「1999年の真実が重すぎる」──紫陽(堀田真由)誕生の秘密、楓(小橋めぐみ)の覚悟、京一(佐々木蔵之介)の告白…すべてがつながりSNS騒然『一次元の挿し木』第9話

8月30日に読売テレビ・日本テレビ系日曜ドラマ『一次元の挿し木』の第9話が放送された。
(※以下ネタバレ含みます)

2025年『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリを受賞した話題作が、ついにドラマ化──。ヒマラヤ山中で発掘された“200年前の人骨”が、失踪した義理の妹のDNAと完全一致するという衝撃の謎を皮切りに、関係者の不審死、盗まれた人骨、消えた記憶が連鎖し、妹の“正体”が浮かび上がっていく。二転三転する真実の果てに待つのは、想像を絶する結末。時を超えた謎に挑む、圧巻のヒューマンミステリー。

義父・京一とついに対峙(たいじ)する悠

「紫陽に会いたい」──悠(山田涼介)はついに義父・京一(佐々木蔵之介)と向き合う決心をする。京一は電話で「山城美術館に来てくれないか。そこに紫陽がいる」と告げるが、悠はその言葉が嘘(うそ)である可能性を疑い、尾行を開始。京一が向かったのは、日江製薬応用技術センターの廃施設だった。悠が部屋に入ると、ライフルを構えた京一が発砲する。

侵入者に向けて発砲する京一(佐々木蔵之介)

中国企業『新明阿』の香島(笠原秀幸)を牛尾(吉原光夫)に殺害させたのは京一の仕業──悠はそう確信していた。しかし京一は否定し、「牛尾を始末するためにここへ来た。今日ですべて終わらせる」と告げる。続けて「私はもう何も隠すつもりはない」と語る京一。悠は一歩も引かず、「ループクンドの骨から紫陽を創ったことか?それに母さんを利用したことか?」と核心を突く。京一は静かに認める。「そうだ。それはすべてこの施設で行われた」と。

銃弾は悠(山田涼介)に当たらなかった

紫陽の誕生の理由とは

1999年、聖母の出産に志願した悠の母・楓(小橋めぐみ)は、研究者としてプロジェクトに関わっていた幼なじみの京一と再会する。5人の代理母のうち、妊娠を継続できたのは楓のみ。京一はそんな楓に寄り添ううちに、まるでお腹の子の父親のような気持ちを抱くようになっていった。

再会した京一(佐々木蔵之介)と楓(小橋めぐみ)

しかし妊娠の継続が危ぶまれた頃──プロジェクト責任者であった京一の父が急逝。研究チームは解散となり、計画は宙に浮いた。楓は無事に出産することができたが、京一は石見崎(正名僕蔵)を除くすべての関係者に「死産だった」と虚偽の報告をした。生まれた紫陽(堀田真由)は、保育器なしでは生きられないほど弱い身体だったため、京一は日江製薬応用技術センターで紫陽を“隠して育てる”という選択をした。

紫陽(堀田真由)の存在を公にしないと決めた京一(佐々木蔵之介)

SNSでは「1999年の真実が重すぎる…こんな設定だったのか」「紫陽が保育器なしで生きられないって聞いて胸が苦しくなった」「楓の犠牲が大きすぎる。でも絶対に生みたかったんだ」「京一の“守りたい”が狂気と紙一重で怖い」など、なぜ紫陽が誕生し、隠れて生きなければならなかったのかが明かされたことへの衝撃が広がった。

悠「紫陽の命と運命を弄んでいるだけだ」

楓はクローン代理出産の後遺症で亡くなった。石見崎はそのことで深い罪悪感を抱き、罪を償うためにすべての事実を公表しようとしていたが、京一はそれを止めた。紫陽の存在を公にすることだけは避けたかったのだ。

真実を公表しようとしていた石見崎(正名僕蔵)と止める京一(佐々木蔵之介)

京一は「私にとって、会社より父より樹木より何より優先すべきは、紫陽を隠し守ることなんだ」と語る。しかし悠は、母親も石見崎も京一たちの勝手な判断で命を落としたと考えていた。「あんたたちは紫陽の命と運命を弄んでいるだけだ」。嘘をついて悠の前から紫陽を連れ去ったことを、悠は決して許せなかった。

京一(佐々木蔵之介)に詰め寄る悠(山田涼介)

仙波佳代子から語られる衝撃の事実

その時、『樹木の会』の施設から脱走した仙波佳代子(鈴木保奈美)が現れ、「私もすべてを終わらせるためにここへ来た。あなたが牛尾を罠(わな)にかけようとしているのに気付いたから」と話す。京一は、牛尾が仙波を見張っていることを知っており、それを逆手に取って仙波に「ループクンドの子を日江製薬応用技術センターに移動させる」というメールを送り、牛尾をおびき寄せようとしていた。香島についても同様に、仙波へのメールを利用して牛尾を誘導していたのだった。

『樹木の会』の施設を脱走してきた仙波佳代子(鈴木保奈美)

京一は牛尾が誰の指示で動いているのか分からなかったが、「牛尾は誰の指示でもなく、自分の意志で動いている。すべてのループクンドにつながる証拠を消すために」と仙波は告げる。牛尾が紫陽を追っているのは、この世から“消し去る”ためだという。

仙波(鈴木保奈美)の言葉に驚きを隠せない悠(山田涼介)と京一(佐々木蔵之介)

『樹木の会』には、紫陽から「体が弱っている、助けてほしい」という連絡があった。『樹木の会』は仙波に助けを求めたが、仙波は紫陽がそこにいると確信した上で、京一と同じように情報操作を行い、牛尾を山城美術館へ向かわせたのだった。仙波は京一に告げる。「大事な人を奪われる気持ち、味わいなさい」と。

大事な人を奪われた恨みをぶつける仙波(鈴木保奈美)

仙波が語る事実に、視聴者からは「牛尾が誰の指示でもなく動いてるって怖すぎる」「証拠を消すために紫陽を追ってるって、もうホラー」といった声や、「仙波さんの“味わいなさい”が名台詞すぎる」「仙波の方が一枚上手だったの衝撃」など、牛尾の目的と仙波の反撃が明かされたことへの驚きの声が上がった。

紫陽に危険が迫り…

牛尾が山城美術館へ向かっていることを知った悠は、紫陽を助けるため急いで追いかける。やって来た牛尾の前にいたのは、石見崎の娘・真理(白石聖)ただ1人。そして、「ここには私しかいない!」と真理は叫ぶ。その言葉に牛尾はポリタンクを持って迫ってくる──。

山城美術館へやってくる牛尾(吉原光夫)

9月6日放送の最終話では、山城美術館にいた真理の前に、ポリタンクを持った牛尾が現れた。紫陽の姿を探す牛尾に、真理が「ここには私しかいない」と告げたその時、銃声が響き渡った。一方、悠と義父の京一は、仙波から恐ろしい話を聞く。急いで山城美術館に向かう中、銃声が聞こえ、動悸(どうき)が激しくなる悠。ついに山城美術館に到着すると、目の前に衝撃的な光景が広がっていて――。果たして、悠は紫陽と再会することができるのか――。待ち受ける、想像を絶する結末とは…

 

『一次元の挿し木』
毎週日曜よる10時30分から読売テレビ・日本テレビ系にて放送

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写真提供:©松下龍之介/宝島社/ytv
文:entax編集部