八村倫太郎 夢は世界にチャレンジ「マディソン・スクエア・ガーデンでライブしたい」

2023.8.1 16:00

7月28日に1st写真集『record』を発売したダンス&ボーカルグループ・WATWINGの八村倫太郎に、entaxが単独インタビュー。TBS系ドラマ『君の花になる』から誕生したボーイズグループ・8LOOMのメンバーとしても注目を集めるなど人気上昇中の八村だが、意外にも個人の活動については「不安でいっぱい」だという。そんな八村が今、抱えている素直な思いと将来の目標をまっすぐに語ってくれた。

■宮野真守の言葉で感じた自分の変化「すべてのことが楽しくなってきた」

――様々な活動をされる中、今のご自身の状況をどう捉えていますか?

アーティスト活動は去年とはまったく状況が違っていて、WATWINGとしてツアーが決まっていたり、2023年いっぱいのスケジュールが埋まってるのが、すごくうれしいです。グループとして成長して、ファンのみなさんと一緒にどんどん高い舞台に行けているなっていう感覚がありますね。でも、自分個人としては不安でいっぱいです。役者をやりたいという思いはあるけど、やっぱりアーティスト活動と並行していくのは難しい。

でも今は、たとえばバラエティー番組に出させてもらったりすることが自分の新しい引き出しにもなるし、そこで悩んで葛藤して納得することも大事だと思っていて。最初はそれが『君の花になる』の反響の余韻だと思っていたけど、一度呼んでもらって次にまた同じ番組に呼ばれたときに、「僕として呼んでもらっているな」という実感があるんです。それがすごくうれしくて、そういった機会をどんどん増やしていきたいなって素直に思っています。

――この業界に入る前は、アーティストになりたかったのでしょうか。

歴史を遡ると、もともとは役者のオーディションを受けてたんですよ。でも、それは素人考えで、「役者なら入りやすいかな」と思っていたから。音楽にもすごく興味があって、ワン・ダイレクションやジャスティン・ビーバーが好きだったけど、歌も特別うまくはないし、「自分が音楽なんて」と思っていました。でも今、運命的に音楽をやらせてもらっていて、ありがたいことに役者もやらせてもらっていて。自分なりに1個1個、一生懸命にがんばってきたことが、いろいろとつながり始めているなと感じています。ラジオも2年以上やらせてもらって、ようやく自分に合っているなと思えるようになってきました。なので、アーティストも、俳優も、それ以外の仕事も、全部楽しいし、続けていきたい…すごく欲張りです(笑)。

ただ、僕が一番嫌なのは「コイツは何がしたいんだろうな」と思われること。自分をちょっと卑下して捉えるなら、今はそう思われても仕方ないかなと思うところもあります。

――自分の輪郭をぼんやりさせたくないと。

僕は“アーティスト”と“俳優”の2本でやっていきたいと思っているので、いろんな場所に顔を出すことで「コイツは一体何者なんだ」と思われるのが怖かったんです。でも、それを今後にどうつなげるかは、その場で自分がどう行動するかによって変わってくるなと思うようになりました。

――ご自身の置かれた場所で、どう動くかが大事ということですね。

僕は宮野真守さんとプライベートでも仲良くさせていただいているんですけど、宮野さんのようにマルチで活躍されてる方と初めてお話しさせてもらって、得ることがたくさんありました。役者とアーティスト、タレントでは届けるものが違って。役者は作品の良さを、アーティストは楽曲や自分のアーティスト性を、そしてタレントは、自分の人間的な部分を届けていく。そう考えることですべてのことが楽しくなってきたんです。

――宮野さんから、直接そういった言葉をかけてもらったのでしょうか。

そうですね。僕の悩みや葛藤を話す中で、きっと僕に合う言葉を選んで伝えてくれたんだと思います。だからこそ役者をやりたいなと思うし、アーティストも続けたいなと思うし、いろいろなところに呼んでもらえるのであれば、そこで全力を尽くしたいなと思っています。

■目標は世界進出! 「八村倫太郎らしいな」と思ってもらえるように

――八村さんの3年後、5年後の目標を教えてください。

中学生の頃からの目標として、将来世界を股にかける仕事がしたいなと思っていたので、この表現の世界で、世界を股にかけて活動ができたらすごく幸せです。だから3年後、5年後には、今、応援してくださっているファンの方々を大切にして、日本という地に足をつけながら世界にチャレンジできていたらうれしいです。

――具体的に、「ここでライブがしたい」といった思いはありますか?

…ありますね(笑)。僕はワン・ダイレクションのドキュメンタリー映画『THIS IS US』をよく観ているんですけど、その中で「マディソン・スクエア・ガーデンでライブするなんて最高だぜ!」みたいなことを言っているんです。そのワードがすごく頭に残ってるので、マディソン・スクエア・ガーデンでライブがしたいです(笑)。

――とても具体的に(笑)。“人”としての目標についてはいかがですか?

僕はこの業界で活躍している全ての方をリスペクトしていますけど、特にすごいなと思うのは星野源さんや菅田将暉さん、北村匠海さん、あとは、もちろん仲良くしてくださってる宮野真守さんもそうですが、役者業、アーティスト業、文筆家、いろいろな表現をされている方々です。

たとえば、僕は星野さんの作品に触れたときに「星野さんの曲だな」とか、「星野さんのお芝居だな」、「星野さんだからこそ紡げる文章だな」と感じるけど、それはどの分野においてもスペシャルじゃないとできないことだと思うんです。なので、自分がやっている活動のひとつひとつを「八村倫太郎らしいな」と思ってもらえたらうれしいですし、将来的にはそうありたいなと思っています。

【八村倫太郎 Profile】
1999年7月28日生まれ、神奈川県横須賀市出身。2019年、ホリプロ主催のオーディション「Star Boys Audition」を経て同事務所に所属。2020年、ダンス&ボーカルグループ・WATWINGとしてデビュー。現在はラジオ『ZERO–8』にレギュラー出演中。役者としての出演作には、ドラマ『ホメられたい僕の妄想ごはん』、『君の花になる』、映画『サバカン』がある。2023年7月に1st写真集『record』を発売。WATWINGとしては、8月22日にパシフィコ横浜にてワンマンライブを予定。8月30日にはメジャー1stアルバム『Where』をリリース。11月11日より全国9か所でライブツアーがスタートする。

写真:©entax

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