【miwa独自インタビュー】生身の自分と仮想世界の歌姫のギャップ。没入型音楽ライブで意識している“見せたい自分”とは「竜とそばかすの姫 - PROJECT LAYRA - 」
10月10日(土)よりMoN Takanawa: The Museum of Narratives Box1000にて“没入型音楽ライブショー” アニマーシブライブ「竜とそばかすの姫 - PROJECT LAYRA - 」を開催。entaxでは、本公演の物語のメインとなる新歌姫「LAYRA(レイラ)」を演じる5人のキャストの1人であるmiwaに独自インタビュー。自身が演じるLAYRAの魅力や稽古を通して見えた新たな発見などを語ってくれた。
本公演にてLAYRAを演じるのは圧倒的な歌唱力を持つ5人の歌姫。『NHK紅白歌合戦』への4年連続出場や、女性アーティスト初の“アコギ1本日本武道館2days”達成など、先駆的な記録を打ち立て続ける歌手・miwa。大学在学中に『ロミオ&ジュリエット』ヒロインのジュリエット役に抜擢(ばってき)されてプロデビューして以降、次々に大役を務めるミュージカル歌手・昆 夏美。弱冠14歳で全日本アニソングランプリを獲得、翌年のデビューからアニメの主題歌を歴任し、国内外で活躍するアニソンシンガー・鈴木このみ。音楽ユニット「NOMELON NOLEMON」として活動しながら、その歌声とステージングの魅力にゲストボーカリストとしても注目される次世代のアーティスト・みきまりあ。『ソードアート・オンライン』シリーズをはじめ数々の人気アニメ作品の主題歌を担当し、2025年には単独公演によるアジアツアーを完走し、世界各国のステージに立つシンガー・ASCA。それぞれがLAYRAを解釈し、自身の特徴を生かして歌い上げる。

“60億人から愛される歌姫・LAYRA” miwaだからこその魅力とは
──今回miwaさんも演じているLAYRAは、昆 夏美さんや鈴木このみさんなど、異なるジャンルの実力派5名で1つの役を演じ分けますが、miwaさんが考える「自分だからこそ表現できるLAYRAの強みや魅力」はどこにありますか?
miwa:難しいんですけれども…(笑)まずは、シンガーソングライターとして作詞作曲をして歌を届けるというところがLAYRAと共通していて、LAYRAも作詞作曲をして自分の楽曲を届ける人なので、曲に込めた思いをリスナーに届けるという部分では共通しているのかなと思います。あとは、(自分が)16年間いろんなステージで、お客さんの前で歌ってきた経験を、今回このアニマーシブライブでLAYRAとして歌う中でも生かせたらいいんじゃないかなと思っています。
──稽古をしていく中で、ご自身とLAYRAを比べてみて、ここは違うなと感じる部分はありますか?
miwa:60億人のユーザーから愛されるキャラクターで、楽曲の中にも『私はLAYRA』という楽曲を自分で作って歌うくらい、本当に歌姫として君臨しているなと。堂々としている姿というか、キャラクターの性格といったものが、LAYRAが仮想世界<U>で活躍するアーティストだからこそ、投影できる部分だと思うので、そこが生身の人間、アーティストと違う部分なのかなと。自分の弱さは楽曲の中や歌の中に込められるとしても、人前に立つ時の自分は生身の人間ではないので、見せたい自分を見せられるところが、一番違う部分なのかなと思います。
私もステージに立つ自分と立っていない普段の自分が違うように、きっとLAYRAも、LAYRAの姿とコトミという普段の姿が違うところは共通する部分なのかなって思ってるんですけど、よりそこの振り幅が大きいのがLAYRAかなと思っているので、LAYRAとして<U>の世界のユーザーに届ける時は、普段のアーティストとしての自分よりももっと自信のある堂々としたアーティストであったほうがいいのかなというのは意識してます。

5人5色のLAYRA──正解のない役作り
──「舞台で演技をし、役を通して歌うのは初めての挑戦」とのことですが、ご自身の言葉で歌う普段のソロライブと役(LAYRA/コトミ)の感情を背負って歌う時とでは違いますか?
miwa :気持ち的には全然違いますね。今回もライブではあるので、生で伝えることを大事にしていきたい一方で、普段やっているライブは、お客さんも私もその場で起きてることを一緒に体験するみたいなところがあると思うんですけど、LAYRAとして歌う時は、ストーリーもある中で、<U>の世界にお客さんを招待する役割でもあるので、没入してもらうための世界はこっち側で作らないといけない部分があるので、そこが一番難しいところですね。
いかにお客さんに没入してもらうか、『竜とそばかすの姫』の<U>の世界を体験してもらえるかというところは、一番大切にしたいところなので、曲の世界観だけじゃなくてアニメの世界観も表現しなくてはいけない部分が難しい点かなと思っていて、“『竜とそばかすの姫』の<U>の世界で歌うLAYRAの歌”というのを表現していくのが、なかなか難しいです。
──5人のLAYRAをそれぞれどう表現しているのでしょうか?
miwa:「今回、LAYRAは5人が思うLAYRAを演じてもらいたいから、これが正解っていうものはないよ」というのも言ってもらっていて。セリフの言い回しとかキャラクターも、一つの到達点を目指さなくていいということになっているので、5人が思う5色のLAYRAがいていいというふうに言ってもらってます。歌もそれぞれのLAYRAの歌い方でいいというのは、すごく尊重してもらってる部分ですね。

