前田敦子「これ以上の我慢はもうない」デビュー21年目の“最後の写真集”…制作裏側&徹底したプロ意識を語る【entax独自インタビュー】

昨年、芸能活動20周年を迎え、34歳となった前田敦子。「これが最後」と明かす写真集『Beste』を2月13日(金)に発売する。本作のテーマは“大人の恋”。コンセプトや衣装は全て自身がディレクションを行い、「せっかくやるなら出し切りたい」と大人の色気を最大限に引き出し、過去最大露出にも挑戦している。写真集の発売は14年ぶりとなり、“大人なあっちゃん”の魅力を詰め込んだ“最後の作品”を創り上げた前田に、entaxは独自インタビューを行った。

──写真集発売のきっかけを教えてください。
お話をいただいたのは2024年の冬で、正直すごく迷っていました。この年齢になって私が写真集を出すことって、どこに需要があるんだろうって思って。写真集に向けて、そんな簡単に自分のコンディションが整うとも思わなかったんです。20代だと何も考えずに開放的にできていたんですけど、「いや今はもう難しいな」って、最初はすごく後ろ向きでした。

結構走り続けている最中に写真集のオファーをいただいたのもあって、タイミング的に難しいかなと思っていたんですけど、「このタイミングだったら写真集に向き合えるかもしれないな」と思ったタイミングが「インプットしたいな」と思っていた時期だったので、「じゃあちょっとインプット時期に入ってお休みしようかな」と。

あと、“芸能活動20周年”にかこつけないと、私は二度とこういう写真集をできないだろうな、このタイミングを逃したらもう絶対やらないなと…だから私にとってはもう“最後の写真集”です。撮影中に「もう最後かな」みたいなことを言ってたんですけど、やっぱり最後。もうあんなに頑張るのは無理だから、本当に最後です。準備の段階から「今日が人生最後」と思ってやっていたから、本当にボクサーみたいな気持ちでしたし、「最後の花嫁姿を見せるんだ」という気分でした。花嫁以上に肌を出していますけど…(笑)

──以前刊行された写真集『不器用』は14年前。まだ前田さんが二十歳の作品でした。
二十歳だったんだ!これまで出した写真集は『はいっ。』と『あっちゃん』『前田敦子』…『不器用』が最後だったんですね!
──さらに“大人”になり、“最後”の写真集となった本作のこだわりは?
こんなにしっかり向き合って1つの作品を作ること自体が、私にとっては初めてのことでしたね。
写真のセレクトは、絶対に読者の目線を忘れたくない、客観的に自分を選んでもらった方がいいと思ったので、自分ではあまり選ばないようにしました。誰にどんな気持ちで読んでほしいか、誰に手に取ってもらいたいか。そのために必要なものは何か、いらないものは何か。過去にひとりよがりになって失敗も経験したので。この仕事をしていて、「自分だけがいいって一番人に伝わらないな」って思うんです。でも、ページの順番はすごくこだわりました。今回構成をやらせてもらって、見せる順番によって「全く物語が変わってきちゃうな」ってすごく思ったんです。「落ち着いて読んでもらえる一冊になったらいいな」と思って作りました。

ランジェリーは、フィッティングの段階からかなりこだわって選びました。何回もミーティングをして、フィッティングも2回行って「全体のバランスを見て透け感を入れた方がいい」「こういう色を入れた方がいい」など、かなり計算をし尽くしました。日本のランジェリーショップは全部見たくらい。スタイリストさんも「もうこれ以上はない」ってくらい、あらゆるショップを寝る間も惜しんで探してくれて。スタッフの皆さんと一緒に、本当にいいものを作り上げることができました。

──撮影地にウィーンを選んだ理由は?
他の方がまだあまり行っていない穴場というのが大きかったです。過去の作品や他の方々と似た作品にしたくなかったので、いろんな写真集を見て研究させてもらって、その中でなるべく引き算をしました。他の方がやっていないことをやらないと意味がないし、そういうのを探すのはとても大変な作業だったんですけど、結果的に大正解でした。

ウィーンは、ワイナリーも開放的で気持ちよかったですし、オペラは撮影期間はお休みでしたけど、音楽も楽しめる街ですよね。街を歩いていたら、道端でおじさんがバイオリンを弾いていたり、素敵でした。とりあえずすごい深呼吸ができて、いい空気感がある街だなと思いました。

