世界に誇るウイスキーの聖地へ──全国28のクラフト蒸留所を巡る「Japanese Whisky Passport 銅印帳」販売開始

2026.3.30 17:30

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株式会社旅行読売出版社は、4月1日(ジャパニーズウイスキーの日)より全国のクラフト蒸留所が発行する「銅印」を集めて貼る「Japanese Whisky Passport 銅印帳」(監修:T&T TOYAMA)を販売する。3月26日(木)に記者発表会が開かれた。

株式会社旅行読売出版社は、2020年7月から“御朱印帳の鉄道版”と言われる「鉄印帳」事業を開始。「鉄道利用の促進」「沿線地域の活性化」「鉄道会社の新しい収入源」に取り組み、そのノウハウを活用したのが「Japanese Whisky Passport 銅印帳」。ネーミングはウイスキーの蒸留器・ポットスチルが銅製であることに由来し、世界初のジャパニーズウイスキーボトラーズ・T&T TOYAMAが監修。

「Japanese Whisky Passport 銅印帳」には、全国28のクラフト蒸留所が紹介されており、新しいウイスキーツーリズムを提案する。各蒸留所で銅印帳を提示すると各社オリジナルの「銅印」を購入することができ、それを指定のページに貼って集める。28蒸留所の銅印を全て集めると、コンプリート記念として達成順のシリアルナンバーが入った銅製のメタルカードが発行される。

各蒸留所を訪れて、ポットスチルの違いや作り手のこだわりを知ることで、その味わいだけでなくジャパニーズウイスキーの本質や魅力を感じることができ、「銅印」には日付が入るので訪問の記録や旅行の思い出にも最適。ジャパニーズウイスキーの定義や歴史、「銅印帳」の世界観がわかるマンガなども掲載し、また英語表記もあるので外国人も楽しむことができる。各蒸留所を訪れるウイスキーツーリズムを提案することで、今世界中から注目を集めているジャパニーズウイスキーと各地域の魅力を伝えるものとなっている。

監修を務めたT&T TOYAMA共同代表の稲垣貴彦と下野孔明は、主要なウイスキーの原産国であるスコットランドやアメリカでは蒸留所が単なる製造拠点ではなく、地方観光の有力な目的地になっていること、日本の地方の蒸留所もかつての10か所ほどから今や100か所を超えたことに触れ、「日本は蒸留所を作る段階から、増えた蒸留所をいかに知ってもらい巡ってもらうかという新たな段階に入ったと指摘した。

続けて、「蒸留所を訪れる価値は見学やテイスティングだけにとどまらない。原料の違い、水の個性、その土地の風土、製法の工夫、そして作り手がどのような理想を掲げどのような思いでウイスキー作りに向き合っているのか。そうした背景に直接触れることで、ジャパニーズウイスキーへの理解がより深く、よりリアルなものになる」と説明。下野は、「『銅印帳』を通じて、ジャパニーズウイスキーを一過性の流行に終わらせるのではなく、時間をかけて根付く文化へと育てていきたい。そして、日本が世界に誇るウイスキーの聖地へと育っていくことを願っている」と話した。

T&T TOYAMA共同代表の下野孔明、稲垣貴彦

発表会には28蒸留所のうち10か所の担当者が全国から登壇。北海道のニセコ蒸留所は、2021年に創業。まだウイスキーは未発売で、その前段としてジン「オホロ」を展開しながら品質の高いウイスキーができあがったタイミングでリリースを考えている。南雲真仁は「ニセコ蒸留所に来ていただいた方に、ニセコの土地を感じていただき、我々のモノづくりも感じていただきたく、見学も含めて充実させていきたい」と展望を語った。

ニセコ蒸留所の南雲真仁

茨城県の木内酒造 八郷蒸溜(じょうりゅう)所は、東日本大震災で使われなくなった公民館を再利用して2020年に立ち上げた蒸留所。筑波山の麓にあり、寒暖差の激しい環境でウイスキーを熟成させている。國井元耶は、ビール工場で熟成させていた8年もの、9年もののウイスキーが眠っており、樽(たる)は5000以上、さらに茨城の食材を豊富に使って飲食店もやっていると説明。蒸留所の前になるビジターセンターでは、蒸留所横で育ちウイスキーの麦芽カスを食べて育った豚の自家製生ハムをウイスキーとともに提供していることも紹介。東京からのバスツアーも運行しており、日本酒・ビール・ウイスキーの3種の工場を巡りながらバス車内に併設してあるバーで飲めるという仕掛けで、お酒を飲みながら茨城を巡ることができる。

八郷蒸溜所の國井元耶氏の写真
八郷蒸溜所の國井元耶

最後に、旅行読売出版社の伊藤健一は、鉄印帳との連携や鉄道会社との協力について、「鉄道とお酒は非常に相性がいい。地方鉄道とクラフト蒸留所を組み合わせた地域活性化の施策は進めていきたい」と話した。また、大手メーカーの参加について、「ご一緒できる機会があればぜひとは思うが、全国各地の風土が感じられるウイスキーを味わっていただきたく、まずはクラフト蒸留所を中心に展開していきたい」とコメントした。

旅行読売出版社の伊藤健一氏の写真

「Japanese Whisky Passport 銅印帳」は4月1日より販売予定。
【公式サイト】

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