普遍的な愛の物語『ライモンダ』開幕 新国立劇場バレエ団
新国立劇場バレエ団による古典バレエ『ライモンダ』が、4月25日に初日を迎えた。マリウス・プティパ最後の傑作として知られる本作は、2004年に牧阿佐美による改訂振付・演出で初演され、以来カンパニーの重要レパートリーとして受け継がれてきた。

吉田都芸術監督のメッセージ
『ライモンダ』は古典バレエの礎を築いたマリウス・プティパ最後の傑作といわれ、新国立劇場では2004/2005 シーズンに当時の牧阿佐美芸術監督が改訂演出したプロダクションを上演してまいりました。古典の様式美が詰まった大変美しいプロダクションで、バレエ団にとって大切なレパートリーのひとつです。
この度の上演にあたり、初演時に牧先生と作品をクリエーションされた主役のおひとりである、志賀三佐枝さんにゲストコーチとしてお越しいただきました。牧阿佐美版の『ライモンダ』は、愛した人には相思相愛の相手がいるという、いつの時代にも起こりうる普遍的な愛の物語として描かれています。初演に立ち返りつつ、一部演出を変更しながら『ライモンダ』という古典バレエの持つ普遍的な本質を受け継いでいけるよう、真摯に取り組んでまいりたいと思います。
美しく抒情的(じょじょうてき)な音楽に合わせた煌めく踊りの数々、そして色彩豊かな衣裳と装置と、沢山の魅力が詰まったこの作品をぜひ劇場でご覧ください。

『ライモンダ』はガラ公演やコンクールなどでヴァリエーションが広く知られている一方、全幕で上演される機会は決して多くない作品である。ヒロインのライモンダは、なんと5曲ものヴァリエーションを踊り切る役どころであり、しかもその一つひとつが高度な技巧と豊かな表現力を要求される難度の高い踊りである。それらが物語の中で連なり、立体的に人物像を浮かび上がらせていく構成は、本作ならではの醍醐味といえる。見どころに満ちたこの舞台を、ぜひ劇場で体感してほしい。
写真:新国立劇場バレエ団『ライモンダ』撮影:瀬戸秀美
文:和田弘江
≪公演概要≫
2025/2026 シーズン
バレエ『ライモンダ』
振付 マリウス・プティパ
演出・改訂振付 牧 阿佐美
音楽 アレクサンドル・グラズノフ
美術・衣裳 ルイザ・スピナテッリ
照明 沢田祐二
指揮 アレクセイ・バクラン/冨田実里
管弦楽 東京フィルハーモニー交響楽団
出演 新国立劇場バレエ団
【公演日程】
2026 年
4 月 25 日(土)14:00
4 月 26 日(日)13:00/18:30
4 月 28 日(火)18:30
4 月 29 日(水・祝)13:00/18:30
5 月 1 日(金)18:30
5 月 2 日(土)13:00/18:30
5 月 3 日(日・祝)14:00

