新しい学校のリーダーズ単独インタビュー 世界中で大人気『オトナブルー』は「海外のお客さんも日本語で歌ってくれる」

2023.8.25 22:00

セーラー服に上履きといったインパクト大なビジュアルと、個性的でも実力の高さがよく分かるパフォーマンスで、今やメディアでひっぱりだこの4人組ダンスヴォーカルユニット、新しい学校のリーダーズ。そんな彼女たちが8月25日深夜放送(25:09~)の『バズリズム02』に初登場し、首だけ左右に動かす『首振りダンス』がTikTokで爆発的な人気を生み出した楽曲『オトナブルー』と、テレビ朝日系金曜ナイトドラマ『警部補ダイマジン』のオープニングテーマ『マ人間』を披露する。entax取材班は独自取材を敢行、2曲の魅力について、メンバーに語ってもらった。

■『オトナブルー』はお客さんも一緒に歌って踊れる、初めての楽曲だった

――今回、新しい学校のリーダーズが『バズリズム02』で歌唱する楽曲『オトナブルー』は2020年リリースの楽曲でありながらTikTokで人気に火がつき、海外でもバズっているという状況です。メンバーの皆さんは、この曲はどんなところが魅力で、ここまで広まったと考えますか?

SUZUKA 『オトナブルー』は楽曲のジャンル的には昭和歌謡とディスコで、それに私たち4人の若い女性というのが、新しさと古さといった新しいコラボレーションになっていているんです。その結果、いろいろな世代の人が聴きやすくて楽しいんじゃないかな、と思います。

――この曲を最初に聴いた時は、どんな印象でしたか?

KANON 「新しい学校のリーダーズと掛け算したら面白そうだな」と思いました。私たちでも聴きやすいし、たぶんお母さんとかおばあちゃんとか、私たちよりも上の世代の方でも好きになれそうで、みんなが口ずさんじゃいそうだなと思いました。

――海外のフェスにも出られていますが、日本の観客と反応するポイントは違いますか?

MIZYU 『オトナブルー』に関してはそれほど違わないんですけれど、海外の方がリアクションは大きかったり、一緒に歌ってくれるんですよ。日本の方は「聴きたい」とか「見たい」といった想いが強いのかな、と思います。海外の方は<わかってる ほしいんでしょ? 艶やかな この唇>まで日本語で一緒に歌ってくださったりして、その声がすごく大きかったり(笑)。客席からパンチを感じます。

――なるほど。中には反応が違う曲もあるんですか?

MIZYU ありますね。バンドサウンドで歌謡曲ロックな感じの曲だと、パフォーマンスによって楽しんでいただけていると思います。でもそれはイベントのお客さんの層によるのかもしれないのですが。

KANON 確かに、そういうこともあるのかもしれないね。

MIZYU 私たちが出ている海外のフェスのお客さんは、ヒップホップが好きだったり、R&Bやダンスミュージックの方が聴きなじみがあって、のりやすかったみたいなんです。だから歌謡曲をやった時には、のるというよりは、見る、という感じでした。私たちは振り付けによって感情を表現するので、お客さんもそれによって「ワー!」と言ってくださる時もあるんですけれど。「Hey Hey!」みたいに手を挙げることはないよね?

KANON ないね。

MIZYU 「Hey Hey!」は『オトナブルー』の方が、たぶんやりやすいんだな、と思います(笑)。

MIZYU

――『オトナブルー』はリリースからしばらくして人気に火がつきましたが、少し時差があったことについてはどう思われましたか?

RIN リリースしたタイミングから私たちも大好きな曲だったのですが、私たちは『オトナブルー』が出るまでやっていた曲が、踊りきる、歌いきるといった曲が多かったんです。だから『オトナブルー』はお客さんも一緒に踊れたり、ただ、のるだけでも参加しやすいような曲だったのが新鮮でした。

この曲はライブの中でずっと真ん中ぐらいに組み込んできていたので、3年前の曲、といった感じはそんなになくて。ずっと“ナウ”な感じだったので、このタイミングでも、すごく驚いたというわけでもなかったんです。

でも今、SNSでダンスをやったことがない子も踊ってくれるようになって、『首振りダンス』と言って、みんなでやってくれるんです。そういうのもチャレンジしやすくなったからこそ、今こういうふうにみんなが聴いてくれていたり、踊ったりしてくれているのかな、と思います。

■『マ人間』の冒頭の歌詞で、ハッとするような感情になってもらえたら

――もう1曲『バズリズム02』で披露される『マ人間』は、テレビ朝日系金曜ナイトドラマ『警部補ダイマジン』のオープニングテーマにもなっています。これもまた、1回聴いたら忘れられない、それこそパンチの強い曲ですね。特にどんなところを聴いてほしいと思いますか?

MIZYU メロディの癖というより、歌い方で個性が出せている曲だなと感じます。私たちがこの曲を歌ったことによって、この世界が広がっていったらいいな、と思っていて。振り付けに、『マ人間』の人間という漢字を一文字で表現したりしているので、振り付け込みでこのダイナミックさを感じてほしいですね。

――SUZUKAさんの最初の一声が、とても気持ちがいいですね。

SUZUKA 冒頭の声の気持ちよさは、レコーディングしながらいろいろ研究しました。私の歌声によってこの曲の雰囲気は変わるな、と思ったんですけど、歌っていたら「これだな」とすぐ見つかったので。プロデューサーのjon-YAKITORY(楽曲『じゃないんだよ』でもタッグを組んだボカロP)さんと、「これだ、これだ」と言いながらやりました。

――「これだな」と感じたのは、どういったポイントだったのでしょうか?

「人間」という言葉が強いのでそこの伸びと、あと真をついたことを歌っているので、あまりグロテスクすぎても、といったように、バランス感を意識しました。歌詞もゴテゴテ、メロディもゴテゴテ。歌い方もゴテゴテで、ゴテゴテざんまーい!とならないように、少しサラッと感があって。でもここは欲しいな、というところは濃くする感じでしたね。

SUZUKA

――『マ人間』の歌詞は非常に訴えるものがありますが、特にどこが刺さりましたか?

SUZUKA やはり冒頭の<人間 いつになったら変わんだ?>ですね。ドラマのテーマに沿った歌詞なんですけれど、その気持ちは思い返すと、反抗期とかにあった感情だな、と思うんですよ。パンク精神というか。実際に言葉にすると、言っていて気持ちはいいですね。目を見開いて、みんなに言いたいな、みたいな。

伝えたいとか、「おいコラ!」と突き刺すのではなく、それぞれの受け取り方で、ハッとするような感情になってくれたらいいな、と思いますね。

【新しい学校のリーダーズ Profile】
自称”青春日本代表” パワフルなダンスを武器に、全曲メンバー振り付けで構成されたライブが、おでんの中の大根より熱いと支持され、アジアのカルチャーを世界に発信するレーベル88risingより2021年世界デビュー。それ相応のざわつきを生み出し続け、気がついたらば、SNSなど総フォロワー数は1400万人Over!

既に2023年の年間を代表する曲になるのでは疑惑の話題の楽曲「オトナブルー」が、TikTok関連動画再生数31億回を超え、各音楽チャートにランクイン!

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