「ただの卒業式じゃないんだよね」人口約1200人の南大東島を旅立つ子どもと両親の思いにチャンカワイも思わず涙
Wエンジンのチャンカワイが4月16日放送の『見取り図の間取り図ミステリー』に出演。沖縄県の南大東島で『島イチバンのでっかい家』を探している途中、思いがけない島の移住と別れのドラマに出会った。
“島イチバンのでっかい家”を探すという企画でチャンが訪れたのは、沖縄本島から東に約360km離れた場所にある南大東島。さとうきびの栽培が盛んな、人口約1200人の小さな島だ。

チャンが島を調査していると、平屋建ての大きな家が目にとまった。撮影を快く承諾してくれたのは、この家に住む池田正信さん。妻の恵理子さん、中学3年生の娘・七花さんと3人で暮らしている。この家の個性的な白い屋根はトタンでできており、正信さんは「こっちは台風がよく来るし、簡単に交換できる」と理由を教えてくれた。

この家の間取りは、平屋建ての5DKで、3部屋の和室と2部屋の洋室がある。さっそく、チャンは家の中を調査開始。まず、チャンは玄関に一段分の小上がりが設置されていることに気がついた。これは、オオヒキガエルがのぼってこないようにするためだ。
11帖(じょう)のダイニングキッチンは広々としており、冷蔵庫の中は野菜と飲み物でぎっしり。沖縄本島から南大東島へ生活物資を運ぶ定期船が来るのは月5回のみなのだ。天気次第で運行中止もあり得るため、食料は大量に貯蔵しているという。
そして、ダイニングキッチンの隣には、8帖の和室が2部屋。床の間には、沖縄のやんばる船が飾られている。また、正信さんと恵理子さんがバリで結婚式をあげたときのバリ島の像も一緒に飾られていた。
チャンが2人の馴(な)れ初めを尋ねると、実は、東京から那覇に移住してきたという恵理子さんが、好きだった離島巡りで最初に訪れたのが南大東島。そのときに道を教えてくれたのが正信さんだったそう。「一泊しかしていないんですけど、めっちゃいい人だなと思って。東京でまず会ったことがないようなタイプの人で」と恵理子さん。一方、チャンに「ご主人は、その時にはもう一目ぼれされていたんですか?」と聞かれた正信さんは、「うん」とうなずいた後、照れたように笑った。
3人が話していると、娘の七花さんが帰ってきた。七花さんは、島唯一の中学校に通っており、吹奏楽部部長を務めている。チャンが進路について尋ねると、七花さんは「看護科のある県外の学校に行きます」と教えてくれた。実は、南大東島には高校がないため、子どもたちは中学卒業後、進学のために島の外に出ていくのだ。

なんと、ロケの次の日は七花さんの通う中学校の卒業式ということで、チャンもお邪魔することに。卒業生は16人で、生徒全員が進学のために島を離れる。生徒1人1人が壇上に上がり、それぞれ涙を浮かべながら家族への感謝を口にする様子を見たチャンは、「卒業生全員島でちゃうんだからね。ただの卒業式じゃないんだよね。すごい覚悟の卒業式なんだよ」と、涙で真っ赤な目でつぶやいた。

そしてついに、七花さんの番が。「4月から、看護師になるという夢をかなえるために、感謝の気持ちを忘れずにこれからも頑張ります」と新生活への抱負を語った七花さんのスピーチを聞き、思わず号泣するチャンに、スタジオMCの見取り図・盛山晋太郎は「泣きすぎです」とツッコんだ。

卒業式の2日後、七花さんたちは、ラベルにそれぞれの名前が書かれた泡盛の瓶を持って再び集まっていた。中学校を卒業したら泡盛を鍾乳洞(しょうにゅうどう)に預け、成人式で島に戻った時に、熟成させた泡盛で祝杯をあげるのが南大東島の伝統なのだ。さらに、漁港の岸壁に、卒業生16人で思い出の絵を描き残した。3人兄弟の末っ子である七花さんの門出に、正信さんと恵理子さんの感慨もひとしおだ。
そして、3月30日、七花さんは島の人々に見送られて、ついに船に乗り込んだ。「寂しさもあるけど、15年間一緒に過ごしてきた楽しい思い出がいっぱいよみがえってきて、本当に子育てさせてもらってありがとうっていう気持ちですね」と恵理子さん。「ありがとう、行ってくるね」という七花さんの言葉に、正信さんも涙ぐんだ。

VTRを見たスタジオの石原良純は「子どもは離したくないけど、置いとくわけにはいかないもんね」としみじみコメントした。一方、号泣していた横澤夏子は「もう爆泣き。思い出しただけで泣いちゃう」と涙腺が緩んだ様子だった。