アフレコで気づいたアーティストとしての強み
──今回、LAYRA役を稽古していく中で新しい発見はありました?
miwa:アニメーション部分にアフレコをしているんですけど、アフレコの稽古もしていて、台本をいただいて読んでいく作業から入ったので、自信もなかったですしうまくも読めなくて…。これをどうやってLAYRAにしていくんだろうという不安が大きかったんですけど、家でも何回も読んでセリフを言えるようにして、LAYRAとしての役作りをしました。
映画に出た時も自分の演技にアフレコをしたことがあるんですけど、その時は本当にできなくて(笑)昔『ドラえもん』の主題歌を担当した時に、“ワーミー”というキャラクターを作っていただいたんですけど、アフレコがうまくできなかった記憶があったので、自分の中ですごく苦手意識あって。でも、今回LAYRAを演じた時に、すごく現場で褒めていただいて!LAYRAがアーティストなので、「アーティストのMCだね!」って言ってもらえた時に、演じてないけどアーティストだったらこういう言い回しでMCをするみたいな自分の経験が、初めて役作りの中で生きた瞬間があって、それがすごくうれしくて、「アフレコいけるよ」って言ってもらえて、すごい上機嫌で帰ってきました(笑)
──映画にも出演されていますが、“演技”の仕方は違いますか?
miwa:演技に対してもものすごく苦手意識があるので、今回もすごく心配があって、今も舞台上での演技の部分はまだまだ稽古中なんですけど、ひとまずアフレコが終わって半分「ほっ」みたいな(笑)ほっとした部分がありました。でも、自分の苦手意識が強かったものを初めて人から褒めていただいて、しかも自分の経験が生かせた部分がすごくうれしくて、やってきたことがつながっているというか、やっと評価されたという気持ちにもなってうれしかったです。
──仮想世界<U>では<As(アズ)>と呼ばれる自分の分身を作ってまったく別の人生を生きることができますが、miwaさんがもし別の人生を生きられるとしたら、どんな人生を送ってみたいですか?
miwa:LAYRAもそうですし、アニマーシブライブに出演されるVtuberのAZKiさんもそうなんですけど、最近だとVtuberの虎金妃笑虎(こがねいにこ)さんに楽曲提供をさせていただいたりと、仮想世界の中でアーティスト活動をされている方に関わる機会があって。Vtuberの方のお話だったり生き様みたいなものに触れて、自分がいざその役を演じるってなった時に、より身近に感じられたので、これがまた違うアーティスト人生というか、別のアーティスト人生みたいなのをちょっと感じる機会になっています。
──アーティスト以外の道はあまり考えられないですか?
miwa:幼い頃から歌手になると決めて思っていたので、あんまり考えたことはなかったですね。

──最後に、entax読者へ一言メッセージをお願いします。
miwa:アニマーシブライブというのが、“アニメ”と“イマーシブ”を掛け合わせた、新感覚のライブエンターテインメントです。細田守監督の作品が好きな方、『竜とそばかすの姫』が好きな方には、間違いなくその世界に入っていただけるエンターテインメントになっていると思うので、ぜひ映画を見直して来ていただけたら、きっと『竜とそばかすの姫』の<U>の世界の一員になって楽しんでいただけると思います。
そして私は、その中で誕生したLAYRAという新しい歌姫の役を演じさせていただきます。ライブだからこそ、お客さんの歌声や声援、拍手が舞台に届いて化学変化が起きる。それがきっとライブのおもしろさだと思うので、自分が『竜とそばかすの姫』の世界に影響を与える1人になれることが、今回のアニマーシブライブの醍醐味(だいごみ)でもあると思うので、自分がその世界の一員になって、何か影響を与える一員になれるんだというのをぜひ体感してもらえたらと思います。

アニマーシブライブ「竜とそばかすの姫 - PROJECT LAYRA - 」
『竜とそばかすの姫』の物語から5年後。原作中で歌姫「ベル」のプロデュースを行った「ヒロちゃん<As(アズ)>」が、再び超巨大インターネット空間の仮想世界<U>で新たな歌姫をプロデュースするために奔走するスピンオフストーリー。
5年前、<U>でトップスターになったベルに影響を受け、<U>の片隅で活動していた「LAYRA」。ヒロちゃん<As>のプロデュースにより、スターへの階段を上っていく。本公演では、ヒロちゃんがLAYRAのために企画した<U>史上最大の音楽フェス「Utopia」が、現実のシアター空間「MoN Takanawa: The Museum of Narratives」に出現。仮想世界の歌姫LAYRAと現実世界を生きるそのオリジンのコトミが一つのステージに上る新感覚のパフォーマンスライブ。観客は、<U>の世界に入り込み、仮想空間「Utopia」に熱狂する60億人の一員として、まったく新しい“音楽ライブ”に没入することができる。
miwaプロフィール
2010年大学在学中にデビュー。2012年には『ヒカリヘ』が大ヒット、大学の卒業式と同時期に初の日本武道館公演を開催し、翌年にはNHK紅白歌合戦に初出場を果たす。昨年2025年3月にデビュー15周年を迎えた。2026年7月29日には、新曲『暑すぎて笑っちゃうね』を配信リリース。2026年8月から10月にかけて全国を回る弾き語りツアー「miwa acoustic live tour 2026 "acoguissimo 6"」を開催。
【公式サイト】
アニマーシブライブ「竜とそばかすの姫 - PROJECT LAYRA - 」
10月10日(土)~11月15日(日)
東京・MoN Takanawa: The Museum of Narratives Box1000
【公式サイト】