改革か、それとも信念か…“箱根駅伝中継”に押し寄せる新たな波を前にチーフプロデューサー(大泉洋)が見せた不屈の逆転劇『俺たちの箱根駅伝』第1話
10月10日に日本テレビ系新土曜ドラマ『俺たちの箱根駅伝』の第1話が放送された。
(※以下ネタバレを含みます)
毎年、数多くの名勝負が繰り広げられてきた“箱根駅伝”。100年以上にわたり重ねられてきた劇的なドラマは、本戦への参加資格をかけた予選会でも生まれる。
3年ぶりの箱根駅伝復帰を目指す古豪・明誠学院大学は、エースの青葉隼斗(小林虎之介)を軸にしたチーム。青葉が実力を発揮できさえすれば、本選出場はほぼ確実だと思われたが、レース中のアクシデントで不本意なタイムに終わったことで、まさかの予選落ち。いわゆる“箱根駅伝の魔物”により、その夢を絶たれてしまう。

そんな波乱が巻き起こる大会を、長年報道の立場から見守ってきたのが、箱根駅伝の生中継を担う大日テレビのスポーツ局チーフプロデューサー・徳重亮(大泉洋)。しかし彼は今、年始の本戦中継を前に、窮地に立たされていた。視聴率のことしか考えず、伝統を軽んじて目新しさばかりを重視する編成局長の黒石武(高橋克典)によって、硬派な箱根駅伝中継に、バラエティー色の強い演出が取り入れられようとしていたのだった。
人気お笑いタレントを中継に起用するという黒石のアイデアに、徳重は「長年支えてくれた箱根ファンは一気に興醒めする!」と猛反発。徳重のみならず、その部下であるセンターディレクター・宮本菜月(伊藤沙莉)ら番組スタッフたちも、先人たちのように選手の活躍と真摯に向き合う番組を作りたいと願う。しかし徳重らの思いを踏みにじったのは、大日テレビの社内政治。黒石は自身の出世のため、現場の意向を無視した周到な根回しにより、既に人気タレントのブッキングを済ませていた…。
事態を受け入れられない徳重は、黒石が交渉をしていた大手芸能プロダクションの社長・田村健一郎(小日向文世)のもとへ。そして「箱根駅伝は選手が主役のレース。最も大事なことは、学生たちの今をそのまま届けること」と、独断でタレントの出演を取り下げてしまう。
ところがそんな徳重の言い分に、田村は激怒。なんと自身のプロダクションの所属タレントを、大日テレビの全番組から降板させると言い放ち、事態は局内全体を巻き込む大騒動へと発展する。

一方その頃、箱根駅伝への出場を果たせなかった明誠大でも、とある事件が発生していた。勇退した前監督に代わって新たに就任した、かつて明誠大のエース・甲斐真人(山下智久)の指導法や契約内容を原因として、選手たちの士気が低下。バラバラになるチームの現状に頭を抱えたキャプテンの青葉は、チームの将来に対しての迷いを甲斐に相談する。

しかし甲斐は、青葉の悩みが別のところにもあるとすぐに見抜く。実は青葉は、予選会の結果を踏まえ、今年の箱根駅伝に“学生連合チーム”の一員として出場することが決まっていたものの、予選会で本来の力を出しきれなかった自身だけが本戦に出場することに引け目を感じていた。
「僕に箱根を走る資格はあるんでしょうか」と問いかける青葉に、甲斐は「必要なのは資格より覚悟なんじゃないか?」と説く。大会で結果を出すことで、周囲の雑音をかき消すべきという甲斐の言葉に、青葉は再び前を向いた。
青葉が決意を新たにするなか、そんな選手たちの姿をありのままに伝えたいと誰よりも願っていた徳重は、自身の進退を巡り、局の役員会議から呼び出しを受ける。重役たちが集まる場で、黒石から一連の責任を徳重に厳しく問われるが、ここで徳重は、箱根駅伝中継が放送当初から一貫してきた“スポーツ中継”としてのあり方を改めて強調。
さらに起死回生の一手として、番組スポンサーであるミヤコビールの営業部長・曽根(小泉孝太郎)に連絡を取り、従来の番組内容から変更しないでほしいという要望を取り付けることに成功する。

「選手や制作スタッフだけではない、スポンサーも熱い」――そんな徳重の訴えはついに実り、中継は従来の内容での存続が決定。さらに一連の騒動の責任は黒石にあると結論づけられ、かくして徳重らの強い信念は守られたのだった。
箱根駅伝という歴史と伝統を、大学陸上競技部とテレビ局の舞台裏という2つの視点から描く作品に、SNS上には「箱根駅伝を支える熱い裏側が表現されてて最高」といった陸上競技経験者からの意見や、「徳重さんもう少しカタいイメージだったけど、大泉洋さんピッタリ!応援したくなる」といった原作ファンからの反応など、箱根駅伝という題材に強くひかれた声が寄せられていた。
次回、10月17日放送の第2話は――
箱根駅伝中継の“伝統”が守られたのも束の間、徳重は新たな悩みを抱えることとなる。本番まで2か月というタイミングで、気を張る菜月とスタッフとの間で不和が生じていた。ワンマンプレーに走る菜月への不満が募る現場に、徳重は解決策を模索するが…。一方、青葉も参加する“関東学生連合チーム”もついに始動!ところが、その監督を務める異端児・甲斐は、集められた選手たちに向けて常識外れな方針を掲げて…。
日本テレビ系 土曜ドラマ『俺たちの箱根駅伝』
毎週土曜21時から放送
【TVer】第1話を無料配信中!
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文:entax編集部