「真由ちゃんは今、幸せ?」親友の問いに止まらない涙…。役の“正義”と向き合い続ける堀田真由の演技論【ドラマ『一次元の挿し木』独自インタビュー】
毎週日曜よる10時30分より放送中の日曜ドラマ『一次元の挿し木』。entaxでは、物語の鍵を握る主人公の義理の妹・七瀬紫陽役の堀田真由に独自インタビュー!親友からの“忘れられない言葉”に大号泣、その涙のわけとは?
ドラマ『一次元の挿し木』
原作は、2025年『このミステリーがすごい!』大賞 文庫グランプリ受賞の話題作。
4年前の豪雨の日、義理の妹・七瀬紫陽(堀田真由)が失踪した。七瀬悠(山田涼介)は年月が経っても紫陽の死を受け入れられず、“生きている”と信じ続けていた。ある日、恩師・石見崎教授からインド・ループクンド湖で発掘された200年前の人骨のDNA鑑定の依頼を受ける悠。半ば強引に渡された人骨を鑑定すると、驚がくの結果が。なんと人骨のDNAが、行方不明の義理の妹・紫陽と100%一致したのだ。
DNAの一致、関係者たちの不可解な死、盗まれた人骨、消えた過去の記憶。そして、明かされる妹の“正体”とは――。時を超えた謎に挑む、ヒューマンミステリー。

|1番の理解者になれるのは演じる自分
――ダークな側面のある役が増えている印象ですが、そういった役を演じるにあたって大切にされていること、意識されていることは?
ここ最近、何度も出会えないような役柄をやらせていただく機会が本当に多いんですけど、私としては、どんな役でもお芝居をするときの気持ちは変わりません。ちょっとヒールな役柄や、トリッキーな役柄だったとしても、その人にとっての正義――なぜこういう道を選んでしまったんだろう、ということを常に考えるようにしています。その役を悪者にしない、私だけでも味方でいてあげるというか…。1番の理解者になれるのは演じる自分なので、そのバックボーンを考えたりはしますね。
――紫陽は、悠の言葉を大切に受け止めて行動している印象です。堀田さんにとって、胸に残っている“忘れられない言葉”は?
初めて写真集を出した24歳のときに、地元の親友が写真集のお渡し会に来てくれたんです。列に並んでくれている親友がどんどん近づいてきて、写真集を渡すとき、彼女が聞いてくれたんです。「真由ちゃんは今幸せ?」って。
そのとき、何かに悩んでいたとかではなかったのですが、彼女にしか言えない言葉だなと思いました。仕事のこと、プライベートなことも含め、学生の頃からいろんな瞬間を相談してきた1番の理解者である彼女が、お渡し会というあまり話せない中で「写真集発売おめでとう」とかではなく「今幸せ?」と言ってくれたことに、涙が止まらなくて…。この言葉を選ぶまでにたくさん考えてくれたんだろうなとか、これまでの人生が詰まっているなと。これが一番忘れられない言葉ですね。
――ちなみにその問いに対する堀田さんの答えは?
泣きすぎてしまって…。それが答えでした。でもそんなことを言ってくれる友達に出会えたことがうれしかったので、本当に、幸せな気持ちの涙でした。

――悠は失踪した紫陽を「絶対に生きている」と、必死に探し続けています。もしも1つだけ、失った大切なものを取り戻せるとしたら?
この世の中に1つしか存在しないからこそ、尊くて美しいと私は思っているので、取り戻したいものはないんですけど…。(悩みつつ)デザート系の料理って、分量を間違えると全然味が変わるじゃないですか。蒸籠(せいろ)でプリンを作ったとき、ものすごくおいしくできたのに、どうしてもあの日の味に戻れなくて…。あの味を再現したい、とかでしょうか(笑)
――お料理は普段からされるんですか?
楽しみを見つけるために、たまにですが作りますね。
――登場人物の中で1番共感できるキャラクターは?
紫陽もそうですが、やはり悠かな。物語が悠の目線で進んでいくので、視聴者の皆さんも悠に1番感情移入されるのではないかなと思います。どんな理由があろうとも、その人を信じて待ち続けてくれる強さが美しいなと思いますし、私が紫陽を演じているからこそ、悠にはものすごく共感しますね。

