八村倫太郎 「僕の大事な歴史があるところです」1st写真集の撮影場所は“母校やバイト先”

2023.8.1 15:00

ダンス&ボーカルグループ・WATWINGの八村倫太郎が、24歳の誕生日となる7月28日に1st写真集『record』を発売した。“故郷・横須賀”と“東京”を舞台に、「二面性」をテーマに撮影された写真集の制作秘話とは? 撮影を経て感じる、自身の変化についても話を聞いた。

■自分以上に喜んでくれたWATWINGメンバーに感謝「やっぱり好きだな」

――写真集の出版が決まったときの率直なお気持ちは?

いつか写真集を出したいとは思っていましたけど、こんなにすぐ出せるとは思っていなかったので、「えっマジ、今!?」って率直にびっくりしました。そのあと、「どうやって出るんだろう?」「反響はあるのかな?」「今の自分で写真集なんて大丈夫かな」と。どうしても不安の方が先にきちゃうタイプなんです。

――最初に、どなたにご報告されましたか?

WATWINGメンバーに伝えました。自分以上に喜んでくれてすごくうれしかったですね。写真集の話を聞いたとき、正直、グループではなく僕個人でというところにちょっとだけ複雑な気持ちもあって。本当はそんなことを感じる必要もないし、代表してがんばってくるからっていう思いはあるんですけど、純粋に喜んでくれるメンバーを見て「コイツらすげぇな。やっぱり好きだな」と思いました。

――がんばれと、送り出してもらえたわけですね。

そうですね。そうやって応援してくれてるメンバーのためにも、絶対にいい写真集にしようと思いました。

――ドラマ『君の花になる』の8LOOMメンバーとは、写真集について何かお話しされましたか?

「写真集出るんだよね」という話をしたら、「えっ!? 俺も出すんだけど」って(綱)啓永が驚いていて、さらに(森)愁斗が「俺もなんだけど」って(笑)。「交換会しようぜ」ということになりました。早く渡したいですし、もらうのも楽しみにしています。なので、あえて彼らの写真集は買ってません(笑)。

■“八村倫太郎ってこういう人間なんだ”と知ってほしい

――企画段階で、どんな写真集にしたいという思いがありましたか?

中身のない写真集にするのは絶対に嫌だなと思っていました。ただかっこいいな、かわいいな、で終わらせたくない。この写真集を読んだ後に、“八村倫太郎ってこういう人間なんだ”と知ってほしいなと思ったんです。もちろん、かっこよくて魅力的な写真であることは大事だと思うので、そこもがんばりましけど、それ以上のことを届けるためにいろいろとこだわりました。

――実際に拝読して、ページを開くたびに楽しめる、すごくいい写真集だなと思いました。

本当ですか!? うわ~うれしいです。構成も、スタッフさんがすごくこだわって考えてくれたので、そのおかげだと思います。

――とくに八村さんがこだわったところも教えてください。

やっぱり表紙です。ちょっとひねくれていますけど、“THE 表紙”ではいきたくなくて。写真集に対して「中身のないものにしたくない」という思いがあったので、それが感じられる表紙にしたかったんです。今回は“地元・横須賀での自分”と“東京での自分”という二面性がテーマになっていて、実際、地元に帰ると自然と安心した表情になるし、東京では無意識にオンになる自分が顕著に表れていると思います。

そういう写真集だからこそ、表紙は“何の変哲もない、だけどすべてが詰まっている顔”にしようと決めていました。特別版も通常版も、怒っても笑ってもない表情をしているけど、マインドの違う地元と東京で撮影しているので、全然違う顔になっていると思います。

――横須賀では母校やバイト先でも撮影されたそうですが、それは八村さんからの提案ですか?

