関根明良「こんなに変わるんだ!」早見沙織の演技に思わず台本へ「すごい!」とメモ!収録中に驚いた“変化”を明かす【TVアニメ『これ描いて死ね』インタビュー】
7月3日(金)より日本テレビ系にて放送開始のTVアニメ『これ描いて死ね』。小学館『ゲッサン』にて連載中で、マンガ大賞2023大賞受賞、第70回小学館漫画賞を受賞している本作。そのメインキャラクターを担当する声優・関根明良(安海相役)と早見沙織(手島零役)にインタビュー。原作への思いやキャラクターの魅力を語る。さらに、関根が思わず台本に「すごい!」と書いた早見の演技とは?
『これ描いて死ね』
東京都の島しょ・伊豆王島に住む高校1年生の安海相。漫画を読むのが大好きな彼女は、とある出来事がきっかけで漫画を“つくる”ことを意識し始める……少女が踏み出す漫画創りの道は、果たして!?知っているようで知らない漫画創作の世界。作品を生み出す苦しみも歓びも余さず詰め込んだ漫画浪漫成長譚(たん)!!!漫画を愛する全ての人に届けッ!!
関根明良「苦悩もあるけれども温かい作品」
──初めて原作を読んだ印象は?
早見沙織:まず、“おもしろい!”と思いました。ページをめくる手が止まらなくて、1ページ1ページに込められた“漫画への愛”があふれ出すような作品でした。読んでいて笑顔になったり、切なくなったり、さまざまな感情をもらうことができる作品だなと思いました。
また、島という舞台は、学生たちの青春や大人たちのちょっとほろ苦くも素敵な思い出とか、いろんなものを受け止めてくれる懐の深い大地のような存在に感じました。温かくて、どっしりとした自然の風景に包み込まれるような気持ちになりましたね。海がすべてを受け止めてくれているようでしたね。
関根明良:もう本当におっしゃる通りだなと思って、うなずくしかできません(笑)相ちゃん目線で読んだ時、「学生時代の新しいものを見つけた時の喜びって本当にキラキラしていたな」と思い出しますし、今大人になった自分が読んでいると、手島先生側のシーンでは「こういうことあるよな」とグサッと胸にささったり。でも、そうした苦悩や葛藤も、この作品は受け止めてくれて。本当に温かい作品だなと思いました。
──漫画以外の娯楽がほとんどない環境に、もし自分が置かれていたら?
関根:実は祖母の家が結構そういう環境だったんです。夏休みなど長期で遊びに行っていたのですが、マンガなどもなくて。でも、自然と触れ合うことがすごく楽しかった印象があります。祖母とうどんをこねたり、野菜を収穫したり。祖父とクワガタを捕まえたり、蜂に追われたり…
早見:え~!(驚)
関根:娯楽って、幸せみたいに見つけていくものかなと思うんです。作中にもそういうシーンもありまして。そういう楽しみって自分たちで見つけていくからこそ、より輝いて見えてくるのではないかなと。
早見:私は子どもの頃、夏休みに祖父母の家に行っても、ずっとお座敷で寝転がって本読んでいるタイプだったので(笑)今関根さんのお話聞いて「もっと自然と触れ合えばよかったな」と思いました。
関根:あははっ
早見:そういう楽しさを見つける楽しさがあったんだなって、今ハッとしました。自然しかないところにいないと気づけなかっただろうなというか…
関根:私が祖母の家で自然に触れて「わー!」ってなっていた感覚って、相ちゃんたちが東京に来て「わー!」ってなるのと同じだったのだろうなと思います。いつもと違う環境に行った時に発見するキラキラも素敵ですよね。
早見沙織「本人は全く意識してないんですけど…」
──安海相のどんなところを意識して演じましたか?
関根:相ちゃんは作品の中でもとても輝いている子で、新しいものを見つけるたびにさらに輝きが増していく女の子だと思っています。ただ、その一方で人見知りな一面もあるので、特に物語の前半では“人見知りな女の子がやりたい事をみつけ一生懸命新しい部を作るために話しかける、部室を探すために奔走する。頑張る彼女と腰がひける彼女の度合いを見つけるのは少し難しかったですね。でも仲間ができてからはさらに輝きを増していきますし、もともと表情がコロコロ変わる女の子ですが、笑顔がとてもやわらかくなっていくのが大好きで。収録の際は原作を見ながら、「この時こういう表情していたな」と確認したり、アニメーションがまだ完成していない場面では、「ここってこの表情で合っていますか?」と相談したりしながら演じていました。

