久本雅美、怪しい人物と勘違いされた過去を明かす「“一切、結構です”と言われ…」

2023.2.14 15:30

タレントの久本雅美が13日、都内で行われた舞台『垣根の魔女』(大阪松竹座、4月21日~30日)の製作発表に、共演の室龍太、大和悠河、渋谷天笑、ラサール石井、演出の錦織一清らとともに出席。あらぬ勘違いをされた過去を語った。

今年、開場100周年を迎えた大阪松竹座の公演。世話焼きで知恵の長けたミドリ婆さんが近所の人たちの悩みに首をつっこみ、次々と解決していく人情コメディで、久本がミドリ婆さん役を務める。

ミドリ婆さん役を演じる主演の久本雅美

主演の久本は、同じく錦織演出で昨年春に好評を博した舞台『毒薬と老嬢』に続くお婆さん役。「今はコロナのこともありまして、なかなかコミュニケーションを取るのが難しい世の中ですけど、垣根を越えた人のお付き合いができるように、“見て楽しかったな”“人っていいな”と思っていただけるように、はっちゃけてミドリお婆さんをやりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします」と、あいさつした。

いい意味で口うるさく、おせっかいなミドリ婆さんとの共通点を聞かれると、久本は「(誰かが)困っていたりとか、迷っていたりすると放っておけないというのは、共通の部分かなぁと思います。手を差しのべるってなかなか勇気がいることだと思うんですけど、思わず“大丈夫ですか?”とか、“良かったら手伝いましょうか?”“荷物を持ちましょうか?”って声が出てしまうので」と告白。親切心から声をかけて勘違いされたこともあるそうで、「以前、お婆ちゃんが階段をのぼっている時に、すごく荷物を持っていらっしゃったので、“手伝いましょうか?”って言ったら怪しい人間と間違えられたみたいで、“一切、結構です”って怒られたんですけど…」と振り返って笑わせた。

宝塚時代の思い出を語る大和悠河

物語の舞台は大阪の下町で、セリフは関西弁が中心となるが、宝塚歌劇団・元宙組トップスターの大和が演じる役のセリフは東京弁になるという。大和自身は東京出身で、「私も関西に長くおりましたけど、同期からはいつも関西弁を真似してしゃべると“やめろ”って怒られていたんです。どうも“ちょっと違う”と…。エセ関西弁になってしまうということだったので、今回は“どうしよう”と思っていたんですけど、東京弁でいいということなので、ちょっとホッとしております」と胸の内を明かした。

「笑顔が一番、元気が一番」というミドリ婆さんのモットーにちなんで「自身の元気や笑顔の源は?」と質問されると、久本はすまし顔で「皆さんの笑顔と笑い声が、私の元気のもとかなと、こう思いますけど」と返答。しかし、すぐさま周囲の冷ややかな空気を察して「何ですかね。ちょっと(答えは)違った方がいいですかね?」と確認して笑いを取り、「皆さんが喜んでくださる顔とか、笑ってくださるお声を聞いたりすると、めちゃめちゃ元気になりますね。それまでの“何でこんな疲れてんのやろ?”っていうのが一気に吹っ飛びますので、笑顔や元気の源は皆さんの笑顔であるということであります」と強調した。

大和の元気の源は餅。「すごくマイブームになっているんですけど、以前、公演で越後湯沢に行きまして、おいしいお餅を発見してしまいまして。それからお餅マニアみたいになったんですよ。スーパーに行けば、いろんなところの餅を全部買いあさって、“これは硬い”とか“濃厚だ”とか、“軟らかい”とか検証しながら食べるのが、すごく楽しくて、パワーもわいてくる」と意外な好みを語った。

演出を担当する錦織一清

久本と錦織は舞台で一緒になるのは、今回で4度目。改めて錦織の演出スタイルを聞かれると、久本は「演出家って普通、テーブルに座っていろいろと見るじゃないですか。錦織さんは座らないですね、ずっと歩いています。“あれ、いないのかな?”“私、独り言をやっているの?”って思ったら、後ろの方から“そこは、こうやって”って。歩きながら音でお客さまに伝わるかどうかっていうのを(判断して、それを)すごく大事にされる方」と表現し、「何が起こるか分からない面白さ、ワクワク感があります」と演出家・錦織を称賛した。

笑顔で写真撮影に応じる登壇者(左から錦織一清、渋谷天笑、室龍太、久本雅美、大和悠河、ラサール石井)

今月12日に千秋楽を迎えたばかりの舞台『サラリーマンナイトフィーバー』で錦織と共演していた渋谷も久本の意見に同意し、「錦織さんは、もともと舞台に出られていた方、“演者側”だったので、その役になって歩き回っているんですね。で、その役の人がどういうふうに言うのがいいのかをいつも模索している方。本当に舞台を演出する時は全部の役ができるのが錦織さんなんですね。そういう演出をされるので、僕はとてもステキだと思っております」と“解説”した。

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