ドラマ『最高の教師』出演のせりん単独インタビュー! もしも2周目の人生を送るなら?

2023.9.2 18:00

松岡茉優主演ドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(日本テレビ系/毎週土曜22:00~)で、連続ドラマデビューを果たしたのせりんにentaxが単独インタビュー。クランクイン当日は「ガッチガチだった」という撮影現場での裏話や共演者とのエピソード、俳優業への率直な思いを語ってもらった。

■まさかのオーディション合格「驚きと喜びと不安がごちゃ混ぜでした」

――今回の役はオーディションで勝ち取ったそうですが、実際にオーディションを受けてみていかがでしたか?

正直、その時の記憶がないんです。それまでにオーディションを10回以上受けていて、全落ちだったんですよ。でも、ここまで規模が大きいオーディションは初めてだったので、めちゃめちゃ緊張しちゃって。セリフは覚えて行ったけど、その場でパーッと飛んじゃって、下に置かれていたカンペを見ながらやりました。自分的には「できなかったな」という気持ちしかなかったので、受かったときには「まさか!」でしたね。

――10回以上落ちても、めげることはなかった?

今までモデルのオーディションでもたくさん落ちてきたので、メンタルが崩れちゃうようなことはなかったです。俳優は新しいチャレンジだったので、「向いてないのかな」と思うことはありましたけど、気合いで乗り切りました。

――そんな中での合格は、喜びもひとしおですよね。

驚きと喜びと不安がごちゃ混ぜでした。でも、間違いなく不安が一番大きかったです。出演が決まったときに、出席番号順に書かれたキャスト表を見て「マジか…」って(笑)。自分がテレビで見てきたすごい人たちの中でお芝居をするっていうのも不安だし、セリフを覚えられるかも不安だし、ちゃんとしゃべれるのかも不安だし。もう全部が不安でした。

――クランクインも、ガチガチに緊張した状態で?

ガッチガチで、本当にヤバかったです(笑)。でも周りもみんな「緊張してた」と言っていたので、後から「自分だけじゃなかったんだ」と思いました。

――そこから、緊張が解けた瞬間は?

クランクインしてすぐの撮影が、第1話の芦田愛菜さんがしゃべるシーンだったんです。セリフはないけど、クラスのみんなで教室の空気を作る役割をしていたので、そのおかげで“セットの中で高校生でいること”には慣れたかなと思います。

――緊張感があるシーンですよね。

緊張感は本当にすごかったです。でも、「あのシーンでビシッと引き締まった」と言ってる子もたくさんいたし、現場の基盤ができたような気がするので、初日にあのシーンがあってよかったなと思っています。

■撮影現場は、まるで学校!? 「業界のことを勉強しています」

――現場では、どんなお話をされていますか?

いろんな話をするんですけど、僕は業界用語をまったく知らないので、プロデューサーさんが説明し終わったタイミングで、「しろみ(白味)ってどういう意味?」とか聞いたりしています(笑)。本当に学校のように、業界のことを勉強していますね。

――そんなとき、どなたに相談するんですか?

(奥平)大兼くんとは席が近いので、よくしゃべります。めちゃめちゃ面白い子なんですよ。現場ではそのとき近くにいる人に質問することが多いので、浅野(竣哉)くんとか、丈太郎くんともよく話しています。

――クラスはどんな雰囲気なのでしょうか。

みんな年が近いので、前室とかでもギャーギャーワーワー騒いでいますね。本当の学校みたいに、女の子チーム、男の子チーム、男女チーム、みたいなコミュニティがあったりして。一番下は高校1年生で、一番上は23歳。年の差はあまり感じないですし、合法でまた制服が着られたことがうれしいです(笑)。

――(笑)。生徒役の中で、リーダー的な存在はどなたですか?

やっぱり(加藤)清史郎さんが、リーダーシップを取ってくれている感じがします。

――では、役とのギャップのある人は?

愛菜さんは第1話の鵜久森とは全然違いますね。たくさんしゃべってくれて、いろんなアイドルの話をしています。僕はTWICEが好きなので、前室で音楽を流したり踊ったりしていると、「これ知ってるー」って。本当に学校みたいで楽しいです。

■不破大成は自分に近いキャラクター「ナチュラルに、そのまんまの気持ちで」

――演じる不破大成をどう捉えていますか?

