1972年『あさま山荘事件』で使われた鉄球は今どこに?意外すぎる保管場所に、スタジオ驚がく
10月7日に放送を開始した『X秒後の新世界』では、あさま山荘事件で使用された鉄球について調査を実施。日本の歴史に残る大事件を解決へと導いた鉄球の現在の姿に、注目が集まった。
日常の中に潜む見逃しがちな謎や不思議な現象を新しい視点で解明・検証し、X秒後に視聴者を新世界へと誘う本番組。『482秒後、“そこにあったんだ”と言いたくなる』という企画でフォーカスされたのは、1972年、長野県軽井沢町で発生した『あさま山荘事件』。銃を持った5人組の過激派が起こしたこの事件は、軽井沢のあさま山荘に押し入り、1人の女性を人質にとって10日間にわたり立てこもったというもの。
10日間にわたる膠着(こうちゃく)した空気に、文字通り風穴を開けることになったのは、クレーン車によって山荘の壁にたたきつけられた鉄球。山荘の壁を突き破って警官が突入するための道を切り開いた光景は、事件を象徴するシーンとして、今なお語り継がれている。そんな鉄球は現在どこにあるのか、番組スタッフが調査を開始するとすぐに、事件現場からは離れた新潟県上越市の光ヶ原高原に展示されているという情報がヒット。さっそく現場に向かったが、そこにあったのは期待していた鉄球ではなかった。
展示されていたのは、役所広司主演であさま山荘事件を映画化した『突入せよ!あさま山荘事件』で使用されたレプリカと、実際に事件現場に持ち込まれたものの、使用はされなかった予備の鉄球。いずれも事件の記憶を後世に残すため建造されたモニュメントであるが、探していたのは実際に使用された鉄球。レプリカでも、予備でもない。
調査が振りだしに戻り、当時の中継映像を見直していたスタッフが目を付けたのは、ニュース映像に入る中継音声。その声は当時現場で取材をしていた元日本テレビアナウンサーの久能靖さんのものだった。御年89歳になる久能さんのもとを訪れると、鉄球を現場で操作していた人物らが明らかになった。操作していたのはなんと民間人。事件後約30年間、犯人グループからの報復を避けるため秘密にされていたというが、地元で解体業を営む白田組(はくたぐみ)という会社の社員がクレーンの操作を行っていたという。
白田組が拠点としていた長野県長野市に向かったスタッフたちは、当時クレーンを操作し、鉄球を山荘にたたきつけたご本人、白田五郎さん(90)と対面。当時の事件の様子を聞くとともに、現在、本物の鉄球を保管している人物を教えてもらうことができた。白田さんによれば、数年前に白田組は廃業。鉄球は現在、3代目の社長であった人物が管理しているという。社長のもとに向かうと、鉄球は会社の廃業後もそのままである、白田組の資材置き場にあるという。
資材置き場に向かうと、聞いていた通り、建材やドラム缶など、様々なものが野ざらしに放置されていた。スタッフがそんななかを歩いていると、ゴムタイヤの真ん中に鎮座する鉄球を発見。直径約70cm、重さ約1.5トン。サビや傷だらけの鉄球は、人知れず資材置き場に眠っていた。現在の鉄球の様子を、クレーンを操作していた白田さんに報告すると、「これは本物」と断言。20年ぶりに見るというが、間違いようがないという。「俺が溶接したやつだ。やっぱり自分で改造したり、散々使ったのはわかるんだな。俺の一番のいい相棒だったのかもしれない」といい、“相棒”と久方ぶりの再会を果たすこととなった。
番組の調査VTRを見終えた出演者の手越祐也は「明日学校とか職場とかで話せますよね」と大満足した様子だった。
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文:entax編集部