『君は放課後インソムニア』空き時間に1人サイクリングしていたメンバーは？　キャスト座談会を独自開催

現在公開中の映画『君は放課後インソムニア』。石川県七尾市を舞台に、不眠症に悩む高校生の男女が出会い、仲間の力を借りながら天文部を発足させるという青春ラブストーリーだ。entax取材班は、W主演の森七菜、奥平大兼をはじめ、同級生役を演じた上村海成、安斉星来、永瀬莉子、川﨑帆々花の座談会を実施。空き時間の過ごし方など撮影裏話を聞いた。

＜出席者＞
森七菜／曲伊咲（まがり・いさき）役…不眠症に悩む女子高生
奥平⼤兼／中見丸太（なかみ・がんた）役…眠れない夜を過ごし、天文台で伊咲と出会う男子高生
上村海成／受川太鳳（うけがわ・たお）役…丸太が不眠症であることを唯一打ち明けている同級生
安⻫星来／穴水かなみ（あなみず・かなみ）役…伊咲の友人で、ソフトボール部に所属している活発な女子高生
永瀬莉⼦／蟹川モトコ（かにかわ・もとこ）役…伊咲の友人で、天真爛漫（らんまん）な性格。実家の飲食店を手伝う。
川﨑帆々花／野々三奈（のの・みな）役…美術部所属で、伊咲と丸太の部活動の手伝いをする。

■「高校生に戻ったみたいで楽しかった」（森七菜）

――映画『君は放課後インソムニア』に同級生役で共演されました。現場での雰囲気はどのような感じでしたか？

森　みんなでワイワイしていて楽しかったです。高校生に戻ったみたいな感じで。撮影時は制服姿が多かったので、みんな今日は（舞台挨拶前で）ドレスアップしているからちょっとよそよそしく感じるくらい(笑)。
奥平　確かにちょっと変な感じだよね。

――教室の黒板に落書きすることもあったと聞きました。

一同　書いてた、書いてた！
安斉　毎日書いてたね。
永瀬　（撮影終了まで）「あと〇日」とか。
安斉　私、全部写真に撮ってたよ、黒板。
森　それ公開してほしい！

■上村海成は空き時間に能登島大橋をサイクリング

――撮影は石川県七尾市でのロケでした。現地ではどのように過ごしていらっしゃったのですか？

奥平　僕は基本的にずっと撮影をしていたけど、みんなは時間がある時どうしてたのかな？
川﨑　上村くんはサイクリングに行ってたよね？
上村　ホテルで自転車を借りて、すごく大きな「能登島大橋」（原作コミックや映画にも登場する、能登島と七尾市を結ぶ橋）を渡りました。丸太と伊咲が車で渡る、あの橋ね。
安斉　えー、知らなかった！
奥平　びっくりするくらい長い橋だよね。
上村　うん。自転車で渡るのは超キツかった。
永瀬　満喫してるね。
森　みんなで行きたかったよね。
上村　あと温泉やスパが近くにあったので、そこにも行きました。
安斉　一番満喫してるね。
上村　せっかく七尾まで行けたんだから元を取らないと！
一同　爆笑

■W主演の森七菜と奥平大兼は監督が心配するほど人見知り同士

――森さんと奥平さんは互いに人見知りで打ち解けるまでに時間がかかったそうですね。

安斉　え、人見知りなの？
永瀬　そんなことないよね？
奥平　みんな最初を見てないから知らないんだよ。学校の天文台で、2人で望遠鏡をのぞくシーンがあったでしょう？　その時に、池田監督から呼ばれて「お互いに質問ある？」と聞いてくれても「特に……」みたいな感じで気まずくて、仲良くなれるかすごく心配だった。みんなが撮影に合流してくれてからけっこう話す時間が増えたから仲良くなれたけど、最初はすごかったんだよ。
森　私もそう思います。申し訳ないくらいに人見知りで。やっぱりみんながいたから仲良くなれたし、みんなのおかげです。

――同級生が集まるシーンでは、どのようにコミュニケーションを取っていたのですか？

森　ゲームをよくしてたよね。移動中のバスの中とか。
上村　教室で、平仮名1文字ずつ言っていくというだけの単純なゲームに盛り上がったよね。
奥平　それ、覚えてなくて……。
安斉　えー、悲しい！
奥平　車の中でやったゲームは覚えてる。多分、上村くんと川﨑さんがアップする日。なんでこんなに笑ってるんだろうと思うくらい笑ってた。
永瀬　私達（永瀬さんと安斉さん）はいないんだね。
安斉　2人で先に帰ったよね。
森　カメラで互いを撮影するのも楽しかったよね。
安斉　ハマったよね、カメラ。
森　「写ルンです」とかフィルムのカメラを持って来て、現場で撮っていました。何枚かは映画のパンフレットに載ると聞いてます。
奥平　本当は桜井ユキさん（高校の教師役）も撮りたかったんだけど、撮れなかったんだよね。緊張しちゃって。

