150回以上登った“高尾山の神”が教える新緑の高尾山の絶景&発見スポット!美しい新緑にヒロミ「絵の具では作れない色」と絶賛
ヒロミと小泉孝太郎の2人がMCを務める『オー!マイゴッド!私だけの神様、教えます』が、6月13日に放送。新緑の高尾山のみどころを“高尾山の神”が案内してくれた。
今回は、ヒロミが「絵の具では作れないような色」と絶賛する新緑の高尾山へ。登山者数世界一を誇る高尾山。都心・新宿から電車で約1時間というアクセスの良さから、年間約300万人の観光客が訪れる人気スポット。案内役は、これまで150回以上登った“高尾山の神”こと竹田知生さん。高尾登山電鉄の職員として公式SNSを担当し、365日異なる表情を見せる高尾山を撮影し続けている。

5月中旬、竹田さんと高尾山で待ち合わせ。前回の放送後、社内で表彰されたという、うれしい報告も飛び出し、気合十分でロケがスタートした。竹田さんが今回選んだのは、4号路を軸にした新緑ベストルート。麓の清滝駅からケーブルカーで1号路の中腹まで行き、そこから少し歩いて自然豊かな4号路へと入る。途中には高尾山唯一のつり橋『みやま橋』もあり、新緑の光が差し込む絶景を楽しみながら山頂を目指すという、まさに王道かつ魅力が詰まったコースだ。「1年の中でも一番ベストと言えるほど、新緑がきれい」と竹田さんも太鼓判を押す。

ケーブルカーに乗る前に、竹田さんが「今どうしても見せたい」と紹介したのが、『セッコク』という植物。樹木や岩に根をはる着生ランの仲間で、平安時代には薬として使われ、江戸時代には“長寿の象徴”として愛された希少植物だ。盗掘が相次ぎ、現在は絶滅危惧種に指定されている。

『セッコク』を観賞したところで、いよいよケーブルカーに乗り込む。高尾山のケーブルカーは、緑の『あおば号』と赤の『もみじ号』の2両。来年1月に100周年を迎える歴史ある乗り物だ。トンネルを抜けた瞬間、車窓いっぱいに広がる新緑のグラデーション。登り方面の場合、進行方向左側が特に視界が開け、若葉の色の変化がよく見えるという。最大傾斜31度18分は日本一。急勾配を登るスリルと、すれ違う車両に手を振り合う“名物交流”も楽しめる。

約6分間のケーブルカーの旅もおわり、高尾山駅に到着。ケーブルカーを降りて300mほど進み自然豊かな4号路へ入ると、ここからは竹田さんの“山センサー”が一気に反応し始める。まず目に留まったのは、羽を広げて止まる姿がかわらしい『コミスジ』というチョウ。高尾山にはチョウだけでも約100種類が生息しており、春から初夏は特に多くの種類に出会える季節だという。続いて竹田さんが教えてくれたのは、黒系アゲハの奥深い世界。黒系でも「全部クロアゲハではない」と語り、『ミヤマカラスアゲハ』のように青や緑のラメが光る種類もいることを教えてくれた。

道を進むと、5月に開花時期を迎えるというアヤメの仲間『シャガ』が花を咲かせていた。『シャガ』は、横に広がる根が山崩れ防止にも役立つ“縁の下の力持ち”として高尾山を支えているという。さらに、発芽時はすべて雄株で、栄養を蓄えると雌株へ変化するという、性転換する植物『ミミガタテンナンショウ』の姿も。夏には赤い実をつける不思議な生態を持つ植物だ。

そして、紅葉のイメージが強いモミジも、この季節ならではの姿を見せてくれる。モミジは、鮮やかな紅葉のあと落葉したのち、春には小さな花を咲かる。やがてプロペラ状の種子となり、夏から秋にかけてくるくると回りながら飛んでいくという。この日はまさに、そのプロペラ状になった種子を見ることができた。
実は高尾山には、約1600種類の植物が生息。その多くが、春から初夏にかけて花を咲かせる。新緑の4号路は、植物も生物も活発で、歩くたびに新しい発見がある“自然図鑑のような道”だった。

