ケンカ最強か!?「パンチが当たる瞬間に避ける」横浜流星の驚異の身体能力

2023.5.1 20:15

5月1日、俳優の横浜流星が都内で行われた映画『ヴィレッジ』公開御礼舞台挨拶に一ノ瀬ワタル、奥平大兼とともに登場した。

先月21日から公開されているこの映画、登壇した横浜らは公開後の今だからこそ話せる撮影時のエピソードを披露。すると極真空手で培ったとみられる横浜の身体能力について、元プロ格闘家の一ノ瀬が「パンチが当たった瞬間に避ける」、そんな事ができる俳優に出会ったのは初めてだと絶賛した。

横浜流星(左)、一ノ瀬ワタル(右)

これまでの横浜のイメージを完全に覆す“闇堕ち男”に挑んだ映画『ヴィレッジ』。大作ぞろいのGW作品の中で、唯一シリアスなサスペンスとして異彩を放っている。

横浜が演じるのは山間の小さな集落・霞門村(かもんむら)で生まれ育った青年・片山優。
夜霧が幻想的な村にそびえ立つ、巨大なゴミの最終処分場が彼の職場だ。母親が抱えた借金の支払いに追われる希望のない日々。かつて父親がこの村で起こした事件の汚名を背負い、その罪を肩代わりするようにして生きてきた優には、人生の選択肢などなかった。そんなある日、黒木華が演じる幼なじみの美咲が東京から戻ったことをきっかけに、物語は大きく動き出す。

同調圧力。格差社会。貧困。
閉ざされた村を舞台に、現代日本の問題の本質を投影させたヒューマンサスペンスだ。

奥平大兼(左)、横浜流星(中央)、一ノ瀬ワタル(右)

この日、登壇した横浜、一ノ瀬、奥平は劇中では因縁の3人という役どころ。
一ノ瀬が演じるのは権力をかさに悪行を繰り返す村長の息子・透、そして奥平が演じるのは主人公・優の後輩で借金返済のためにゴミ処理場で働く青年・龍太だ。

横浜が物語の分岐点としてあげたのは、美咲と惹(ひ)かれあっていく優に嫉妬心を募らせ、一ノ瀬演じる透が、優を一方的に痛めつける場面。横浜が「一ノ瀬さんとだから迫力のあるシーンになったのかなと思う」と話すと、これまで数多くのアクションシーンをこなしてきた一ノ瀬の口から、横浜の身体能力について驚きの撮影秘話が明かされた。

一ノ瀬「ふつうビンタとかパンチとかって当てないんですよ。でも角度的にどうしても当てなきゃいけなかったり、横浜さんに当てるところもあったんですけど、横浜さんが“大丈夫ですよ、俺当たった瞬間に避けるので”と言われて…。昔キックボクシングやっていたからわかるんですけど、この技術って長年やって培う技術、パンチが当たった瞬間に避けるって」

横浜「確かにそうですね」

一ノ瀬「それをやられる俳優さんに初めて出会ったと思って、すげーと思って」

横浜「すごい撮影でしたよ。ここで躊躇(ちゅうちょ)されてもと思ったので、とにかく本気でやってもらいたいので、それをとにかく受け止めようという気持ちでいましたね」

一ノ瀬「だから俺は全部当てているつもりですけど、全部スカされているというか。でもやっぱり映像見るとすごかったです」

横浜といえば2011年に『国際青少年空手道選手権大会』13・14歳男子55kgの部で優勝するなど、極真空手・初段の実力者。藤井道人監督からは「こういうアクションシーンにしたい」と資料用の映画を見せられ、ケンカに慣れていないパンチの打ち方などの参考にしたそうだ。

そんな横浜について一ノ瀬は、「胸ぐらをつかんだ時に、あっ! この人体幹強えな。俺一方的にやっているけどこの人絶対強いと思いましたね」と話すなど、フィジカルの強さに舌を巻いた。

一方、奥平も空手は初段の腕前で『形』で全国大会優勝の経験を持っている。司会者から「空手、空手、格闘家、3人が本気でケンカしたらすごいですよね?」と水を向けられると、「いや流星くんには絶対勝てないですよ!」とコメントし、観客を笑わせていた。

また横浜は“GOWEST!『ヴィレッジ』ツアー”と題して、福岡、大阪、そして撮影地の京都をまわり舞台挨拶を行う予定。
「この作品は見てくださる方に委ねる作品なので、これほど感想が気になる作品はない」と話すなど、地方の観客の感想を聞けるのが楽しみだと意気込んでいた。

タイトル:ヴィレッジ
公開:全国公開中
配給:KADOKAWA /スターサンズ

©️2023「ヴィレッジ」製作委員会

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