東京バレエ団『海賊』 男たちが舞う、熱狂のアドベンチャー大作——圧巻のスケールで描く“愛と冒険”の古典バレエ

2026.6.18 15:30

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東京バレエ団の写真

東京バレエ団が2026年8月、アンナ=マリー・ホームズ版『海賊』を上演する。会場は新国立劇場オペラパレス。海賊たちの愛と友情、裏切り、そして冒険を描く壮大な古典バレエであり、東京バレエ団が誇る人気レパートリーの一つだ。

『海賊』最大の魅力は、何と言っても男性ダンサーたちによる豪快な踊りにある。地中海を舞台に、海賊の首領コンラッドと美女メドーラの恋を軸に物語は展開。アンナ=マリー・ホームズ版では、マイム(演技)を極力排し、スピード感あふれる展開と、男性ダンサーたちの超絶技巧を前面に押し出した構成が特徴となっている。

特に海賊たちが舞うシーンでは、高い跳躍や連続回転など、クラシック・バレエならではのダイナミックなテクニックが次々と飛び出す。いま東京バレエ団では、『海賊』に求められる高度な技巧を踊りこなすダンサーたちが充実しており、“黄金時代”ともいえる布陣がそろった。

東京バレエ団の写真
写真:Kiyonori Hasegawa

さらに、本作を彩る豪華な舞台美術にも注目したい。ミラノ・スカラ座の工房で製作された装置と衣裳(いしょう)は、まるで美術品のような完成度。大海原を進む海賊船、異国情緒あふれるバザール、華やかな宮殿など、次々と現れる壮大な舞台空間が観客を冒険の世界へと誘う。

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写真:Kiyonori Hasegawa

物語は、奴隷市場で出会ったコンラッドとメドーラの恋から始まる。奴隷商人ランケデム、一帯を支配するパシャ、そして海賊仲間ビルバントの裏切りが交錯し、舞台は洞窟、宮殿、嵐の海へとめまぐるしく展開。古典バレエでありながら、まるで冒険映画のようなスケール感とドラマ性を持つ作品となっている。

また、本公演は宮川新大の芸術選奨舞踊部門文部科学大臣賞受賞記念公演として上演される。宮川はコンラッド役として出演予定。さらに、柄本弾、秋山瑛、池本祥真ら、東京バレエ団を代表する実力派ダンサーたちが集結する。

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写真:Kiyonori Hasegawa

さらに注目したいのが、近年世界的に評価を高めている若手男性ダンサー陣だ。二山治雄や生方隆之介らが出演し、それぞれ異なる魅力を放つ“海賊たち”を演じる。躍動感あふれる男性舞踊の魅力を存分に味わえる公演となりそうだ。
この夏届ける『海賊』は、“バレエ=優雅”というイメージを覆す、エネルギッシュで熱量あふれる舞台となるだろう。

(写真: Kiyonori Hasegawa)
(文: 和田 弘江)

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写真:Kiyonori Hasegawa

≪公演概要≫
東京バレエ団 『海賊』 プロローグ付 全3幕
振付:アンナ=マリー・ホームズ(マリウス・プティパ、コンスタンチン・セルゲイエフに基づく)
音楽:アドルフ・アダン、チェーザレ・プーニ、レオ・ドリーブ、リッカルド・ドリゴ、ペーター・フォン・オルデンブルク
編曲:ケヴィン・ガリエ
装置・衣裳:ルイザ・スピナテッリ
Teatro alla Scala of Milan Production.
日程:2026年 8月26日(水)19:00 / 8月27日(木)19:00/ 8月28日(金)19:00/8月29日(土)14:00 /8月30日(日)13:00
会場:新国立劇場オペラパレス
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

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