歩き進んでいくと4号路の名物スポットへ到着。1969年に設置された全長約36mのつり橋『みやま橋』。高尾山で唯一のつり橋として知られる人気スポットだ。しっかりとした造りで揺れは少なく、約15mの高さから新緑の木々を見下ろすことができる。まさに““空中散歩”のような心地よさが味わえる場所で、訪れた人が思わず足を止めて写真を撮りたくなる絶景ポイントでもある。

そんな中、竹田さんが「ここはぜひ写真を撮りたい」と言い出し、突然、被写体探しが始まった。その場にいたカメラマンに白羽の矢が立てられ、日の当たる橋の中央へ。テーマは“自然に癒されるシティボーイ”。自然の中でふっと力が抜けたような、そんな雰囲気を撮りたいという。竹田さんの指示を受けてカメラマンが橋の中央に立つと、「一発で汲(く)み取ってくれた、すごい」と竹田さんは満足げにシャッターを切る。完成した写真は、柔らかな光に包まれた新緑の中で、まさに自然に癒される様子そのもの。つり橋の爽やかな空気感と、竹田さんの遊び心が伝わる印象的な一枚となった。

やがて山頂に到着すると、この日は雲がかかっていて富士山こそ見えなかったものの、目の前には新緑が広がり、爽やかな風が心地よく吹き抜けていた。春は遠足シーズンということもあり、広場にはお弁当を広げる子どもたちの姿があちこちに。毎年100校以上が遠足に訪れるというだけあって、山頂はにぎやかな声と笑顔であふれていた。

そして昼時、竹田さんが「持ってきました」と言いながらリュックをゴソゴソ。取り出したのは、麓の人気店『高尾すみれ庵』の創作いなりだ。ひじき入りの酢飯を甘めの油あげに詰めて国産大豆を乗せた、店の看板メニュー『てんぐいなり』、赤しそふりかけを混ぜた酢飯にダシで煮た山菜を合わせた『すみれいなり』、そして、シイタケのたき込みご飯に砂糖やしょうゆで煮たシイタケをどんっと乗せた週末限定の『どんこいなり』。山頂の風に吹かれながら頬張るいなりは格別で、スタッフも「うまっ」と感嘆。歩いてきた疲れが一気に吹き飛ぶような、ほっとする味わいだった。


ほっと一息ついたところで、スタッフが竹田さんに質問をなげかけてみた。「今後、何になりたいんですか?」と聞くと、竹田さんは「高尾山の山頂からは難しくても、麓までサーっと下りられる滑り台を作りたいんです」という。「1人100円とかチャリンって入れて、サーっと滑って降りられるような。ものすごい人数が楽しめると思うんですよね」。そんな未来を語る竹田さんの目は、子どものように輝いていた。
山頂でのランチを終え、1号路を下り始めると、竹田さんが「このあたりで目撃情報があったんですよ」と脇道へ案内してくれた。すると、落ち葉の間から白い影がひょっこり。「ありました、これです!」と竹田さんが指さした先にあったのは、真っ白で少し透明がかった不思議な植物。別名“ユウレイソウ”や“目玉おやじ”とも呼ばれる『ギンリョウソウ』だ。初めて見るスタッフは思わず「何これ…!」と声を上げるほどの奇妙な姿。キノコのようにも見えるが、れっきとした植物で、葉緑体を持たず、キノコなどがはった菌糸に寄生して栄養を得ているという。

下山は竹田さんおすすめのリフトへ。「まずはこれなんですよ」と竹田さんが言うと、都心方面の大パノラマが。また、リフト上からも、眼下に広がる花や緑を楽しむことができる。さらに途中には、リフト名物の“空中記念撮影”スポットが。沿線に待機する写真家が、通り過ぎる瞬間を狙ってシャッターを切ってくれる。

春から初夏の高尾山は、植物も生き物も最も活発になる季節。まさに“新緑の宝箱”という言葉がぴったりの高尾山だった。
※むやみに動植物は採集せず、観察に留めてください。

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