映画『なのに、千輝くんが甘すぎる。』ヒロイン役・畑芽育を単独取材 過去のラブコメ作品から導き出した法則とは?

2023.3.1 18:00

映画『なのに、千輝くんが甘すぎる。』(3月3日全国公開)とentaxがコラボ! ヒロインとして出演した畑芽育に単独インタビューを実施した。映画は、人気コミックを映像化した胸キュン必至の青春ラブストーリー。なにわ男子の高橋恭平演じる主人公・千輝くんと“片想いごっこ”を通して距離が近づく同級生の真綾役を演じた畑に、映画の見どころや役づくりについて聞いた。過去のラブコメ作品を観まくって役づくりのヒントになったのは……。

■最大限キラキラしようとがんばって“発光”させています

――まずは映画の見どころやどんな作品かを教えてください。

畑 少女漫画が原作の話なんですが、マンガで描かれていた胸キュンシーンがそっくりそのまま三次元で再現されていて、きっと皆さんが観たいだろうな、というシーンが詰まっています。主演の高橋恭平さんも、板垣李光人さんも莉子ちゃんも他のキャストも、みんなが本当にキラキラしていて、私も最大限キラキラしようとがんばって“発光”させているんです。現場もすごく楽しくて、その楽しさが映画に詰まっているので、そんな雰囲気を感じていただきたいです。女性の方であれば、私が演じた真綾ちゃんに自分を置き換えて、真綾ちゃんの視点で胸キュンシーンを楽しんでもらえたらいいのかなと思います。

■原作コミックは届くのが待ちきれず電子版で読破!

――原作コミックも読まれていたら感想を教えてください。

畑 まず、この(真綾という)キャラクターを私が演じるんだ、と思いながら読んでいたので、それはそれは楽しかったです。最初、(映画のヒロイン役の)お話をいただいた時に原作コミックも届けますと言ってくださったのですが、作品名を聞いてすぐ電子版コミックを探して1巻を読んだら物語がすごく面白くて。コミック本が届く前に電子版で全部読んでしまったくらい、先が気になってしまってノンストップで読んじゃいました。読みながら真綾というキャラクターを自分が演じることにすごく興奮していました。少し落ち着いてから脚本と見比べながら読んだりもしましたが、原作コミックにはすごく助けられました。台本を読んで「この真綾ちゃんの表情はどうやってつくろうかな」と思ったらコミックを開いてマンガの真綾ちゃんの表情を見てヒントをもらったりもしていました。

©entax

■千輝くんを真綾ちゃんの力でどれだけかっこよく見せるかを意識

――他に役づくりで苦労や工夫をされた点は?

畑 諸先輩方が今まで本当にたくさんのラブコメ作品を今の時代に届けてくれていたので、ひたすらラブコメ映画を観ました。もちろん新城監督の過去作品もたくさん観ましたし、そこからヒントを得ることも多かったです。あとはいかにヒロインがかわいく見えるか、主演の男の子がいかにかっこよく見えるか(を意識しました)。「いいな」と思った作品は、どちらもキラキラ輝いていて、互いがそれぞれを際立たせているな、という印象があったので。真綾として、キャラクターを楽しく演じて原作をリスペクトしながら忠実に再現したいというのはあったのですが、何より主演の高橋恭平さんがどれだけキラキラ輝けるか、真綾ちゃんの力で千輝くんがどれだけかっこよく見えるか、というところも意識しました。

■新城監督はカットごとに言葉をかけてくれ、最後は「やり切った」気持ちでいっぱいに。

――新城監督は胸キュン映画の名手とも呼ばれています。どのような演出をされる方でしたか?

畑 監督は本当に優しかったです。最初は私が(演技に)つまずくことが多くて、それは監督からOKがもらえる芝居をやっちゃっていたのかな、という反省があります。自分が納得いく芝居、自分が良いと思う芝居というより、ギリギリ合格ラインのお芝居でとどまってしまっていたんですね。監督がカットごとに私のところに来て、「ここはこうしてほしい」というのを細かく説明してくださって、それをモニターでチェックしながら……時間がない中での撮影ではあったのですが、その都度丁寧にわざわざ私のところまで駆け寄ってきてくださるような演出だったので、頼りきりになってしまったな、というのがあります。丁寧に大切に指導してくださったので、自分でも最後は「やり切ったな」という気持ちでいっぱいになりましたし、新城監督には感謝しかないです。

©2023「なのに、千輝くんが甘すぎる。」製作委員会 ©亜南くじら/講談社

――監督の言葉で心に残ったものはありますか?

畑 撮影の途中で、監督も認めてくれて、私もすごく腑に落ちたシーンがあって。そのシーンの撮影が終わってほっとした顔をしていたら、監督が私のところへ来てくださって、「それだよそれ! 自分でもわかったでしょう?」って。そこで私から何か言葉を発したわけじゃないんですけど、監督も私が納得のいくお芝居ができたことをわかっていてくれたし、言葉がなくても意思疎通ができた瞬間があって。「その感じでいいんだよ」と言われた時はすごくほっとしたし、がんばって良かったな、と思いました。

――それはどのシーンでしたか?

畑 莉子ちゃん演じる小原知花ちゃんと(私が演じる真綾が)アメリカンなレストランで会話をするシーンでした。「今の演技の雰囲気をそのまま生かして」と、(監督が)応援してくださいました。

インタビューPart2に続く

【畑 芽育(はた めい)Profile】
2002年4月10日生まれ、東京都出身。NHK大河ドラマ『青天を衝け』(2021年)などの出演を経て、先日放送されたTBS系ドラマ『Get Ready!』(2023年)7話の出演では衝撃のラストシーンが話題に。映画『森の中のレストラン』(2022年)に続きヒロイン役を務めた映画『なのに、千輝くんが甘すぎる。』(2023年)の公開を3月3日に控える。1st写真集(タイトル未定)が4月10日発売予定。

【作品情報】
『なのに、千輝くんが甘すぎる。』
3 月 3 日(金)全国ロードショー

人生初の告白に見事に玉砕した高校2年生の失恋女子・真綾(畑芽育)。親友の小原知花(莉子)に慰められるも、落ち込んでいるところを陸上部のエースで学校一のイケメン・千輝くん(高橋恭平)に見られてしまう。モテモテなのに周囲には塩対応な千輝くんが、なぜか真綾に提案したのは、“片想いごっこ”!
「好きな人、無理に探すくらいなら、俺に片想いすれば?」。
片想いごっこの条件は、絶対に好きにならないことと、まわりにバレないこと。好きになってはいけない約束なのに、自分にだけ優しくて甘すぎる千輝くんに、真綾の気持ちは次第に揺れ動いていく…。そんな中、真綾に密かに想いを寄せるクラスメートの手塚(板垣李光人)に、秘密の関係を知られてしまい…。千輝、真綾の片想いごっこの行方は――?!

出演:高橋恭平(なにわ男子)、畑 芽育、 板垣李光人、莉子、曽田陵介、中島瑠菜、箭内夢菜、鈴木美羽
原作:亜南くじら 「なのに、千輝くんが甘すぎる。」(講談社「月刊デザート」連載)
監督:新城毅彦
脚本:大北はるか
音楽:fox capture plan
主題歌:なにわ男子「Special Kiss」(ジェイ・ストーム)
配給:松竹
公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/chigirakun-movie/
公式Twitter&instagram:@chigira_movie
公式Instagram:@chigira_movie

写真提供:©2023「なのに、千輝くんが甘すぎる。」製作委員会
©亜南くじら/講談社
©entax

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