撮影現場だったと明かした。すると高良も「僕もあんまり記憶がなく…」と共感し、笑いが起こった。

■前田敦子&高良健吾のお互いの印象は? 前田敦子「ちょっとこっぱずかしい」

何度も共演している前田と高良。本作でのお互いの印象を聞かれた前田は「共演者の皆さんが高良さんにどんどんホレていく姿をいつも現場で見ているんですけど。今回の高良さんのかっこ良さはピカイチの作品だった」と高良を絶賛。続けて「先輩としてもちろん尊敬しているんですけど、でもすごい仲良くもさせていただいているので」と高良に目を向けながら前田は「(恋人役は)ちょっとこっぱずかしい役ではあったかな(笑)」と照れ笑いを見せた。

高良健吾

そして高良は「前田さんに絶大な信頼感と安心感があるので、なんかふざけられます、前田さんといると」と話し、さらに「(カメラが)回ってない時は本当にふざけた話ができる。そのくらい心許せる女優さんです」と前田への信頼を明かした。2人ともお互いの印象について少し照れた笑顔を見せ、仲の良さが垣間見えた。

高良健吾、前田敦子

この関係性に松本監督は「時子と拓実の役はずっと付き合ってきた年月があって。前田さんと高良さんの元々の関係性がすごく役に活きていて。2人の関係性が短いシーンを見るだけでも伝わるのが、すごく印象的で良かったなと思います」と語った。

左から、高良健吾、前田敦子、松本優作監督

【連続ドラマW『OZU~小津安二郎が描いた物語~』】

小津安二郎生誕120年記念。“世界のOZU”の原点である初期サイレント映画6作を、気鋭の映画監督6人がオムニバスドラマとして現代リメイク。

■放送・配信日時:2023年11月12日(日)午後10:00~(全6話)

第3話『非常線の女』

◆作品概要
第3話でドラマリメイクするのは、90年前の1933年に公開された『非常線の女』。『朗かに歩め』、『その夜の妻』に連なる小津監督ギャング三部作の一つで、昼と夜の顔を持つ情婦が不良なボクサーと暗黒街で生きる姿を描く異色作。

◆ストーリー
時子(主演・前田敦子)は昼に歯科助手の仕事をする一方で、恋人で元ボクサーの拓実(高良健吾)らと美人局など悪事を働く日々を送っていた。ある日、拓実は仲間のユウキの姉・彩(片山友希)に弟を巻き込まないで欲しいと頼まれる。その願いを一蹴するが、凛(りん)とした彼女の姿を目にして惹かれていく。そんな拓実の異変を知った時子は不安を抱き、彩に接触するが…。

■監督:松本優作
■出演:前田敦子、高良健吾、片山友希、前田旺志郎、渡辺いっけい ほか
公式サイト

写真:©entax

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