松坂大輔「取り入れて正解」プロでも導入される「クーリングブレイク」熱中症対策のカギは“手軽”に”身体外部冷却”?『暑熱対策サミット 2026』
5月20日(水)恵比寿ガーデンプレイスにて、日本シグマックス株式会社による『暑熱対策サミット 2026』が開催。元プロ野球選手の松坂大輔、元サッカー日本代表の澤穂希、タレントの辻󠄀希美らが登壇し、過酷な夏の思い出を振り返った。また、船橋整形外科病院の医師でスポーツドクターとして活動している齊藤雅彦氏も登壇し、熱中症対策について説明した。
パネルディスカッションでは、松坂と同学年であり、夏の高校野球 準々決勝の横浜対PL学園戦で延長17回の死闘を繰り広げた元ライバルのフリーアナウンサー・上重聡がMCを務め、ゲストとともに議論を展開していった。
♦レジェンドたちが語る“忘れられない、過酷な夏とは”

サミットでは、ゲストの3人が“忘れられない、過酷な夏”の思い出についてトークを展開。日米で数々の過酷なマウンドに立ってきた松坂は、「僕らの頃は水も飲めない世代だったので、試合より練習の方が過酷だった記憶がある」と振り返りつつ、「人工芝の球場での試合が大変で、人工芝の照り返しや、ストレッチしようと寝転がるとヤケドしそうなくらい熱かった」と明かした。

また、炎天下でのパフォーマンスへの影響について「阪神甲子園球場は屋外なので、グラウンドに熱がこもって下を向くとちょっとしんどくなることはありました」と話し、「僕らは普段から暑い環境の中で練習しているんですけど、多分、吹奏楽部やチアリーディングの皆さんはそういう環境での練習に慣れているわけではないと思うので、僕ら選手よりも応援する人たちの方が大変なんじゃないですかね」と明かした。

松坂のコメントに大きく頷いたのは澤。「私も練習の時は人工芝で照り返しもあるし、ゴムチップで地面は熱く足の裏の火傷はするわ、もう本当に暑すぎました」と振り返った。また、「すごく過酷だったのは、やっぱり東南アジアの大会ですね。インドやタイは気温が40度近く、加えて湿度も高いので、21時、22時からキックオフすることもありました。練習も太陽が出る前か夕方からでないと、みんな倒れてしまうくらい過酷だったので、 “いかに疲労を残さないか”、暑熱対策をしないと切り抜けられないです」と、打ち明けた。
現在5人の子どもを育てる辻󠄀は、「滑り台とか鉄棒とかも本当に熱くなっているので、夏場に公園に行くだなんて本当に考えられないです。子どもって裸足で外に行きたがるんですけど、それも危ないので、真夏にどうやって子どもを遊ばせるかは戦いですね」と、現代の保護者のリアルな声を届けた。

♦注目の「クーリングブレイク」その効果は…?
齊藤氏は、子どもの熱中症の原因について、「子どもは大人に比べて体温調節機能が未発達で汗をかきにくいうえ、身長が低いことから地面の照り返しの影響も受けやすい」と指摘。続けて「喉が渇いてからでは水分補給が遅れがちなうえ、指導者に遠慮して『具合が悪い』と伝えられないケースも多く、子ども自身がリスクを察知するのは難しい」と明かし、「そのうえで、やはり大人が守ることが非常に大事」だと、大人のサポートの重要性を強調した。

また、酷暑常態化を背景に重要性が高まっている、試合中の「クーリングブレイク」についても言及。「クーリングブレイク」とは、「スポーツの競技会、特に屋外の日中に行われる大会において、一定の気温に達している場合に審判の判断で設けられる給水・休憩時間のこと」であるといい、齊藤氏は、「休憩中に身体を冷やした方が、深部体温が下がり、また運動できるようになる」とクーリングブレイクの有効性について説明した。
今夏に開催の「 FIFAワールドカップ 2026」でも、この「クーリングブレイク」が全試合で導入されることについて、澤は、「(当時)サイドの選手は水を飲みに行けても、中央の選手は中々いけないので、セットプレーの隙を狙ってゴール裏まで走って水を飲んでいました。ただそうなるとちょっとぬるかったりして…」と振り返り、「今はいろんな良い対策があるので、選手も昔よりいいコンディションでプレーができるんじゃないかと思います」と前向きなコメントを残した。

すでに導入が進んでいる夏の高校野球について、松坂は「クーリングタイムによって戦術的な変化や試合の流れが変わるなど、難しい側面もあります」としつつ、「休憩を取ることで選手のパフォーマンスが上がること、選手の身体を守ることを考えると、やはり取り入れて正解なんじゃないかと思います」と率直なコメントをした。