今回の写真集のテーマが「大人の恋」だったので、大人同士の恋として、ウィーンはいいなって私は思いました。どっぷり大人の恋愛に浸ってほしい。多分20代ではなく、30〜40代の人たちにぜひともおすすめしたいです。私自身も撮影していて、本当に久しぶりに恋人が欲しいと思いました。「好きな人と来たいな」「こんなところに連れてきてくれたら絶対に好きになる」という妄想が膨らむ街でした。

──体づくりをして『久しぶりに戦った』とおっしゃっていましたが、具体的にはどんな瞬間に『戦った!』と感じましたか?
お話をいただいてから、やれるかやれないか考えてはいたんですけど、やる場合を想定して、体づくりの準備はずっとしていました。2025年の7月に編集部の方と打ち合わせをして、それから体づくりをめっちゃ頑張りましたね。最後追い込みをかけたのは撮影前の1か月間。1か月ぐらい自分と向き合いつつ、体を作りつつ、という時間を取れましたね。

久しぶりにちゃんと食事制限をして、「これ以上の我慢はもうないかな」ってくらい徹底したので、1つ乗り越えたというか、ストイックにはなったのかもしれないですね。「これ以上つらいものってないな」って思いながら食事制限をすんなりできるようになりました。写真集の撮影からもう半年以上経ってますけど、あの頃すごく頑張ったおかげで、未だにいい体型をキープできているんですよ。あの時は「もう無理」とは思ったけど、戦って本当によかったです。

特に撮影中の5日間が一番きつかったです。食べるって選択肢を選べないので。 だから、最終日に思いっきり食べられた幸せな気持ちは忘れられないです。帰国後1日目は…48時間くらいずっと食べて、フードファイトしてたな。お寿司を食べたくて、子どもと2人でパーティーをしたり、帰国後5日間ぐらいは毎日ずっと食べてました。

──撮影を終えた前田さんが、最近「写真に残したい!」と思ったことは?
子どもの成長は要所要所に撮るようにしています。最近撮ってないなぁと思って何気ない写真もよく撮ってますね。

──昨年デビューから20周年を迎えられ、海外でのファンイベントやAKB48の様々なイベントがありました。
AKB48を卒業してから、ファンの方と交流する機会がめっきり減ってしまって。それは、「ファンの方との時間をたくさん作ったところで需要がないんじゃないか」って、20代の私はちょっと思っていたんです。でも昨年、ファンの方とお会いする機会を何度か作らせてもらって、20年経った今も変わらず応援し続けてくれている方がたくさんいるということへの感謝を、改めて感じられました。

──20周年を振り返った今、“21年目のあっちゃん”はどんな活動をしていきたいですか?
実は今年もファンの方とお会いする機会があるんですけど…なので今年も、これからも、変わらずお会いする機会は作っていきたいです。
プライベートなことでいうと、子どもが一気に成長したんですよ。この3か月で身長が5cm伸びて、今125cmになって。そのくらい物理的にも成長していて、ここからもっと大きくなっちゃうんだろうなって思ったら、ふと「この成長を見逃すのはすごく怖いな」って思った時があって。子どもって一瞬で大きくなっちゃうんだなって日々感じているので、この2~3年は子どもとの時間をしっかり作っていきたいなと思っています。

【インタビュー後の“あっちゃんに質問”!entax公式TikTokで配信予定】
(entax公式TikTok) 

【作品概要】
前田敦子“最後の写真集”『Beste』2月13日(金)発売
©︎講談社 撮影/北岡稔章
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<タイトルの由来>
写真集のタイトルは、『Beste』(読み:べステ)。ロケ地となったオーストリア・ウィーンの公用語のドイツ語であり、意味は英語のベスト(=最高の)です。「過去の写真集を上回ろう」と企画がスタートし、結果として「自分史上最高の仕上がりになった」ことから、『Beste』(べステ)に決定。

【前田敦子 Profile】
1991年7月10日生まれ、千葉県出身。2005年にAKB48の第1期生としてデ ビューし、AKB48劇場の舞台に立つ。2006年のインディーズデビュー以降、 約5年間にわたりセンターを務め、“絶対的センター”として国民的な人気を 獲得 。201 2年に グルー プを卒 業後は 、俳優 ・歌手 として 表現を 続けて いる。 11月7日には芸能活動20周年を迎える。映画『恋に至る病』が公開中、舞台『飛び立つ前に』上演中。
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公式HP

写真集カット:©︎講談社 撮影/北岡稔章
文・取材:entax