Z世代に人気のラッパー・Rin音「もっとそばで聴いてもらえる音楽を」今後も地元拠点に“しみる歌”を発信

2022.10.20 16:00

楽曲のストリーミング総再生回数が3億3000回を突破するなど話題沸騰中のラッパー・Rin音(読み:りんね)にこのほど、entax取材班が単独インタビューを敢行。SNS発の新世代アーティストとして注目されているRin音に、音楽への思いなどを語ってもらった。

――ツアー『Rin音Tour 2022 haunted house』を振り返って

前回に比べて、お客さんの反応が温かくなったというか。2回目に来てくれる人もきっといたし。福岡は特に前回よりも(雰囲気が)ほぐれていたというか。僕のことをもっと知ってくれた人が来てくれたりとか、初めて来てくれた人もそれに合わせて踊ってくれたりとか、すごく楽しかったです。

――地元・福岡のステージに上がるのは、気持ちの面で違う?

あんまり変わらないですけど、思い入れが強い曲はやっぱりありました。(自分は)福岡で成長しているので、福岡だからこそ作れた曲とかがあって、そういうのを歌う時とかはやっぱり思いが入ります。逆に東京だったら東京、大阪は大阪で思い入れがある曲があるし、名古屋もあるし…という感じで。全体というよりも1曲1曲、思い入れが変わる場面はありましたね。

――『snow jam』がヒットしたことについてどう感じてますか?

その時は全然わからなかったんですけど、TikTokの影響とかが大きいのかなと思います。やっぱり若い子がたくさん聴いてくれる場面でもあるし、音楽の新しい使い方じゃないですけど、そこでかなり大きく広がったのかなと。僕もそのタイミングでTikTokを知りました。

――ヒットを実感するのは、どんな時ですか?

スーパーで(曲が)流れている時とかですかね。僕、福岡に住んでいるので、天神の古着屋さんに入った時に自分の曲が流れていたから、すぐ(店を)出たんですけど…。そういうので、聴いてもらっているんだなぁと思うようになりましたね。

――古着屋を出たのはうれしい半面、恥ずかしかったから?

慣れないじゃないですか。「音楽をやるぜ」「メジャーレーベルでバーン(とデビュー)」みたいな(華々しい)感じの始め方ではないので。頑張って頑張って趣味程度にやっていたら、聴いてもらえるようになったっていう…。非常にうれしいことなんですけど、気持ちが追いつかない部分もあったりするので。

――アニメのテーマ曲やCMソングを担当するなどした今年を振り返っていかがですか?

思ったよりも、いろんな活動ができたというか。自分はわりかし「暇になるのかな?」とか(思っていました)。1回頑張っていろんな人に聴いてもらえて、そこから「(気を緩めず)曲をたくさん作って自分で頑張らなきゃ」と思っている中、不安もあったりするじゃないですか。でも、いろんな人が聴いてくれるのは相変わらずで、そこに対して自分も「応えたいな」っていう気持ちがずっとありましたし、自分の中で今までと違った方向の成長ができたかなとは思いますね。

――10月20日スタートのドラマ『Sister』の主題歌は、どんな楽曲ですか?

大筋のストーリーとかも読ませていただいて、いろいろな情報をいただきながら「どういう曲にしようかな?」と考えていたんですけど、本当にドラマにも寄り添ったような楽曲になっていますし、ちょっと“泥ついた”というか粘度が高い、ネバッとしたような恋愛って普段の生活でもあったりすると思うし、自分の世界観とドラマの世界観、ストーリーといろんな人の人生とがリンクした、みんなが聴きやすいような、かつ「こういう想いはあるよね」っていう楽曲ができたと思います。

――主題歌のオファーを聞いた時の印象は?

僕はわりかし自分の作品として自分のことを書くことも好きなんですけど、いろんな影響を受けながら作品を作るのもすごく好きなので。どういった形になるかはもちろん(ドラマの制作サイドと)お話をしながらですけど、「どういう曲を作ろうかなぁ」とか、そういうワクワクが大きかったです。

――楽曲を作る時に心がけていることは?