♦「クーリングブレイク」やるべきと分かっていても…現場が抱える“ホンネ”
スポーツ現場の暑熱対策に関するアンケート調査では、現場の指導者の90.7%が「クーリングブレイク」の効果について実感している一方で、23.8%の指導者がほぼ実施していないと答えたことが明らかに。実施ができていない、短い時間の休憩にとどまっている背景には「練習の時間が限られている」「設備・備品が不足している」という理由が上位を占めている。
このような現場が抱えるジレンマについて、松坂は「今は休憩時間をとることの優先順位は高くなると思う。休憩をイメージでやっている部分もあるので、指導者の方々にちゃんと(休憩の有用性)を教えてあげる必要がある」と話した。
澤も「練習時間が限られていても、熱中症は命にかかわるので、身体のことを優先してほしいし、指導者だけでなく子どもたちにも、暑熱対策の大切さを指導してほしい」と話した。
辻󠄀は「親目線からすると、こういうアンケート調査の結果(内容)を見ると、不安だなと感じてしまいます。息子が中学で野球部に入っていた時に熱中症で搬送されたこともあって、毎日心配でしたし、暑熱対策の設備が整っていない環境だと余計に不安になってしまいます。親としては、子どものちょっとした変化に気づけるよう、常に目を光らせてサポートしていきたい」と話した。

♦「回復度合いが全然違う」一流アスリートが行う熱中症対策とは
澤は、アスリート時代に行っていた対策として、「必ずアイスバスに入ってました。足の指が取れるほど痛いですけど、次の日の回復度合いが全然違うので、身体を動かした後のアイスバスはおすすめですね」とコメント。松坂も「アメリカに行ってからもアイスバスを取り入れていた」と話し、「暑さに慣れるために着こむ『汗出し』や、暑くなる前にしっかり汗をかく練習、今もゆっくりお風呂に浸かって汗を出してから寝るようにしている」と自身の対策を明かした。

齊藤氏は、朝ご飯や運動前に水を飲むなどコンディションを徹底することを強調。加えて、「一番おすすめは、手掌冷却です。氷水に手をつけることで、手の血管を通じて深部体温を効率よく下げることができます」と解説。事前準備の手間が少なく、手軽に使えるアイテムの活用が、現場での暑熱対策の鍵になると締めくくった。
サミットの最後、松坂は、「僕らが過ごしてきた時とは今は暑さの質も違うので、こういったアイテムや暑熱対策を積極的に取り入れてもらいたい。指導者や保護者が勉強しなければいけないなと思いました」と振り返った。
澤は、「熱中症に対する正しい知識を身に着けることが大事だなと思いました。暑熱対策のためのグッズを「うまく活用しながら、運動を楽しんでもらえればいい」とコメント。
辻󠄀は「中学生、高校生の子どもがいるので、自分の身は自分で守るために、生活リズムや生活スタイルについて含めて話したい」とし、「いいアイテムがどんどん増えているので、活用しながら40度を超える夏も乗り越えていきたい」と話した。

♦11万枚突破の人気冷感ポンチョの効果を実感!
また、サミットでは近年40度を超える「酷暑日」も増える中で、暑熱環境下でも手軽に体を冷やすことが出来るアイテム、「冷感ポンチョ『ザムスト COOL SHADER』」を紹介。ゲストの3名にその効果を実感してもらうべく、身体冷却の実証実験を行った。

3人はしっかりと水分を補給したのち、気温40度を超える「酷暑日」を再現した透明テントへ移動。真っ先に「もわっとして、夏の高校野球を思い出します…」と口にした松坂に続き、辻󠄀も『息苦しいですね。これが長時間になるとしんどくなってくる感じです』と、体感の過酷さを伝えた。テントを出たゲストの体表面温度を、ステージ上の巨大スクリーンに映し出されたサーモグラフィー画像で確認すると、体が真っ赤に染まった様子が。

そこで、濡らした「ザムスト COOL SHADER」を配布。さっと羽織ると「めちゃくちゃ、気持ちいい!」と、思わず歓声をあげるだけでなく、澤は「首元はスナップボタンでとめられるので、自由に動かしやすいです」と着心地もレポート。サーモグラフィー画像でも、真っ赤だった体が一気に「青」へと変化し、その冷却効果が目に見えて実証された。

さらに、ポンチョが体温でやや温まってきたところで、端を持ってバサバサッと振ると、サーモグラフィー画像が再び青に戻り、「おおっ!またひんやりした!」と、驚きの声を上げる場面も。3人は、その冷却効果を実感することが出来た。
♦冷感ポンチョ「ザムスト COOL SHADER」について

医療メーカーとして整形外科向け製品を開発・製造する日本シグマックス株式会社が、2020年に発売した、暑熱環境下でも手軽に体を冷やすことができるアイテム。
フード付ポンチョタイプで、水に濡らして、絞って、振って、羽織るだけで冷感が得られるのが特徴。また、UVカット機能で直射日光を避けられるという点が評価され、スポーツ大会のハーフタイムや屋外での応援、レジャーシーンなど幅広い場面で活躍しているという。
累計出荷枚数は11万枚を突破(2026年3月)。大人から子どもまで使いやすいサイズ感と、動きながらでも着用できるという利便性から人気が高まっている。

<「冷感ポンチョ『ザムスト COOL SHADER』」はこちら>
『暑熱対策サミット2026』
2026年5月20日(水)恵比寿ガーデンプレイスにて開催
登壇:松坂大輔(元プロ野球選手)、澤穂希(元サッカー日本代表)、辻󠄀希美(タレント)、齊藤雅彦(スポーツドクター)

