大先輩声優・三石琴乃の芝居に「泣いちゃうと思う」 シリーズ7年間で培われた劇場版『ゾンビランドサガ ゆめぎんがパラダイス』“横ならびの絆”【声優インタビュー:本渡楓・種田梨沙・衣川里佳】

約4年ぶりのシリーズ最新作、劇場版『ゾンビランドサガ ゆめぎんがパラダイス』が10⽉24⽇(⾦)より全国公開中。アイドルグループ<フランシュシュ>のメンバーを演じる本渡楓(源さくら役)、種田梨沙(⽔野愛 役)、衣川里佳(ゆうぎり役)の3人に、本作の見どころやレコーディングの裏側、大先輩・三石琴乃との共演を通して感じたこと、培われた絆などについて聞いた。

※宮野真守(巽幸太郎 役)との“7年間の思い出”を振り返る独自インタビュー記事も配信中 ←個別取材記事

本作『ゾンビランドサガ』シリーズは、かつて“伝説”と謳(うた)われた少⼥たちが“ゾンビィ”となって現代に復活し、佐賀のご当地アイドルとして奮闘する新感覚ゾンビアイドル系アニメ。2018年、2021年とTVアニメが2シリーズ制作され、今年ついに映画化。『チェンソーマン』『呪術廻戦』『進撃の巨⼈(The Final Season)』などを⼿がける気鋭のスタジオMAPPAがアニメーション制作を担当していることでも話題。

約4年ぶりに描かれる本作の物語は、アイドルを夢⾒ていた⾼校⽣【源さくら】、伝説の特攻隊⻑【⼆階堂サキ】、伝説の平成のアイドル【⽔野愛】、伝説の昭和のアイドル【紺野純⼦】、伝説の幕末の花魁【ゆうぎり】、伝説の天才⼦役【星川リリィ】、そして伝説の【⼭⽥たえ】で構成される<フランシュシュ>の7人が、開催を控える“佐賀万博”のアンバサダーとして日夜PR活動に勤しむ場面から展開。

謎のプロデューサー・巽幸太郎の導きの元、“佐賀万博”を舞台に最⾼のライブに向けて準備する中、突如として巨大な宇宙船が出現…! さらに、これまでしっかりと言葉を発することのなかった山田たえが”覚醒”して──?!

※劇場版『ゾンビランドサガ ゆめぎんがパラダイス』公式YouTubeチャンネルでは、本予告映像が公開中

<フランシュシュ>の7人
(右から)ゆうぎり【演:衣川里佳】、⽔野愛【演:種田梨沙】、源さくら【演:本渡楓】

|2回以上の観賞必須?〇〇に注目して観ると…

──劇場版制作の発表から約4年。まずは、率直な今のお気持ちをお聞かせください。

本渡 「4年も経ったのか!」という実感と、また“再集結”するような気持ちですね。ファンの皆さんも、ずっと楽しみに待っていてくださっていたと思います。それぞれのお仕事だったりプライベートだったりがある中で、なんか「『ゾンビランドサガ』の“みんな”集合! 映画だよー!」って、その旗をやっと振れる時が来たなという気持ちです。

本渡 また、(本作は)オリジナル作品でもあるので、制作の皆さんがまた1から生み出したものがあって──内容を知っている者としては、「4年分のインパクトと感動が詰まった映画だな」と! 4年経ったけど、胸張って「見て!」って言えるものだなと思っています。

──第2期の最終回の“引き”がすごかっただけに、4年という時間はより長く感じますね。

本渡 あの“宇宙船”が本当に繋がるんだ…というか、「あっ、そこを劇場版に広げるんだ!」と(笑)

種田 良かったよね、ほったらかしにならなくて(笑)

衣川 『ゾンビランドサガ』なら全然違う方向に行きかねないからね(笑)

──種田さんたちはいかがですか?

種田 『ゾンビランドサガ』は本当にファンの方の熱量がすごくて! この4年間、何もお知らせがない期間でも、ふとファンの皆さんとお話する機会があった時に「『ゾンビランドサガ』待ってます」と言っていただいたりとか、お手紙でも「ずっと待ってます」「うれしいお知らせがありますように」と、お声をもらっていました。ようやく皆さんに公開日がお知らせできるよっていう時は、私も本当に「お待たせしました!」ってうれしい気持ちでしたね。

衣川 私も、いちファンとしてすごく待っていました。私たち(キャスト)にも何一つ情報が降りてこなかったので(笑) 「ちゃんと進んでいるのか?」ってちょっと不安になりながらも「収録があります」と聞いた時は、もう本当に悲鳴をあげました(笑) それくらい本当にうれしかったです。「『ゾンビランドサガ』スタッフを信じててよかった」って!

衣川 実際に台本を読んでも、思っていた以上に、遥かに素晴らしい作品を作ってくださって、私たちもそれに声を当てられて、またこうやって皆さんに素敵な『ゾンビランドサガ』らしい作品をお届けできる。いちファンとしても、演者としてもすごくうれしいですね。

劇場版の展開はTVアニメ版からさらにスケールアップ?!

