異色のピアニスト・角野隼斗が明かす人生最大の挫折「虚無感ですかね」失意の傷心旅行の最中で届いた運命を変える一通のメールとは

ピアニストの角野隼斗(すみの はやと)が、1日放送の『Google Pixel presents ANOTHER SKY(アナザースカイ)』に出演。かつて経験した最大の挫折と、そこから立ち直ったきっかけを明かした。

世界的に活躍するクラシックピアニストでありながら、YouTubeでは“砕けた遊び”を表現するべく“かてぃん”名義で活動する角野。開成中学校・高等学校から東京大学、さらには大学院へと進んだ異色の経歴を持つ。そんな角野に番組MCの山本舞香は「挫折とかって経験あるんですか?」とたずねると、「一番辛かったのは….」と4年ほど前に経験した苦い思い出を語った。

大学院生として研究にも打ち込むかたわら、2018年に国内最大級のピアノコンクールである『ピティナ・ピアノコンペティション』で特級グランプリを受賞した角野は、その後YouTubeでの活動にも注目が集まり、本格的に音楽の道に進む決意を固める。

しかしその矢先、世界的ピアニストの登竜門とされている『ショパン国際ピアノコンクール』で思うような結果を残せず、セミファイナルで敗れてしまったのだとか。

すでに国内で有名になっていた角野だったが「その状態でコンクールを受けるということは、本当に怖いことなんですよね、過剰に注目されるし」と、かえってプレッシャーを感じていたそうで、まさかの結果を「虚無感ですかね」と受け入れられなかったという。

その後、傷心旅行としてヨーロッパを巡った角野だったが、その間にも各地の音楽家と交流を図り、飛び入りでコンサートに参加するなど、身近に音楽があったそうだ。

すると、旅の最中にベルリンから思いがけないオファーが届く。

角野に連絡をしてきたのは、クラシックの世界的名門レーベル『ソニー・クラシカル』のプロデューサーであるアレクサンダー・ブール。ショパン国際コンクールの予選で角野の演奏を聞いたブールは、「周りと違うなと感じました」と角野へのコンタクトを試みたという。

しかし連絡先がわからなかったブールは、最終的にインスタグラムのDMで角野にメッセージを送ったのだとか。角野は「初めて読んだ時は詐欺だと思いました」と驚いたという。仰天のエピソードに、番組MCの今田耕司は「なんとか連絡を取りたいっていう熱意があったっていうことですよね」とコメントした。

思うような結果は出せなかったものの、挑戦の舞台に立ったからこそ自らの個性を信じてくれる人に出会えた。角野はこの出会いによって、海外公演の機会が飛躍的に増えたそうだ。

角野は、「僕は2つの側面があって」と角野隼斗とかてぃんという異なる活動について言及。「世の中の人は、その間にいる僕をどちらかのボックスにはめようとするわけですよね」とした一方で「でもそうじゃない、ボックスの間の縁に立っているということが自分のユニークさ」と続けた。

最後に、挫折から立ち直るきっかけを与え、今なお挑戦の舞台が待つベルリンについて、角野は「ピアニストとしても音楽家としても、とても大事な場所になりました」と語り、番組を締めっくった。

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写真提供:(C)日テレ
文:entax編集部