『吹奏楽の旅』密着2校目は岡山県・明誠学院高等学校に決定! 全国でシルバーコレクター状態の吹奏楽部を率いるのは超ノリの良い顧問
4月26日放送の『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』では、人気企画『日本列島 吹奏楽の旅 2025』で今年度密着する2つ目の高校が発表された。
前回発表された北海道の旭川明成高等学校に続き、2校目として密着することになったのは、岡山県の明誠学院高等学校。昨年秋の全日本吹奏楽コンクールにも出場しており、2002年から全国大会14回出場。ここ最近は中止の年をまたいで8大会連続で全国出場を果たしている強豪だが、成績は金賞わずか1回。ほとんど銀賞で“シルバーコレクター”となってしまっている。
そんな明誠学院高等学校の演奏会を訪れた番組スタッフ。3月末に開催されたこの演奏会には新2年生と新3年生が参加し、平日にもかかわらずやってきた約500人のお客さんの前で見事な演奏を披露していた。そして演奏会のラストは恒例になっているというポップスステージ『Go!Go!明誠!!』を披露。これは生徒たちが自ら選曲し、演奏に加えて歌とダンスを織り交ぜた楽しいステージを披露するというもの。楽しそうに演奏する生徒やカラフルな衣装を着て歌って踊る生徒の中に混じって一際陽気に踊りながら指揮をしていたのは顧問の稲生健(いのうたけし)先生(60)。アース・ウィンド&ファイアーの名曲『セプテンバー』に合わせて踊りながら指揮をする姿はもはや指揮者ではなくダンサーに近いものがあった。
このノリに合わせてこのステージで発表を行った方が良いのではと考えたスタッフは、曲が終わったタイミングでカメラを引き連れてステージ上に乱入。突然現れたテレビカメラに戸惑いを隠せない生徒たちだったが、「僕たちですね、日本テレビの“笑ってコラえて!”という番組でして…」と番組名を名乗った瞬間、すべてを察知した生徒たちは「キャーーー!!!」「えぇ~~っ!?」とちょっとしたパニック状態に。ちょっとだけ落ち着いたタイミングで改めて「吹奏楽の旅です!」と発表すると、再びステージ上は「きゃーーーっ!!!」と大騒ぎに。「吹奏楽の旅です」「キャー!」の流れは毎回恒例だが、これほど激しいものは初めてかもしれない。
改めて10月までの半年間密着することを伝えると、コンクールで優勝したかのような大盛り上がりになり、客席からも拍手が送られた。中にはうれしさのあまり涙を流してしまう生徒も。そんな生徒たちを率いるファンキーな顧問・稲生先生は岡山県内の吹奏楽強豪校から県内の音大に進み、2009年に明誠学院高等学校に教師として赴任するとその年にいきなり吹奏楽部を全国大会に進出させるという素晴らしい実績を持っていた。現役時代はトロンボーン奏者だったが、ビートルズ好きが高じて独学で始めたドラムの腕前もピカイチ。カメラに向かって“変なおじさん”のギャグのようなダンスを披露するおちゃめなところもあるが、音大で培った音楽性とドラマーとして身につけたリズム感で、明誠学院高等学校を全国常連校へと育て上げたのだ。

改めて生徒たちに今年の目標を聞いてみると、やはり出てくるのは“全国大会での金賞”。新部長の橋口さんは「稲生先生も60歳になられて、吹奏楽部が25周年で、(明誠学院高校の)学校自体が100周年なので、取るしかない!という感じです」と力強く語っていた。
年度が変わって4月2日。吹奏楽部は入学式での演奏を前に練習を行なっていた。合奏前には普通、基礎を鍛える“コラール”と呼ばれる曲を演奏するのだが、この日は先生が「ジャパニーズ・コラール」と呼ぶ唱歌『ふるさと』を演奏することに。楽器での演奏前に、生徒たちに一度歌わせる先生。「やっぱ歌うってことは楽器吹くと同じことなんじゃけぇ、これからも歌はなぁ、大切にしていってほしいと思う」と思いを伝え、楽器での演奏に移った。
続いては嵐のヒット曲『Happiness』。一通り演奏を聞いたあと、どうも「Yeah yeah yeah」というコール&レスポンスの部分がよろしくないと感じたのか、『ふるさと』と同じように声に出して歌わせてみる先生。「ほんまそんな感じ?」「何が恥ずかしいことがあるんや」と生徒に投げかけ「1人ずつ言わすぞ!? Yeah yeah yeahがワシの心をときめかせた人から下校だ!」と宣言。するとさっきとは打って変わって元気にノリノリで「Yeah yeah yeah」と返す生徒たち。「よっぽど帰りたいんかお前ら…」とツッコミつつ、稲生先生は少しずつ生徒たちの課題となる部分を浮き彫りにしていく。
翌日の練習でも『Happiness』の演奏を途中で止めた先生。「曲知っとってもな、楽譜をもうずーっとなんか目だけで追うとこういう音になる」という。さらに「“走り出せ”言うてからの(嵐の)5人がさ、もうカラダ全身使って歌いよるとこじゃ。なぁ。うちの課題そのままじゃが。木管(楽器)の音が響かない。これだけ前座っとって、より楽譜を見ずにこっち(指揮)を見られる(ゆっくり目の)テンポだし、より音がもっと出ていい!」と言葉を投げかけた。そして「もうあとちょっとで心を切り替える期間が終わります、俺の中では。そのあと俺はお前らをひとつも助けんからな?」「自分のやれてねぇところ見つめてやらにゃいけん。そのため今こうやってやる」と、新入生を迎える上級生になる生徒たちの意識を変えようとしていた。だが、これだけ言われても生徒たちはなかなか譜面から目を離すことができず、先生の指揮を見続けることができないでいた。
この日の練習後、新部長の橋口さんはパートリーダーを集めて緊急ミーティング。問題点を洗い出しつつ「たぶんみんなそれは気づいたと思うんだけど、そこから行動した?って思うんよ、私は」「もう変わるチャンス、チャンスって先生もおっしゃってたけど、今できんことは本当にできんと思う」と、素直に感じた危機感を共有した。果たしてここから明誠学院高等学校吹奏楽部はどのように変わっていくことができるのか!?
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文:entax編集部