はい。候補をいっぱい出して、写真集としてふさわしい場所だったり、ここだったらというところをスタッフさんと一緒に選んでいきました。もちろん、選ばれていない場所にも思い入れのあるところはたくさんありますけど、今回撮影した横須賀の場所は、どこも僕の大事な歴史があるところです。

■横須賀×スカジャンのシーンがお気に入り! 上裸撮影には裏話も…

――写真集の中で、お気に入りの1枚を教えてください。

愛犬との写真はお気に入りで、人生において大事にしていく1枚になると思っています。あとは、スカジャンを着てハンバーガーを食べている写真が好きですね。この1枚というよりは、横須賀×スカジャンのゾーンがめっちゃ気に入ってます。ハンバーガーを食べている左ページと、同じ格好なのに印象がぜんぜん違う右ページとの対比もいいですよね。

――ハンバーガーを食べている表情は、“素のうまい”ですか?

完全に“素のうまい”です。それから、この攻めてる髪型も好きです。自分でこの髪型をしようと思ったら、寝癖みたいになっちゃうじゃないですか(笑)。横須賀ルックで、こういう無垢な写真が撮れたのもよかったなと思っています。

――上裸の写真もありましたが、体作りもされたんですか?

体作りもしましたけど、今振り返ると、まだまだイケたなって思います。日頃から運動しているので、筋トレをしてもあまり如実には出ないんですよ。だから、まだイケたなとは思いますけど、人によって好みもありますから(笑)。「脱ぐんだったら写真集で!」という思いが漠然とあったので、それがかなってうれしかったです。

――今まではあまり見せていなかった?

バラエティー番組で突如脱がなきゃいけないことはありましたけど、自分から「見せていこう」と意識して臨んだのは初めてだと思います。なので、みなさんに写真集を届けるのはめちゃくちゃ楽しみなんですけど、ここだけは反応がちょっと怖い…不安なゾーンです(笑)。

――写真集の撮影中、印象的だった思い出はありますか?

それこそ上裸の撮影をした日が、ちょうどWBC決勝の日だったんです。大谷(翔平)選手が三振を取った瞬間をスタッフさんと一緒に見られて、「縁起がいいね!」と話したのをすごく覚えています。ハウススタジオで、みんなで盛り上がって一体感が生まれました。

――テレビなどでWBCの特集があるたびに思い出しそうですね。上裸で写真を撮った日だと。

それで自分の体に納得いっていないのを思い出すっていう。いやー、恥ずかしいっ(笑)。

――(笑)。八村さんが被写体になるときに意識していることを聞かせてください。

それが今回の撮影で、自分が培うことができたものだと思っています。『君の花になる』で、8LOOMとしていろいろ取材していただいたときには全然慣れていなくて。そこから周りのメンバーを見ながら勉強して、自分なりのあり方が出来つつある中で、「もう1個先がないかなぁ」と思っていました。それは、自分がカメラの前で素直でいること。お芝居も同じで、どうしてもカメラを意識したり、構えてしまう自分がいたので、そこをなんとかしたいなと思っていたんです。

この写真集では“かっこよさよりも人間的な部分が伝わればいい”と思っていたので、カメラマンさんにもそうお話ししたら、「僕もそれが好きだし、撮影は一瞬を切り取るだけだから、何も気にせずリラックスしていこう」と言ってもらえて、安心して撮影に臨めました。僕は撮られることを意識しなかったけど、最高のスタッフさんのおかげで素晴らしい写真がいっぱいの“最高の写真集”に仕上がって。僕はカメラの前でもっと自由に、ありのままでいていいんだと思えるようになりました。

【八村倫太郎 Profile】
1999年7月28日生まれ、神奈川県横須賀市出身。2019年、ホリプロ主催のオーディション「Star Boys Audition」を経て同事務所に所属。2020年、ダンス&ボーカルグループ・WATWINGとしてデビュー。現在はラジオ『ZERO–8』にレギュラー出演中。役者としての出演作には、ドラマ『ホメられたい僕の妄想ごはん』、『君の花になる』、映画『サバカン』がある。2023年7月に1st写真集『record』を発売。WATWINGとしては、8月22日にパシフィコ横浜にてワンマンライブを予定。8月30日にはメジャー1stアルバム『Where』をリリース。11月11日より全国9か所でライブツアーがスタートする。

写真:©entax

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