──本渡さんから「4年分のインパクトと感動」という話がありましたが、特に「ここが見所です」というポイントをお一つずつ教えてください。

種田 やっぱり見所と言ったら、佐賀に住んでらっしゃる方には絶対に刺さるシーンがあると思います。佐賀に住んでいない方にも、“佐賀県民の皆様の心の心がいかに広いか”というのが、この映画を見ていただけたら分かると思います。「ここまで許してくれるんだ!」って。それくらいの“超展開”が佐賀で起きてるので…(笑)ぜひ細かいところまで注目してほしいなと思います!

衣川 私は、幸太郎さん(宮野真守 演じる巽幸太郎)! 今回の幸太郎さんが、今までの『ゾンビランドサガ』シリーズではなかった行動をしていたり、すごく感情が出ていたりするんです。過去シリーズを知っている方は、特に幸太郎さんに注目して見ていただけたら、また見方が変わるんじゃないかなと思います。なので、1回目はフランシュシュとかをメインで見ていただいて、2回目は幸太郎さんを…そういう風に見ていただけたら、最後の“感動シーン”が違う感動に変わるんじゃないかなと思います。実際、私がそうでした(笑)

──では、本作は二度楽しめるということですね!

衣川 二度、三度…四度五度くらい見ていただけたら(笑) 色々感情が溢れてくると思います!

宮野真守演じる謎のプロデューサー・巽幸太郎

──本渡さんの推しポイントはいかがですか?

本渡 一つと聞かれると悩ましいですが…「フランシュシュの絆」ですかね! 絆の見せ方は、今までも色々ありました。愛ちゃん(種田演じる水野愛)と純子ちゃん(河瀬茉希 演じる紺野純子)が手を取り合う場面や、(衣川演じる)ゆうぎりさんのビンタもある意味、絆…(笑)

衣川 まあまあ…、まあね?(笑)

本渡 そして、たえちゃん(三石琴乃 演じる山田たえ)が“ガブガブ”するとか、そういう絡みもすごく愛だな、絆だなと思ってきたんですが、今回の劇場版では結構“ライブシーン”で、その絆──言葉じゃない絆を見ることができたなと思っています。その見せ方に対する制作陣のこだわりや愛もすごく好きで、完成した映像を見てとても泣きました! 特に、あの目を合わせたり…。

種田 泣いちゃう、泣いちゃう!(笑)

本渡 みんな分かってるよ!って、うれしいも寂しいもどっちもあるけどどっちも違うよね?みたいなね(笑)

三石琴乃 演じる山田たえ 劇場版ストーリーの中心人物のひとり

|「たえちゃんが三石さんで本当に良かった」

本渡楓と種田梨沙と衣川里佳の写真

──今回の劇場版では、新曲が4曲。レコーディングはいかがでしたか?

本渡 現実世界での時がだいぶ空いてからのレコーディングでしたので、私自身も別の現場で色々勉強を積んでいて、「こう歌えばいいんだな」「こんなテクニックがある」となった状態で臨みました。ただ、そうした経験をさくらに入れてもいいかな? やっちゃえ!と思っていざやると、SCOOP MUSICの佐藤さん(音楽プロデューサー・佐藤宏次/本作主題歌・挿⼊歌を制作)が、「さくらは違う」と──。さくらはいい意味で成長しないので「さくらは変わらないで」「それ、全部なくそう!」と仰って…、私が持ってきた“新技術”がー!みたいな(笑)

種田 ええええ!(寂しそうに)

衣川 やりたくなっちゃうよねぇ(笑)

本渡  でも、そこがやっぱり“キャラクターとして歌う”ということの大元なんだなって。さくらはアイドルになる夢を見てたから歌は好きだけど、やっぱり一応素人でプロではないし、さくら自身の性格も、キャピッとするよりは、ふざけてキャピッとするというか──基本、ド根性で「諦めんけん!」って、そこを歌に乗せることの方が、この作品の良さが出るんだなと再認識するレコーディングになりました。

衣川 私も、『ゾンビランドサガ リベンジ(アニメ第2期)』の時は、ゆうぎりさんはちょっと後ろ目に歌うのが結構難しくて、その上でこの4年空いてからの今回のレコーディングだから絶対に時間がかかって申し訳ないなと思っていたんです。けど、『リベンジ』を経たからなのか、今回は自然とゆうぎりさんに入ることができて、思った以上にスムーズにレコーディングができたんです。

衣川  “生前”のゆうぎりさんも知って、「あ、こういう心境で歌ってるのかな」みたいな深掘りができるようになったので、歌い方自体も色々模索しながら歌わせていただきました。「あ、なんか身体に染み込んでるんだな! ゆうぎりさんは、もう私の一部になってるんだな」って、なんだかうれしくなりましたね!

