『名探偵コナン 天国へのカウントダウン』青山剛昌が“超高層ビルからの脱出劇”を思いついたきっかけとは！？

日本テレビ系金曜ロードショーと、entaxがコラボレーション。金曜ロードショーのここでしか聞けない“とっておき情報”を紹介する。

9月15日は『名探偵コナン 天国へのカウントダウン』が登場。「名探偵コナン」といえば、大ヒット公開中の『名探偵コナン 黒鉄の魚影（サブマリン）』の閉幕（クロージング）が迫る中、現在“黒”にまつわる様々な企画「ブラッククロージング」が進行中。そこで金曜ロードショーでも、黒ずくめの組織が登場する「劇場版名探偵コナン」を2週連続で放送する。9月22日放送の『名探偵コナン 純黒の悪夢（ナイトメア）』とあわせて、ぜひこの機会に楽しみたい。

劇場版第 5 作となる本作は、劇場版で初めて黒ずくめの組織と対峙（たいじ）した作品。舞台となっているのは、富士山が一望できる、西多摩市のツインタワービル。そこからの緊迫した脱出劇が繰り広げられる。

実はこの超高層ビルからの脱出劇というアイデアは、原作者の青山剛昌から出たものだそう。「ラストシーンから思いついたんですよ。歩美ちゃんが、コナンのおかげで30秒正確に数えられる。それを使って、なにかできないか？そうすると時計がなくて、時限爆弾の時間が迫っていて、脱出しなければならない状況…というように考えていって、超高層ビルからの脱出を考えたんです」と青山氏。

こだま兼嗣監督は、ツインタワーのアイデアをもらってから、どの階にどういう施設があって、何階で何が起こって…という設定や物語の流れがわかる細かな表を作ってから絵コンテを描き始めたという。そしてクライマックスの計算式は、機械関係の設計をやっている弟に協力してもらったのだとか。
さらに青山氏も、科学者をしている兄に絵コンテの計算式を実際に計算してもらい、「あってるよ」とお墨付きをもらったといい、「あの計算式があるから、物語に説得力が出るんですよね」と公開当時に語っている。

本編終了後には、“黒”にまつわる特別映像も放送とのこと。こちらもお見逃しなく！

【ストーリー】
ある日、キャンプにでかけたコナンと阿笠博士、灰原哀と少年探偵団の3人。キャンプ場に1泊した翌日、一同は西多摩市に新しくできたばかりのツインタワービルに立ち寄ることに。そこに、偶然蘭と小五郎、園子がやってくる。ビルのオーナーでパソコンソフト会社社長の常磐美緒が小五郎の大学時代の後輩だということで、オープン前にビルの中を見学できることになったのだ。美緒の秘書のちなみやプログラマーの原からビルを案内してもらう一同。10年後の自分の顔を予測してくれるソフトを体験したりと、原と少年探偵団は意気投合する。

そんな中、最上階ではオープニングパーティーに向けて、美緒と日本画家の如月峰水、設計を担当した風間と市会議員の大木が準備の真っ最中。そこに、ビルの前に黒いポルシェが止まっているという情報が！黒ずくめの組織の車に違いないと1階に下りるコナンだったが、車は走り去った後。一体、黒ずくめの組織がツインタワーに何をしにきたのか…。

その翌日。ツインタワーのホテルに宿泊していた大木が殺害される。彼の手に握られていたおちょこが犯人を示すダイイングメッセージなのではないかと捜査を開始する目暮警部。歩美、元太、光彦ら少年探偵団の3人も、コナンに内緒で事件を解決しようと企んでいた。一方、阿笠博士は灰原の不審な行動に気付いていた。黒ずくめの組織で“シェリー”というコードネームを持っていた灰原が再び彼らとコンタクトを取っているのではないかと阿笠博士は心配する…。その直後、原の自宅に遊びに行ったコナンと灰原、少年探偵団たちは、原の遺体を発見する。その横にはまたしても割られたおちょこが。おちょこはダイイングメッセージではなく、犯人が置いていったものだったのか！？そんな中、捜査陣の反対を押し切って、美緒はツインタワーのオープニングパーティーの開催を決定。コナンたちも出席し、和やかにパーティーが進行する中、如月が寄贈した日本画が披露されることに。そこで新たな殺人事件が発生！さらに、地下の電気室で次々と爆弾が爆発する。

ビルに閉じ込められたコナンたちが絶体絶命の危機に！果たして連続殺人事件と、ビル爆破事件の犯人は？そして黒ずくめの組織の狙いは一体何なのか…！？

『名探偵コナン 天国へのカウントダウン』（2001）
原作：青山剛昌「名探偵コナン」（小学館「週刊少年サンデー」連載中）
監督：こだま兼嗣
脚本：古内一成
音楽：大野克夫
声の出演：高山みなみ、山崎和佳奈、神谷明、山口勝平、林原めぐみ、岩居由希子、高木渉、大谷育江、堀之紀、立木文彦、茶風林、緒方賢一

写真提供：（C）日テレ