たとえばですけど、歌詞がセリフ調ならどういう言葉選びをしたらいいかとか、自分が登場人物だったらこういうことをいわないなぁとか。あくまで主観ですけど、その中で言葉選びを大事にしているところはありますね。

――楽曲制作ではスマートフォンも活用?

パソコンに向かってやるのももちろん楽しいですし、最終的には僕もそうするんですけど、そのデモ段階である部分だとか、そういうパッと思いついたフラッシュアイデアを再現するにあたって、普段、使っているスマートフォンとかはすごく身近じゃないですか。だから、そういうフットワークの軽さという意味ではめちゃくちゃ重宝していますね。

――曲は突然わいてくるのか、それとも集中して生み出すものですか?

両方あるって感じです。「このメロディー、いい感じだな」ってとっておこうと思ったらボイスメモに入れますし、「集中して作ろう」って思ったら、楽曲を作るアプリでそのトラックを入れてずっと向き合ってっていうのもありますし。それがうまいこと両方できるからこそ、やっぱりスマートフォンって便利だよねって感じです。

――言葉の“引き出し”は、どのように増やしていますか?

わからないことがあったら、まず調べる。いろんなことに触れあえるので大事にしていますし、映画を見てよくわからない難しい、ニュアンスでわかるような単語とかがあっても、そういうのを調べたりもします。それが小説であっても、詩集であっても、漫画であっても、たまに出てくる自分の知らない言葉とか、「この感情って、こう表現できないのかな?」と思った時とかは、すぐに調べるようにしています。映画とかは積極的に見ますし、読む時は本も読みます。人から聞くより、自分で調べたくて。人から聞いたのって、すぐ忘れちゃうんですけど、自分で調べた知識とか、自分で知ったことって自分のどこかに引っかかっているので、次(同じ言葉を)聞いた時に「あぁ、これ調べたわ」ってなるから、調べるようにしています。

――音楽業界を目指したのは、いつごろから?

全然思っていなくて。MCバトルをやっていて、負けるのが嫌で。MCバトルって、楽曲がないのにずっとバトルに出ていても勝てないんですよ。「お前、なんで曲ないのにバトルに出て、自分の名前を売っているんだよ。売る意味ないじゃん」みたいな負け方をするので、そういうのが嫌で本当に(曲を)作り始めて。そしたら作るのも楽しくて。それでずっと趣味の一環として作りながら、大学卒業したら就職するし、そのタイミングで(曲作りから)ちょっと離れようって思っていたぐらいなんですよ。だから「(アーティストに)なりたい」というより、ただただ本当に楽しくやっている感じです。

――アーティスト名「Rin音」の由来を教えてください。

MCバトルの話に戻るんですけど、バトルに出る時にMCネームをつけなきゃいけなくて。「どうしよう?」と思っていたら、僕の名前のイニシャルがRで、Rがin音。「音の空間にいる時の自分はこの名前」っていう意味でRin音にしました。

――今後の目標は?

楽曲は相変わらず自分の思ったことを書いていきたいし、伝えたいことがあれば伝えたいし、相変わらずで進めていきたいなって思います。何か趣味で始めた格闘技も頑張ろうかなとも思います。もっとみんなのそばで聴いてもらえる音楽を作れたらなっていうのは今の目標でもありますし、これからの目標でもあるのかなと思います。

――最後にファンへのメッセージをお願いします

これからも音楽の方はマイペースではありますが、自分の言葉で頑張っていこうと思いますので、ぜひとも応援の方、よろしくお願いいたします。

【プロフィール】
Rin音(りんね)
1998年生まれ。福岡県宗像市出身。18歳からラッパーとしてのキャリアをスタートさせ、数々のMCバトルを総ナメに。2020年2月にリリースした『snow jam』がTikTokなどで拡散され、Spotify国内バイラルランキングで1位になるなど各ランキングを席巻した。現在は、楽曲のストリーミング総再生回数は3億3000万回を突破。歌詞が「共感できる」「癒やされる」などと若者に支持され、『第62回輝く!日本レコード大賞』で新人賞に選ばれるなど、Z世代を代表するアーティストとして注目されている。

関連記事

注目記事

新着記事

インタビューの記事一覧

カテゴリ一覧