主演・池松壮亮「機嫌が悪いとかでは…」　来場者に庵野秀明監督の不在を釈明

俳優の池松壮亮が12日、東京・ＴＯＨＯシネマズ六本木ヒルズで行われた映画『シン・仮面ライダー』のプレミア上映会に出席。メガホンを取った庵野秀明監督への思いを語った。

本作はシリーズの“原点”でもある特撮ドラマ『仮面ライダー』（1971年）をベースに制作された、新しいオリジナル作品。主人公・本郷猛／仮面ライダーを池松が、ヒロイン・緑川ルリ子を浜辺美波が、一文字隼人／仮面ライダー第2号を柄本佑が演じる。

主演の池松は劇場入りする前、浜辺、柄本とともに報道陣の取材に応じ、公開を間近に控えた心境を「いやー、楽しみですね。早く1週間がたたないかなと思っています。やっぱり庵野作品ですし、自分たちの範疇じゃないものができ上がっているわけじゃないですか。まだ“本当に自分が出たんだっけ？”っていう気がしているし。今回、これがどう受け止められるのか、庵野秀明っていう人と（のタッグで）、初代・仮面ライダーが50年ぶりに（復活するのは）“事件”じゃないですか」と時折、柄本の反応を確かめつつ告白。そのうえで「この“事件”をどう楽しんでもらえるのか、どう仮面ライダーがよみがえるのか、ぜひ目撃してもらいたいなと思っています」と呼びかけた。

浜辺は、庵野監督作品への周囲の期待をひしひしと感じている様子。「本当にたくさんの方から“どんな作品になっているのか楽しみ”“絶対、見に行く”って声をかけていただいています。ネタバラシできないモヤモヤもちょっとあったので、完成した映画がたくさんのファンの方に届くことで私もすごくワクワクする気持ちがあって、公開がすごく楽しみです」と語った。

本作の出演オファーがあったのは、約3年前。柄本は当時の心境を「単純にうれしいですよね」と明かし、「庵野監督の作品は『新世紀エヴァンゲリオン』を含め、いろいろ見させていただいて、作品を見れば自ずとファンになってしまうことは仕方がないことなので。でも、まさかその中に入れるとは。しかも『仮面ライダー』でね。まさか自分にそんな時が来るとは思っていなかったので、もう驚きばかりでした。“ホントかよ！”っていう気持ちでしたね」と振り返った。

池松もオファーを受けた時のことを「とにかく、庵野さんがどんな『仮面ライダー』をやろうとしているのか。これは出演しようが、しまいが本当に楽しみでしたし、ワクワクしました」と告白。ただ、年齢面で不安もよぎったようで「（出演が）決まった当時、僕は30歳だったんですけど、『仮面ライダー』ってもう少し若いイメージがあったので、“本当に大丈夫なのか？”（と感じた）。本当に改造手術ができればいいですけど、できないので。で、“どうしようかな”と思っていたら、第2号が佑さんだったので、“あ、全然いけるかな”と。（柄本が）もうちょい年上だったので安心しました」と率直に語って笑わせた。

3人はその後、共演の西野七瀬、塚本晋也、手塚とおるとともに会場入り。来場者に拍手で迎えられる中、着席した。

上映会終了後も拍手でたたえられると、池松は「皆さま、お付き合いしていただき、ありがとうございました。ついに完成しました」と改めて報告。さらに「いつ撮影が終わるのか、いつ映画ができ上がるのか、どんな映画になるのか、本当にこれほど現場で見えなかったことは初めてで、今、他人事のように感動していました」と明かし、「僕を含め6名の共演者と、ここにいない共演者・スタッフ。庵野さんは今日いないですけど、決して機嫌が悪いとか、そういうことではなくて、スタイルとして“表には出ない”ということでした」と冗談交じりに監督の不在理由を説明し、「みんなにも拍手を聞かせてあげたいし、最初にこの時間を共有していただいて、本当に感謝しています。公開してから、この映画に行ってほしいなと思っています。今後とも『シン・仮面ライダー』をどうぞよろしくお願いします」と頭を下げた。 映画『シン・仮面ライダー』は17日（金）18時から全国最速公開（一部劇場を除く）、18日（土）から全国公開される。

映画『シン・仮面ライダー』

2023年3月17日（金）18時より全国最速公開（一部劇場を除く）
同年3月18日（土）全国公開

脚本・監督：庵野秀明
出演：池松壮亮　浜辺美波　柄本佑　西野七瀬
塚本晋也　手塚とおる　松尾スズキ
森山未來

公式サイト：https://shin-kamen-rider.jp
公式ツイッター：@Shin_KR
公式アプリ「SHOCKER」：https://c-rayon.com/result/shocker/

©石森プロ・東映/2023「シン・仮面ライダー」製作委員会