『それパク』主題歌・AARONがメジャーデビューを語る 重岡大毅の言葉に「ほれてまうやろー!」

2023.7.26 15:30

日本テレビ系ドラマ『それってパクリじゃないですか?』の主題歌『ユニーク』でメジャーデビューを果たしたAARONに、entaxが単独インタビュー!デビュー曲の制作秘話や周囲の反響、ドラマ撮影現場での生歌披露など、様々な“初体験”について語ってもらった。

――『ユニーク』は“自分の経験をもとに制作した応援歌”とのことですが、具体的にどんな経験を活かしたのでしょうか。

歌詞はwacciの橋口(洋平)さんが書いてくださって、僕はメロディ制作を担当しました。主人公の背中を押すような曲に、ということだったので、自分が本気でスポーツをしていた頃を思い出しながら、ちょっと気持ちが落ち込んでいるときにハッピーになったり、頑張ろうって思えるようなメロディにしようと。この“3分ちょっと”がドラマチックなものになるように、サビだけじゃなくて、どこを切り取ってもいいメロディにしようと思って制作しました。

――そんなメロディに橋口さんの歌詞がついたときには、どんな感想を持ちましたか?

もうバチンッとハマっていて、「マジか、本当にプロやな」と思いました(笑)。「自分だったらどんな歌詞にするかな」って、なんとなく想像しながらメロディを作ったんですけど、橋口さんの歌詞を見たらパッと情景が浮かんで、やっぱりメジャーってすごいなと、すごく勉強になりました。

――今後の楽曲制作に、変化はありそうですか?

インディーズ時代には、ただ自分が好きなメロディを詰め込んでいて、それを評価してくださるファンの方もいました。でも、みんなが好きなメロディだったり、共感する歌詞だったりを、自分の中でもっともっと研究しないといけないなと思いました。これまでは何も楽器ができなかったけど、最近はピアノを始めてみたり、心境はかなり変わっていると思います。

今、あらためて昔の楽曲を聴くと、「全然やな」と思えるようになったので、それも成長しているのかなと。インディーズでは友達同士で楽しくやっているような感覚だったので、メジャーデビューしてたくさんの方と接することで、まだまだだなと思えたし、学ぶことばかりで。みなさんに「ありがとうございます」とお礼を言いたいです。

■ドラマで流れた歌声に母&祖母が涙…「少しだけ恩返しができたかな」

――実際にドラマでご自身の主題歌が流れたときには、どんなお気持ちでしたか?

バックDJ(DJ日本人)と一緒に見ていたんですけど、5、6年前からずっと一緒にやってきたので、ちょっと涙腺が…。バイト生活をしてた頃の思い出がフラッシュバックして、グッとくるものがありました。

――自分の歌が地上波で流れるって、すごいことですよね。

いや、もうすごくないですか?(笑)。僕、大学を中退しているんですよ。ずっとやっていた空手を怪我で辞めてからは本当に何をしたらよいかわからなくて家族に迷惑をかけました。なので、おかんとおばあちゃんから「見たよ」って泣きながら電話がかかってきたときには、僕も泣きそうになって(笑)。まだまだですけど、少しだけ恩返しができたかなと思ったし、今後も頑張ろうって思いました。

――周囲からの反響はいかがですか?

友達からの反響もそうですけど、僕は路上ライブをやっていたので、顔も名前もわかるファンの方がたくさんいて。たとえば橋口さんのラジオに出させてもらったときに、ラジオネームに知ってる人の名前があったりして、ずっと応援してくれているっていうのが伝わってきてうれしかったです。

――なかでも印象的だった反響は?

メジャーデビュー後に名古屋でライブをしたときに、台風の影響で新幹線が動かなくなってしまったんです。8時間かけてマネジャーさんが車を運転してくれたのですが、ライブの時間もズレてしまったので、最後までいられないファンの方と交流会をしようということになって。半年ぶりにファンの方と近い距離で触れ合ったら、「うわー久しぶり! 待ってたよ」ってみんなが声をかけてくれて、すごく熱を感じたし、ホームに帰ってきたような感覚になりました。

©entax

■支えてくれたすべての人に感謝「僕だけの曲じゃない」

――メジャーデビューに際して様々な“初体験”があったと思いますが、特に思い出深い経験は?

ドラマの現場でパフォーマンスしたこと。あれは緊張しましたね。僕より関係者の方のほうが、「AARON大丈夫か!?」って心配してました(笑)。しかも僕、人前でアカペラで歌うのが初めてだったんですよ。これは裏話なんですけど、もともと「サビだけ」と聞いていたのに、10分前くらいに突然「ワンコーラス、1分尺でいける?」と言われて、「1コーラス、アカペラで!?」と(笑)。練習もしてないし、大丈夫かなと思ったんですけど、重岡(大毅)さんや芳根(京子)さん、いろんな方が盛り上げてくれて、すごくやりやすい環境を作ってくださいました。

――ドラマの撮影現場で初のアカペラ披露は、相当緊張しますよね。

正直、これまで生きてきた中でベスト3に入るくらい緊張しました(笑)。でも、そういった場を作ってくださったことに感謝しかないです。

――キャストの方と直接、お話しされましたか?

今日の出来事なんですけど、僕はもともとハイヒール・モモコさんと知り合いなので、重岡さんが「モモコさんから聞いてるし、歌も聴いてるよ」とか、「これからどんどん頑張っていかな! 俺も頑張るわ!」と声をかけてくれて、「カッコいいぃ! ほれてまうやろー!」と思いました(笑)。やっぱり偉大な人ほどいい人なんだなって思えて、最高でした。

――あらためて、AARONさんにとって『ユニーク』という曲は、どんな作品になりましたか?

僕1人じゃ絶対にできなかった作品で、チームAARONの関係者とか、ファンのみなさんとか、もちろん橋口さんもそうですけど、この1曲を作るために、すごい数の人が携わってくれて。本当に“感謝” っていう言葉しかないくらい、たくさんの想いがこもった歌です。歌っているのは自分なので、たぶんフィーチャーされるのは僕だけど、僕だけの曲じゃない。それが一番に伝えたいことです。

――『未来予知』のインタビューでは、空手で怪我をした後のマネジャー時代について語ってくださいました。そんなサポート時代の経験があるからこそ、支えてくれる方への感謝の想いが強いのかもしれませんね。

本当にそうですね。わかっているつもりでも、その立場になってみないとわからないことって、きっとあると思います。当時はすごく大変だったけど、そのおかげで、支えてくれる人の大切さに気づくことができました。

【AARON Profile】
1998年5月13日生まれ、福岡県出身。幼少期から空手にまい進する日々を送り、日本武道館で行われた全国大会にも出場。中学まで九州で育ち、空手推薦による高校入学のため大阪へ。大学まで空手を続けるが、負傷のため断念。新たな道を音楽に見据えて独学で音楽活動を開始し、友人との共同作業でトラック制作など曲作りを始める。2021年3月にリリースした「holiday song」がTikTokで人気を博し、日本のみならずタイを中心としたアジアでも多く楽曲が使用され、3万件以上の動画が展開。2022年5月より路上ライブをメインの活動とし、半年足らずで約1万5000人以上を動員。2023年4月期放送の日本テレビ系ドラマ『それってパクリじゃないですか?』の主題歌『ユニーク』でメジャーデビューを果たした。

写真:©entax

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