――奥平さんが演じた丸太はカメラが得意で持ち歩いている役柄でしたよね。

奥平　僕が撮った写真は映画のエンディングで流れるんです。撮られるより撮る側が多かったですね。「写ルンです」では風景ばかり撮っていて、パンフレットには使えない写真ばっかりでした(笑)。あとは自分の顔ばっかり。
森　スタッフさんからお互いを撮ってくださいね、と言われてたのに自分と風景ばっかり撮ってたから「私を撮ってもらってもいいですか？」ってお願いするくらいでした(笑)。
奥平　たしかに単体の写真も少ないかも……。
森　本当はお互いを撮る用だったんだよ。

■安斉星来は朝から洋楽をガンガンかけて日焼けメーク

――会話の中心となる方、ツッコミ役など、同級生グループの中でのキャラがあったら教えてください。

森　特に決まってないのに、なんでこんなに話が弾むのかわからないくらいなんです。気づいたら輪になってしゃべってたよね。
安斉　1番うるさかったのは、この3人だよ（自身と永瀬さん、森さんを指さして）。
森　違うよ。現場を星来色に染めてくるんだよ。
永瀬　（安斉さんは）朝現場に来たら、まずガンガン洋楽流すんですよ。
安斉　アップテンポの方が元気が出るじゃん。音楽聴きながら、濃いめにファンデーションを塗られてるの。

――日焼けしている役だったから、毎回日焼けメークが必要だったんですね。

森　でもその曲聴いて、みんな元気になってたよね。
安斉　あいみょんさんの曲とか、七菜ちゃんと一緒に歌ったよね。

――永瀬さんもそこに加わっていたんですか？

奥平　どちらかというと、落ち着いている雰囲気がすごくある。
永瀬　そうでしょ。そうなのよ。
安斉　うそだよ！　
奥平　3人の時にはもしかして違ったのかも(笑)。
森　星来ちゃんは盛り上げ役だよね。
安斉　え、七菜ちゃんもだよ！
森　莉子ちゃんは、カニ（永瀬さん演じる蟹川モトコの愛称）の実家のお好み焼き屋さんで本当にお好み焼きを焼いてくれたよね。劇中では食べるシーンがなかったから、その後食べてすごく美味しかった。

■石川県七尾市の海鮮グルメに舌鼓

――撮影が忙しく、地元のグルメは味わう暇がなかったでしょうか？

川﨑　差し入れのアイスを地元のお店に買いに行ってみんなで食べました。
永瀬　海鮮が有名で、のどぐろが美味しかったです。
奥平　桜井ユキさんやMEGUMIさん（伊咲の母親役）も海鮮を食べたって言ってたよ。あと、お昼に1回石焼ビビンバを食べたのが印象に残ってる。僕が「石焼ビビンバ食べたいです」って言ったらメニューに入れてくれて。そのためにがんばったもん(笑)。すごく美味しくて写真も撮ったよ。

→→座談会後編に続く。後編では各キャストがお気に入りシーンを明かします！

【作品情報】
『君は放課後インソムニア』
全国公開中

＜ストーリー＞
石川県七尾市。高校1年の中見丸太は不眠症に悩んでいた。
ある日、学校の使われていない天文台で、偶然にも同じ悩みを持つクラスメイト曲伊咲と出会う。クラスではろくに話したこともないけれど、誰にも打ち明けていなかった不眠症という秘密でつながり、次第に打ち解けていく。
そんな2人が天文台を勝手に使っていたことがばれてしまい、天文台が立ち入り禁止の危機に迫られる。寂しい表情を浮かべる伊咲を見た丸太は、安らげる場所を守るため、休部となっている天文部の復活を決意する。
出演：森七菜、奥平⼤兼
桜井ユキ、萩原みのり、上村海成、安⻫星来、永瀬莉⼦、川﨑帆々花
⼯藤遥、⻫藤陽⼀郎、⽥畑智⼦、でんでん、MEGUMI、萩原聖⼈
原作：オジロマコト「君は放課後インソムニア」（⼩学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」連載中）
監督：池⽥千尋
脚本：髙橋泉 池⽥千尋
企画・制作プロダクション：UNITED PRODUCTIONS
製作：映画「君ソム」製作委員会
配給：ポニーキャニオン

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写真：©オジロマコト・⼩学館／映画「君ソム」製作委員会
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