九条里奈を突き落としたのは星崎透(奥平大兼)だった! 『最高の教師』最終回

2023.9.24 21:00

『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』が9月23日に最終回を迎えた。毎話終了後にSNSでは誰が犯人なのか、予想合戦となっていた。

放送前のSNSでは、「奥平大兼(星崎)が全回通してずっと“皆何を言ってるか分からない”という目をしている」「卒業式の犯人…やっぱり星崎くんだよな。ふわふわつかめない感じだったけど動機はなんなんだろ」という声が上がっていた。

これまで星崎は空気を読まずに鵜久森・東風谷・阿久津の中に入ったり、九条のタイムリープ・2周目を気づいたりと、3年D組の中でも異色な独特な雰囲気を放つ存在だった。とりわけ目立つような存在でもなく。

そして最終回の第10話。卒業式の日、生徒と思しき人物に突き落とされるも、気が付けば1年前の始業式の日の教室に戻ってきて、突如与えられた2周目の人生の主人公・九条里奈(松岡茉優)。生徒に突き落とされた自らの死の未来を変えるため、“何でもする”覚悟を決めた九条は、ただひたすらに駆け抜けた。

この世界を「変えよう」と。その思いに、これまで無自覚に人を傷つけ、無自覚に我慢をし、無自覚に見過ごしてきた3年D組の生徒たちも一人、また一人とその“本気”を解放してきた。

そして再び迎える、“あの卒業式”の日。九条は1年前と同じ場所で、向かう。
そして、九条の背後から手が…。押されかける瞬間、相手の手をつかむ。
その手、突き落とそうとしたのは星崎だった。

九条の推理は1周目で突き落とされたのは「明確な殺意もなく起きた」「もしかしたら“無感情”に近い状態で」。そこで思い浮かんだのが星崎だった。そして自らも命を絶とうとするのではと。この九条の推理は当たっていた。星崎は小学校のときから自分は友人たちとは違う、「おかしい」と感じていた。空気を読んで自分を殺して、皆のマネをしていないと邪魔をしてしまう。

「周りが“景色”みたいに見えてくる。白黒の映画みたいな。どこにも自分が居ないような、むなしい世界」九条2周目の人生、九条の改革は星崎の白黒の景色に“色”を与えた。
どんな風に“変えていく”のか楽しみだった。「だれかのために生きてみたかった」。

ただ、同級生みんなが九条によって変えられていく中、自分だけが変わらなかった。

やっぱり自分だけ“おかしい”。居ない方がいいのかもと。柵を越え、九条2周目の人生でも命を絶とうとする星崎だったが、宙に浮く星崎を懸命につかむ九条。

そこに、クラスメイトたちが下から名前を叫びながら星崎のもとに駆け上がろうとする姿が。星崎から見たこの景色には色が付いていた。九条の夫・蓮の力もあり、落ちず引き上げられる。星崎の「皆の後ろで見えてる“真っ赤”な太陽はきっと一生忘れないんだろうね」。

3年D組・九条先生最後の授業がこれで終わる。

写真提供:(C)日テレ

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