自分を過小評価してしまう“インポスター症候群” フィギュアスケート元日本代表・鈴木明子は“オリンピック見てました”と言われるたびに「8位でメダルも取れてないのに…」
7月14日放送の『上田と女がDEEPに吠える夜』のテーマは“インポスター症候群”。“インポスター症候群”に思い当たるところがあるという出演者たちがDEEPに語り合った。
“インポスター症候群”とは、自分の能力や実績が高く評価されても“ただの運”、“本当の自分は大したことないのに”と、自分を過小評価し、周りをだましているように感じてしまう心理状態のこと。日本の謙遜文化や、女性の管理職の少なさなどのロールモデル不足から、特に女性が陥りやすいと言われている。
実際、街の女性からは、「営業やっていたときは、契約が取れても“運かな”とか」といった実体験や、「“のみ込み早いね”とか褒めてもらっても、別の部分で“仕事できないのがバレるんじゃないか?”みたいな不安は毎日感じていますね」という切実な声が聞かれた。
スタジオでは、公認心理師の小高千枝先生が、“インポスター症候群”の原因として、自己評価の低さから昇進や業績に対して“ただの運”、“本当は能力がない”と考えてしまう、心理的な要因があることを解説。

続けて、「男性中心の職場に身を置かれたときに“本当は部長になるべきではないのに、世の中の流れとして、女性活躍だからここに身を置かれたんじゃないか”っていうような思い込みとか、“優遇されただけかも”っていうような社会的要因というものも原因としてあります」と、その可能性を示唆した。
そして、“インポスター症候群”に思い当たるところがあるという吉住に、MCの上田晋也が「どんなときに感じるの?」と質問。すると吉住は「1番大きかったのは『(女芸人No.1決定戦)THE W』優勝した日ですね」と切り出し、まさにその日、「運でたまたま優勝しちゃった。この後どうしよう」という気持ちが大きくなったそう。

さらに、「“こんなにわかりやすい名誉な日って、これからの人生ないだろうな”って思ったときに、心の底から喜ぶことはできないんだ、って思ったんですよ」と、その真意について振り返った吉住。“審査員が1人でも違ったらこの結果ではなかっただろうな”、“今日この日じゃなかったら審査員の心理状態も違っただろうから、この結果ではなかっただろうな”と考え込んだといい、「実力だな、って思えなくて」と優勝を素直に喜べなかったことを吐露した。
そこで古坂大魔王が、「実感が湧かないのとは違うんですか?」と尋ねると、「実感が湧かないもあるかもしれないんですけど、何かを被せられた感じというか。自分はそんなにスゴい人間じゃないのに、この後どんどんメッキが剥がれていくぞ」と恐怖を感じたという吉住。「申し訳ない。一緒に戦った仲間より勝ってるとは思えない」と卑下してしまったという。

続けて、クリエイティブディレクターの辻愛沙子も、報道番組にレギュラー出演し始めた22歳頃を振り返り、「明るい髪で、若い女性のコメンテーターが少なかったので、“支援してくれた人がいるんじゃないの?”とか変なうわさをされたり“若い女性だからなんじゃないの?”っていうのも言われたので」と、抜てきされたことによる周囲からの反応を回顧。
それにより、自分を矮小化(わいしょうか)したこともあったが、「“見返したい”って思って、一生懸命勉強して、頑張ってコメントしたり」と鼓舞したという。続けて辻は、「自信を折られながら、自分で養いながら、バランス取りながらっていう感じでしたね」と、当時の奮闘を思い返した。

それを聞いた上田は、「番組の一員としてやるとなると、1発目はバックボーンが見えないじゃない。だから“なんでなんだろう?”っていうところの疑問なのかもしれないね」と考えを明かし、「今後、辻さんがそういうポジションにいったからって“なんで?”とはならない。“あの人何年もやってた人だし”っていう」とフォローした。
そしてフィギュアスケート元日本代表の鈴木明子も、「“オリンピック見てました”とか、“演技が大好きで”って言われるたびに」と“インポスター症候群”に思い当たる瞬間を思い返し、「メダリストにはなれてないんですよ。8位でメダルも取れてないのに」と卑下すると、思わず上田が「世界の8位だよ」とその実績の大きさを伝え、出演者たちもうなずいた。

さらに、「フィギュアスケートってメダリストがたくさんいて」と話し始めた鈴木は、「浅田真央さん、高橋大輔さん、羽生結弦さんという仲間がフィギュアをめちゃくちゃ盛り上げてくれてる時代に、たまたまそのときに私もスケートしてて、その中にいただけだっていう感覚がスゴく強くて」と胸の内を吐露。
そこで上田が「世界の8位でそんなふうに考えるものですか?」と質問すると、鈴木は「いい時代に選手生活ができて、運良く今もこうやってお仕事ができてる、っていうふうに感じちゃうんですよ。周りがスゴすぎて、(自分は)スゴくない、スゴくない、って思ってしまっていました」と自身の実績を認められない苦悩を口に。“インポスター症候群”についてDEEPに語り合う夜となった。
【TVer】最新話を無料配信中!
【Hulu】最新〜過去話配信中!