僕の中では、ありがちな子なんですよね。いい意味で、高校生っぽいなと思います。「自分は他と違います」みたいな雰囲気を意図的に出している。でも、狭いコミュニティの中で生きてるので、長いものに巻かれて、いじめを見て見ぬふりしているところもある人物です。

――ご自身に近いですか?

めっちゃ近いと思います。僕も高校生のときは人と違うことをしていたし、男の子の友達よりは女の子の友達が多くて、そういう自分もすごく好きでした。普通の高校生じゃなかったから、こういう役は面白いなと思います。不破はファッションが好きで、ピアスをつけたりしているので、そんなところも似ているかなと思っています。

――台本以外に、資料をもらったりしたんですか?

衣装合わせのときに、3人ずつくらいに分かれて「この人はどういう人だ」と説明を受けて、キャラクター紹介文みたいな紙をもらいました。でも、そのときに全部を教えてくれるわけではなくて、ドラマの内容に沿って、その都度、心の変化とかは自分で考えていく感じです。

――「こうして」と指示されるのではなく、自分で考える現場だと。

本当にそうですね。福井さん(福井雄太プロデューサー)は、よく「リアルな感じで」とおっしゃっていて。みんな“ガッツリお芝居してます”というよりは、すごくナチュラルに、そのまんまの気持ちでやっているのかなと思います。

■のせりんが今、松岡茉優に聞きたいことは…?

――演じる中で、特に刺激を受けたシーンはありますか?

愛菜さん(第1話)や、山時聡真くん(第2話)のシーンはもちろんですけど、逆にスポットライトが当たってない子たちのお芝居にひかれています。カメラはしゃべっている人を撮るけど、映ってない人たちはどんな顔をして、どんな目線を送るのか、と。

――ここもお芝居するんだ、と思いますよね。

本当に。映ってない場面には(他の生徒は)いないと思っていたので、みんなセリフがない中で考えて、登場人物として生きている感じが、めっちゃ面白いなと思います。それは結構、刺激になっていますね。

――主演の松岡茉優さんとは、お芝居してみていかがですか?

もともと松岡さんがすごく好きで芝居もよく見てたんですけど、シリアスにお芝居される姿を見て、「すごいな」と同時に「怖いな」と思いました。なんて言ったらいいんだろう…マジ怖いです(笑)。“こういう先生なんだな”っていうのが、一瞬で理解できちゃう。その中で、2周目の人生で生徒と向き合う九条先生の優しさがちょっと垣間見えると、(胸を押さえながら)「お!」ってなります。

――合間にお話もされますか?

休憩中には、(手を振りながら)「わぁ~」みたいな(笑)。バラエティー番組とかで見る松岡さんそのままで、めちゃめちゃ優しいです。杏仁豆腐を差し入れしてくださったときに、僕はフルーツアレルギーなので、別でプリンも用意してくださったんです。その心配りに感動しました。あとは、すっごく肌がきれいです。この機会を逃さずに、いつかスキンケアについて聞こうと思っています!

――ちなみに、もしものせりんさんが2周目の人生を送るとしたら?

1周目の記憶が残っているなら、結構アクティブに動くと思いますね。状況がそこまで大きく変わらない程度に、別の楽しみ方をするのかなと思います。違うバイトをしてみたり、違う子としゃべってみたり。基本を大きく変えることはないけど、細かい部分でちょっと違うことをするかなって。それくらいがリアルだと思います(笑)。

――わかる気がします(笑)。最後に、今後の不破大成の注目ポイントを教えてください。

みんなの変化による、不破大成の心境に変化はあるのか。どう動くのか…その辺りが自分でも楽しみですし、注目してほしいなと思っています。

【のせりん Profile】
2003年3月25日生まれ。東京都出身。高校在学中よりファッションモデルとして活動を開始。「WEGO」「DIESEL」など様々なファッションブランドでモデルを務める。SNSで自由なライフスタイルやジャンルレスなファッションを発信し、そのセンスが若者の注目を集める“Z世代のネクストSNSアイコン”。2022年夏、『オオカミちゃんとオオカミくんには騙されない』(AbemaTV)に出演。2023年6月にドラマ『ケーキの切れない非行少年たち』(NHK)で俳優デビューを果たした。

写真提供:(C)日テレ
©entax

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