種田 『ゾンビランドサガ』の曲は結構難しいんですけど、例えば田野アサミちゃん(二階堂サキ役)がトップバッターで録った曲があって、私はその仮の音源を聞いて録る──そういう、自分の前に録った人の曲を聞きながら、その人の“いないところを埋めていく”みたいな感じで録っているので、なんか1人ずつのレコーディングなんですけど、みんなで一緒に歌った感覚があったので、それも楽しかったですね!

──ちなみに、今作は三石琴乃さん演じる山田たえがついに喋る…というところもかなりのインパクトですが、収録の中で特に心に残っている三石さんとのエピソードを教えてください。

衣川 最初の方はやっぱりいつものたえちゃんで「あああう」って感じなんですけど、急に自我が戻って「どこ、ここ?」みたいになった瞬間はすごくしびれましたね…! 同じ人物だし、同じ人が演じているのに、別人ではないけど別人に見えたんですよ。

本渡種田 うんうん!

衣川 台本を読んで全部分かっているのに、実際に生で声を聞くと、ちょっと体温が上がるくらいにめちゃめちゃ興奮しちゃいました(笑) その時のことが今でも鮮明に──映像で思い出せるくらいインパクトがありましたね。

種田 三石さんはやっぱりすごく憧れの先輩だったんですけど、この『ゾンビランドサガ』では1期の時から「こうやってやったら、もっと声出しやすいかもよ」とか、かゆいところに手が届くような素敵なアドバイスをしてくださったんですよね。

種田 そうやって支えてくださったのはもちろんですし、「私もフランシュシュのメンバーだから」って、すごく気楽に、打ち上げで一緒にふざけてくださったりとか、ライブを見に来てくださったりして! そういう三石さんのすごくあったかい部分も、『ゾンビランドサガ』とフランシュシュのおかげでたくさん知れましたね。

本渡 私も同じく、アドバイスを頂いたのがとても印象的でした。三石さんほどのキャリアを持つ方にアドバイスを頂く機会って滅多にないことですし、さらに優しく寄り添ってくださって、とても感銘を受けました。きっと、そのアドバイスも『ゾンビランドサガ』という作品をより良くするために言ってくれたはずなので、そういう意味でもすごくうれしく感じました。

劇場版では特にたえ(演:三石琴乃)との場面が多いさくら(演:本渡楓)

本渡 あと、劇場版の収録の後でしたっけ? みんなで中華を食べた時があったんですよ。待ち合わせして、みんなで丸いテーブルを囲みながらやんややんや(笑) 「これが美味しい」「楽しい」「あそこ面白いよね」と、そこに三石さんも来てくださっているというのがとってもうれしくて、素敵なチームだなって思いました!

──横並びのフランシュシュだからこその関わり方ですね。

本渡 はい! とても印象的です。

種田 本当に「たえちゃんが三石さんで良かったな」って──。もう、たえちゃんのお芝居で泣いちゃうと思います! この7年を通して、より三石さんのこともたえちゃんのことも好きになってから聞くお芝居なので。

※宮野真守(巽幸太郎 役)との“7年間の思い出”を振り返る独自インタビュー記事はこちらから

本渡楓と種田梨沙と衣川里佳の写真

【本渡 楓(ほんど かえで)】
愛知県出身。3月6日生まれ。アイムエンタープライズ所属。
『夜桜さんちの大作戦』夜桜六美、『ONE PIECE エッグヘッド編』暴(アトラス)、『ポケットモンスター』ナンジャモ、『自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う』ラッミスなど、多くの話題作に出演。ラジオパーソナリティとしても活躍。
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【種田梨沙(たねだ りさ)】
東京都出身。7月12日生まれ。大沢事務所 所属。
『新世界より』渡辺早季、『四月は君の嘘』宮園かをり、『境界の彼方』栗山未来、『ご注文はうさぎですか?』天々座理世(リゼ)など、多くの話題作に出演。
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【衣川里佳(きぬがわ りか)】
東京都出身・12月17日生まれ。俳協 所属。
『天穂のサクナヒメ』ココロワヒメ、『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』ナリタブライアン、『orange』茅野貴子、『聖者無双〜サラリーマン、異世界で生き残るために歩む道〜 』ルミナなど、多くの話題作に出演。
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劇場版『ゾンビランドサガ ゆめぎんがパラダイス』
2025年10月24日(金)より全国公開中
配給:東映エイベックス・ピクチャーズCygames

【CAST】
巽 幸太郎:宮野 真守
源 さくら:本渡(ほんど) 楓
二階堂 サキ:田野 アサミ
水野 愛:種田 梨沙
紺野 純子:河瀬 茉希(まき)
ゆうぎり:衣川(きぬがわ) 里佳
星川 リリィ:田中 美海(みなみ)
山田 たえ:三石 琴乃(みついし ことの)

【公式サイト】
【公式X(@zombielandsaga)】

©劇場版ゾンビランドサガ製作委員会
取材&文:entax編集部