カズレーザー「いろんな社会的要因がある」 令和の日本で女性の5人に1人が栄養失調?目指すべき正しい食生活とは

カズレーザーがMCを務める『カズレーザーと学ぶ。』25日に放送された。今回は『昭和の価値観が日本を救う!?ビフォーアフター』というテーマで、昭和と令和の価値観や生活を比較し、日本のピンチを救う解決策を探す新企画が放送された。『寿命を延ばし肥満を抑制!?栄養バランス最強は19●●年の食事』というトピックでは、本番組おなじみの広島大学医学部の堤理恵氏が登壇。令和で問題化している食事にまつわる健康トラブルの解決策を、昭和の日本を振り返りながら紹介した。

堤氏によると最近、20代、30代の女性の5人に1人が健康トラブルを患っているという。ご飯を食べているのに疲れやすかったり、風邪をひきやすかったりなど、原因不明の不調が続いて病院に行くと、栄養失調と診断されるのだとか。これは令和特有の“新型栄養失調”だと言い、エネルギー、カロリーが足りていても、必要な栄養素が不足していることで起こっているという。

若い女性の場合、ダイエット、食事制限をするときに陥いることが非常に多いという新型栄養失調。不眠症、ケガが治りにくいなどの症状につながることもあり、生まれてくる赤ちゃんの肥満や糖尿病リスクを上げるケースすらあるという。恐ろしい現代病であるが、その解決のヒントは日本の食の歴史に隠されているということで、堤氏は食の変遷を栄養学でひも解いていく。

まずは1960年代、まだ戦後の復興途中であった当時の日本人にとって、貴重な栄養源は“ごはん” であったという。当時の記録映像が流されると、とにかく茶碗が大きいことがうかがえる。子どもの茶碗ですら現代なら大人向けかと思えるサイズで、とにかく日本人が米を食べていた時代だった。実際、1962年の米の年間消費量は1人当たりおよそ118.3kg。これは現在の約2.3倍にあたるという。

そんな食事事情であったから、食卓に並ぶ料理を眺めてみてみると、 野沢菜の漬け物や大根の煮物など、塩辛い味付けのおかずでとにかくお米をたくさん食べて栄養を摂ろうとしていた様子が伺える。現代の栄養摂取基準で比較すれば、米の植物性タンパク質、野菜や海藻のビタミンA は十分。しかし、肉をあまり食べないため脂質が不足しており、他にもビタミンB2・Cも足りていなかった。

広島大学医学部・堤理恵さんの写真

そうした日本の食卓の転機になったのが、1970年代、特に1975年ごろの食事だという。大手ハンバーガーチェーン・マクドナルドが銀座に初上陸し、一般家庭の食卓にもサラダやベーコンなど、洋食文化が取り入れられるように。品数の多い献立に変化し、テーブルの上にはあえ物やおひたしなど和の惣菜(そうざい)がありつつも、メインのおかずにはクリームシチューが並ぶなど、和洋混在のカオス状態。カロリー・タンパク質・脂質は十分で、鉄などのミネラル分もしっかり摂れていて全体のバランスは良好とのこと。それに比べて現代に続く、以降の食卓では、揚げ物をはじめとして肉や油を使った料理が増加。食の欧米化が進み、現代型の食事は脂質を摂りすぎでビタミン・ミネラルが不足傾向にあるという。

よって堤氏は1975年型の食事こそ、今取り入れるべき“最強の食事”だと話す。タンパク質をはじめ、不足することで新型栄養失調の原因になるビタミンC 、鉄分も、1975年の食事は現代よりも豊富に摂取できていたという。堤氏は1975年型の食事が優れていた点をいくつか挙げた。

「1975年型の食事の最強ポイントのその1は調理法です」と言い、当時は蒸す、ゆでる、煮るなどの調理法が多かったとのこと。こうした調理法は、加熱するほど増えてしまう老化物質の発生を抑えることができると言い、加えて野菜の栄養を逃さず、肉の余分な脂を落とすことができるそう。これを聞いた吉川美代子も「昔はそんなに鶏の唐揚げとか自宅でお目にかかりませんでしたから」と、自身の子ども時代を振り返り納得する。

さらに1975 年頃に食べられていた野菜・果物には、旬のものが多かったという特徴があったとのこと。堤氏「現在よりも農作物の栽培技術っていうのが、こんなに進化していなかったんですよね」と言い、基本的に旬のものしか食べられないという、不便な状況が背景にあったという。しかし旬の野菜は、他季節よりも栄養素が多く含まれており、例えばほうれん草に関して夏のものと旬の冬のものを比べてみると、ビタミンCの含有量に3倍もの違いがあるのだとか。

他にも大豆製品を今よりも多く食べていたことで植物性のタンパク質を多く摂っていたこと、魚をしっかり食べ、現代人に不足しているカルシウムがしっかり摂れていたことなど、1975年型の食事には、現代の新型栄養失調を解決するヒントがあふれていた。堤氏は「毎食これだけバランスをとってということはすごく難しい時代にはなっている」としつつも、摂取するときの食品数を増やすことをまずは心がけるとよいと最後に話した。

講義を受けたカズレーザーは、「まあ僕ら多分やろうと思えばできるんですけど…」と前置きしたうえで、「食が偏ったりとか、バランスが悪くなっているって、時間だったり収入だったり、いろんな社会的要因があって、みんな今の食生活になってるっていうのがあるので、これ(1975年のような食事)を選べるっていうのはすげえぜい沢な話ではあるんですよ」とコメント。現代の新型栄養失調には、食習慣以外の要因も背景にあることを強調した。

写真提供:(C)日テレ
文:entax編集部