指名予約は3か月待ち!世界が認めた24歳の“トリマーの神”犬も飼い主も魅了する、神技に密着 骨格を読み解く究極のカットとは

2026.7.13 12:15

この記事をシェア

  • Twitter
  • Facebook
  • Line

ヒロミと小泉孝太郎の2人がMCを務める『オー!マイゴッド!私だけの神様、教えます』が7月11日に放送。24歳にして世界大会で5度の優勝を果たしている“トリマーの神”に、テレビ初密着をした。

道行く人に“その人にとっての神様のような存在”を聞き、実際に会いに行くこの番組。東京ビッグサイトで行われたペットイベントに来場していたトリマーの女性に、“あなたの神様的存在”を聞いてみると、「私の上司すごいですから!」「海外の至るところ(のコンテスト)で1位とっててすごいんです」と誇らしげに語ってくれた。その上司とは、世界大会で5度の優勝を果たしたトリマー、中村優太さん(24)。

トリマーの神・中村優太さん

スタッフが訪れたのは、中村さんが働く横浜のサロン。店内には、世界大会のトロフィーが壁一面に並ぶ。中村さんが世界的に注目を集めたのは、昨年スペインで開催されたヨーロッパ最大規模の大会『ARTERO GROOMING SLAM(アルテロ グルーミング スラム)2025』。世界20か国以上・約180人のトップトリマーが集う中、中村さんはビション・フリーゼという犬種で参加し、世界1位に輝いた。(PURE BREEDS INTERMEDIATE部門)

店内に並ぶ数々のトロフィー

中村さんのカットの最大の特徴は、犬ごとの骨格を理解し、“骨格に合わせて”カットによってスタイリングを作り上げること。例えば脚が長い犬の場合、アンダーラインを上げすぎるとさらに脚が長く見えてしまう。逆に下げることで重心を下げ、バランスの良いシルエットに整える。本来の美しさを引き出すこのワザこそが、世界の審査員をうならせる技術なのだという。

中村さんは20種類以上の犬種の骨格を研究し、さらに世界中のトリマーの技術をSNSでチェック。気になる技術を見つけると、「メール送って連絡して、勉強させてください!って海外に行くこともある」と語る。学びたいと思ったら即行動─―この姿勢が自身の神技を支えているのだ。

トリマーの神・中村優太さん
3か月先まで指名予約がいっぱいの神・中村さん
(※店舗は基本2か月先までの予約となります)

そんな中村さんが、コンテスト以上に大切にしているのが普段のサロンワーク。「(ワンちゃんと飼い主が)より生活しやすいようにお返しするのが、トリミングサロンでは重要だと思います」と語る中村さん。そこで、世界大会1位の神技にテレビ初密着することに。

生まれてから中村さんがずっとトリミングをしているという、ビション・フリーゼの“わたぼう”くん・1歳3か月。飼い主さんのお悩みは“毛が絡まりやすく、自宅でブラシをかけると引っかかる”ことだという。

常連犬のわたぼうくん

ビション・フリーゼはカールが強く毛玉ができやすい犬種。中村さんはまず毛先から丁寧にほどくブラッシングを行っていく。「根元からいきなりブラシを入れると皮膚が引っ張られて負担になる」と教えてくれた。毛先から根元の順でほぐすことで、犬が嫌がらず、皮膚への負担も軽減されるのだという。

毛先から根元の順番でほぐしていく

続いてシャンプー。犬の体温は約38℃。その体温に合わせた温度でシャワーを当てることで、負担を最小限に抑えるようにする。さらに14種類のシャンプーから毛質や肌に合うものを選び、ブローで毛をフワフワに伸ばしていく。その状態で冷風を当て、クセ付けをしてから丁寧なブラッシング。合計で1時間も行うことでこの後の仕上がりが変わるのだという。

気持ちよさそうなわたぼうくん

そしていよいよ、世界大会1位に輝いたカットへ。中村さんのカットは、まず肉球周りの毛をバリカンで丁寧に刈り、転倒や膝への負担を防ぐための“生活しやすさ”を整えるところから始まる。続いて、わたぼうくんの骨格を確認し、体高10に対して体長12.5というビション・フリーゼの標準に対し、わずかに胴長である点を踏まえて、その骨格に最も合うシルエットを頭の中で瞬時に描き出す。

いよいよ神・中村さんの精密カットへ

まずは全体のバランスを整える“粗切り”に入るが、神・中村さんの中では、この段階ですでに仕上がりのイメージが完成している。そのためハサミに迷いがなく、ほかの従業員や番組スタッフが「粗切りに見えない」と驚くほど滑らかで整った形が現れる。さらにここから世界大会1位の技術を本領発揮し、仕上げとしてミリ単位で切り進めていく。トリミング用のハサミには動刃と静刃があるが、中村さんは静刃を一切ブレさせず、動刃だけを正確に動かすことで、狙った毛を1本ずつ切り取ることができる。

ブローの時点で完成形のイメージはできあがっている

この“静刃を動かさない”技術は極めて高度で、ラインが波打たず、まるで彫刻のように滑らかな曲線を作り出すことができる上に、毛を引っ張らないため犬に負担がかからず、わたぼうくんが施術中ずっとリラックスしていた理由にもつながっている。骨格の理解、粗切りの設計、そして静刃を固定した精密なハサミ操作が一体となることで、世界大会で評価された“神のカット”が完成するのである。

約2時間半の施術後、わたぼうくんはまるで別犬のような美しいシルエットに。飼い主も「まったくの別人!」「バッチリ」と大満足の様子。スタジオのヒロミと孝太郎からは「すげー」「芸術的!」と感嘆の声があがった。

飼い主さんが「いつも別人になる」と絶賛する出来栄え

中村さんがトリマーをめざした理由は、家族が“世界レベルのトリマー一家”だから。幼い頃から、母・由美子さんが仙台でトリミングサロンを経営し、2018年にはラスベガスの世界大会で優勝するなど、まさに“トリミング界のレジェンド”として活躍していた。さらに兄・健太さんも同じ道を選び、母の店でトリマーとして活躍中。アメリカの大会で優勝するほどの実力者で、家族全員が世界で戦っている。番組スタッフが「それってトリマー業界ではよくあることなんですか?」と尋ねると、中村さんは「なかなか聞いたことないかもしれないですね」とにこやかに答えた。

世界大会で5度の優勝を果たし、指名予約は3か月待ち。犬も飼い主も魅了するトリマーの神・中村優太さん。骨格を読み解き、犬本来の美しさを引き出す“神の技”は、日々の研究と行動力、そして家族から受け継いだ情熱によって磨かれていた。

【TVer】最新話を無料配信中!
【Hulu】過去話~最新話配信中!

写真提供:(C)日テレ
文:entax編集部

クオカードプレゼントキャンペーン2024