©とよ田みのる/小学館/王島南高校漫研
──早見さんから見た、相ちゃんの魅力は?
早見:やっぱり素直なところですね。好きなものに対しての目の輝き方が尋常じゃないんです。漫画に対する情熱や、大好きなものへのキラキラした気持ちが本当にまっすぐで、本人は全く意識していないのですが、その姿が周りの人たちをどんどん動かしていくんです。気づいたら、関わった人たちの方が安海さんからエネルギーをいっぱいもらっている。周囲にパワーを与えられるタイプの女の子なのだろうなと思いました。アフレコでも、関根さんの声がみんなの心をパッと照らしてくれる力がありました。
関根:え!恐縮です!
早見:私はすごく照らされました(笑)眩(まぶ)しいくらい、照らされるような気持ちになる存在ですね。本当に素敵なキャラクターだと思います。
関根明良、早見沙織の演技に「台本に〇〇って書いてました(笑)」
──手島先生についてはどんなキャラクターだと捉えていますか?
早見:手島先生は、序盤は結構堅物な印象がありますね。常に口がへの字でムスッとしていて(笑)ちょっと厳しい人なのですが、実は誰よりも情緒豊かに生きている人なんです。先生になるまでにもたくさんの苦悩や葛藤があって、さまざまな経験を経てこの島に来ている。その奥深さというか、「1枚目だけじゃないぞ」、この先、2枚目、3枚目、4枚目、5枚目と、いろんな手島先生を皆さんにお届けしていくのが楽しみですね。

©とよ田みのる/小学館/王島南高校漫研
──関根さんから見た手島先生の魅力は?
関根:もう魅力しかない!(笑)相ちゃん目線で原作を読んでいた時、最初はムスっとしたところだったり、怒られるところが多いので、少し厳しい印象が強かったのですが、手島先生の中身を知れば知るほど、優しくて温かくて、かわいらしい人なんだと。それがみんなにも伝わっていくのがとても素敵で。もし本当に怖い先生だったら、生徒たちもあんなにグイグイいけないと思うんです。でも先生が自分たちのことを思って言ってくれている、ちゃんと愛があると伝わるからこそ、「先生!先生!」と距離を縮めていける。ムスッとしていたとしても「イエーイ!」ってできる(笑)
その優しさは、収録中(早見さんの)隣でお芝居をしていてもビシビシと伝わってきましたし、早見さんに掛け合いのシーンの相談をすると、いつも優しく応えてくださって。早見さんはスタジオ全体にも気を配ってくださっていて、感謝でいっぱいです。
早見:“手島先生!”みたいな(笑)
関根:手島先生みたいな硬さはないですが本当に先生みたい(笑)あとは第一話の手島先生の硬さの表情がとても印象に残っています。
早見:そうですね。最終的にはかなり特徴づいた手島先生のしゃべり方になりましたね。
関根:本当に感動して、台本に「すごい!」ってメモしてありました(笑)
早見:ありがとうございます(照れ笑い)試行錯誤しながら演じていました。
──関根さんより、見どころと視聴者へのメッセージをお願いします。
関根:子どもたちの青春のきらめき、そして大人たちが夢を追う輝き、そしてその中にある葛藤がたくさん詰まった、熱く、しかし温かい…心をほっとさせてくれる作品だと思います。どのキャラクター視点も胸が熱くなりますし、自分の読み、見ている状況によっていろんな印象、感想をもてる作品なので、ぜひ何度も楽しんでいただけたら嬉しいです。また島の素晴らしい風景や音楽にも癒やされてくださいませ。

©とよ田みのる/小学館/王島南高校漫研
TVアニメ『これ描いて死ね』
2026年7月3日より毎週金曜
日本テレビ系フラアニにて23時30分から全国30局ネットで放送
※初回2026年7月3日(金)は23時35分放送開始
※放送時間は変更になる場合がございます
■公式サイト
■公式X(@korekaite_shine)
■公式TikTok(@korekaite_shine)
【作品概要】
原作:とよ田みのる『これ描いて死ね』(小学館「ゲッサン」連載中)
【CAST】
関根明良(安海相) 早見沙織(手島零)
仁見紗綾(藤森心) 藤村花音(赤福幸) 水瀬いのり(石龍光)
日髙のり子(ポコ太)
種﨑敦美(寺村七) ゆかな(金剛寺華) 井上喜久子(へびちか先生)
【スタッフ】
監督:赤城博昭
シリーズ構成:福田裕子
脚本:福田裕子 伊丹あき 加藤還一
キャラクターデザイン:瀬川健寿
色彩設計:柳澤久美子
美術監督:春日礼児
撮影監督:浜尾繁光
編集:肥田文
音楽:堤博明
音響監督:天野龍洋
音響制作:ビットグルーヴプロモーション
アニメーション制作:シンエイ動画
製作:王島南高校漫研
文・取材:entax編集部