|主演・山田涼介は“誰も置いていかない座長”
――山田涼介さんとはドラマ初共演ですが、撮影期間を過ごされての印象は?
すごく周りを見られている方だなと思います。私は皆さんより少し遅れてクランクインしたのですが、すでにできあがっている空間に後から入るときって、気を遣ってしまうことがあるじゃないですか。そんな中で初日に山田さんの方から「クランクインが遅くなっちゃったから大変だよね」と言ってくださったときに、そういう風に感じてくださってるんだ、仲間に迎えてくださってるんだと思えて、すごくうれしかったです。
お芝居に対しても、本当に真摯に向き合っていらっしゃる座長です。誰よりもこの作品のことを考えながら、台本を何度も何度も読み込みながら、シーンについて毎回プロデューサー・監督の皆さんとコミュニケーションを取ってらっしゃる。遅れて入りましたけど、そのラグを感じさせないぐらいコミュニケーションが取りやすい。本当に真ん中に立つ人だな、この人のために頑張りたいと思う座長だなと思います。
――悠とともに謎に迫っていく石見崎唯役・白石聖さんへ、伝えたいことや質問はありますか?
本当にきれいな顔だなと思いました!(笑)とあるシーンの撮影中、距離がすごく近かったんですが、大きくて力強い吸引力のある目に、とても惹(ひ)かれました。あとは、夏クールは暑さにやられて体力がなくなっていくので、白石さんにとっての息抜きを聞いてみたいです。「それを一緒にやりたいです」とお伝えください!
――この物語の謎は、生物学・植物学的な知識があると理解しやすいかと思うのですが、学生時代、理系科目はお好きでしたか?
化学が好きでした!元素記号をめちゃめちゃ覚えてました。昔バラエティー番組に出たときに答えられたという成功体験から、今も自慢できるポイントです(笑)元素記号、語呂合わせとかで覚えると楽しいですよね。あとは実験が好きでした!
――紫陽と悠は2歳差、堀田さんも4歳年上のお兄様がいらっしゃいますが、兄妹役を演じる際、実体験をイメージしつつ役作りをしますか?それとも切り離して作り上げますか?
切り離してますかね。でも兄は、私が兄妹役をやると「俺のおかげだな」と言っています(笑)私は「意識したことないなぁ」とずっと言っているんですが。そういう兄妹です(笑)子どもの頃から仲はいいですし、今も私の活動をすごく応援してくれています。
――7月期のドラマということで、“今年の夏やりたいこと”は?
避暑地に行きたいですね。今回の撮影はオールロケなのでいろんなところに行かせていただいていて、その中でも湖がきれいなエリアに近いところで撮影をさせてもらったときに、プライベートでも行きたいなと思いました。自然があるところでカヌーとかをやりたいです。

【堀田真由 Profile】
1998年生まれ。2015年にWOWOW 連続ドラマW 『テミスの求刑』でデビュー。その後、NHK 連続テレビ小説『わろてんか』、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』、ドラマ『御上先生』、ドラマ『僕達はまだその星の校則を知らない』など話題作に数多く出演。現在は7月期ドラマ『一次元の挿し木』に出演中。
今後の公開作品は、映画『私はあなたを知らない、』(8/28公開)、映画『八つ墓村』(9/18公開)など。
また、2025年10月にはGoogle Pixel presents『ANOTHER SKY』の新MCに就任。
【原作】
松下龍之介『一次元の挿し木』(宝島社)
【ドラマ『一次元の挿し木』】
読売テレビ・日本テレビ系全国ネット
毎週日曜よる10時30分〜11時25分
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