玉木宏監督「いい話を聞いた」林遣都抜てきの決め手は妻・大島優子の“内部情報”

2023.2.8 14:40

俳優の玉木宏が7日、都内で開催された『アクターズ・ショート・フィルム3』の完成報告会に高良健吾、土屋太鳳、中川大志、野村萬斎とともに出席。玉木は、主演に林遣都を抜てきした理由に“内部情報”があったことを明かした。

初監督を務めた5人の登壇者(左から高良健吾、玉木宏、土屋太鳳、中川大志、野村萬斎)

『アクターズ・ショート・フィルム』は、予算・撮影日数など同条件で5人の俳優たちが25分以内のショートフィルムを制作するWOWOWのプロジェクト。

玉木は初めて映画監督を務めた感想を「普段、やっぱり演じる側として現場にいたりすることが多いんですけど、実際、どれぐらいの準備をされているのかっていうのは知っているようで知っていなかった部分が多くて。なので、ある意味俳優というのは途中参加のような感じなのかなって思うぐらい前準備がいろいろと大変だなっていう過程を知ることができた」と話した。

ボクサー役を演じる林遣都

玉木監督作のタイトルは『COUNT 100』で、プロボクサーの光輝が主人公。一度はチャンピオンの座にあったものの、手ひどい負けを喫して彼女からも見放されそうになっていた光輝がある日、「あなたの未来を変えてあげる」と書かれている不思議なチラシをわたされ、その場所をたずねていくストーリー。光輝役を林が務めている。

林を主演に抜てきした理由を聞かれると、玉木は「撮影は2日間で準備期間から撮影までそんなに時間があるわけではないので、まあハナからボクシングを好きでやっている人を狙ってキャスティングできたらなと思っていた」と明かしたうえで、たまたまそのタイミングで話をする機会があった林の妻・大島優子から「今、(林がボクシングの練習を)やっているよ」という“内部情報”を得たと告白。「“お、いいことを聞いたな”って思って。で、過去にも林君はボクシングの作品をやっていて、継続してやっているんだったら初めてやる人よりは当然、準備はそんなにかからずできるだろうと思って。あと今回は特殊な話なので、彼の顔がすごく端正でちょっとロボットっぽさもあるというか。そういうところも狙いではありました」と語った。

監督業の難しさを笑顔で語る中川大志

『いつまで』のメガホンを取った中川は、監督を経験して発見したことについて「とにかくいろんな部署があるんですよ、1つの作品を作るのに。衣装部さんがいて、美術部さんがいて、照明部がいて、撮影部がいるんですけど、すべてのジャッジを監督がしなければいけないっていうのが(大変だった)。自分の性格的にやっぱり1個1個目を通して“ヨシ”と納得できるもので返事を出したい。でも、時間もない中での監督としての立場はすごく難しかったところでもありますね」と告白。

また、中川はキャスティング会議に驚かされたそうで、「プロデューサー陣と集まって“誰をキャスティングしようか”っていう話があるんですけど、(今回は)同世代の俳優をキャスティングしなければいけなくて、まあ、自分にもグサグサ刺さってくるようなキャスティング会議の裏側というか、けっこう生々しい話がいっぱいあるんですよ。“僕は彼がいいんですけど”みたいな。でも、プロデューサー陣のいろんな意見があったり、“あそこと、あそこ(の仲)はどうでしょう?”みたいな。で、自分もその世代なんで。“ああ、オレもこういう感じでキャスティング会議に名前が挙がって、そして名前が消えていったりしているのかな?”みたいな。すごくザワザワしていました」と笑いながら語った。

玉木は中川の話を引き取り「今、大志君が言ったことは“まさにだな”と思ってたんですけど、あんまり聞くことのない会議をね、(やったりする)。本当にけっこうきついことっていうか、“合わないものは合わない”みたいな(話が出てくる)」と同調。さらに玉木は「今回、ネットカフェっていう設定の場所が出てくるんですけど、実際にネットカフェをお借りして撮影するには時間的にも2日間なのできついし、“何もない場所にネットカフェを作ってもらおうと思っているんですけど、どうですか?”って(聞かれた)。やっぱり心配事が多かったりはしたんですけど。美術さんに“こういうものをご用意していただければうれしいです”って言ったら、もうそれ以上のことをやってくださって。“こうやってセットも作られていくんだな”っていう感動がいっぱいありましたね」とスタッフの優秀さに舌を巻いていた。

『アクターズ・ショート・フィルム3』2023年2月11日(土・祝)午後8:00放送・配信
<WOWOWプライム><WOWOWオンデマンド>
公式サイト https://www.wowow.co.jp/movie/asf/

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