「群馬県にはいい余白がある」群馬出身の落語家、歌手、声優が“クリエイティブのこれから”を熱く語る
『湯けむりフォーラム2025』に合わせて、12月14日にトークイベント「クリエイティブで拓く、群馬発・新世代の扉」が行われた。群馬県出身で落語家の林家つる子、歌手でクリエイターのこぴ、声優の関根有咲が登壇し、それぞれの現場から見える「クリエイティブのこれから」について語り合った。

異なる領域でクリエイティブな活動を展開している3人は、共通のテーマについて自身の体験を交えながらそれぞれの意見を語った。まずは、「クリエイティブを仕事にする上で大切にしている考え」について。声優の関根が大切にしている考えは、「経験と瞬発力」だという。「色々な役を演じるにあたって、経験したことがないとどうしても役の気持ちとか状況がわからないから難しいんですよね。日常で経験できないシーンをやらなきゃいけないことがあっても、それに近しい経験をしておけば演技に活かせる」と話す関根。
こぴが「普段から色々挑戦することが多い?」と尋ねると、関根は「1回なんかやってみよう、みたいな。ちょっとやっておくのとやってないのじゃ全然違うじゃないですか」と経験することの重要性を語り、つる子も「クリエイティブに経験って無駄なことない」とそれに同意した。

続いて、「現場で感じるクリエイティブの変化」について、こぴは「今、正解がない時代にさらになっているな、と感じていて。上手さよりも、その人らしさとか体温が重視されるようになってきた」とクリエイターとしての実感を語った。そして、動画クリエイターとして、毎日変化するSNSのトレンドを意識しながらも「作り込みすぎない」ことの大切さに触れる。
また、「群馬県にはいい余白がある」と話すこぴは、「電車を1時間待っている間に、ホームで風を浴びながら考える時間とかもすごく大事だった」と群馬で育ったことの良さを振り返った。それにつる子も「わかります」と応じ、3人は変化していく群馬に期待を込めた。

「群馬とクリエイティブの関わり」について、つる子は「本当に群馬はクリエイティブを掻き立てる県だと思っています」と力強く語った。日々ネタを探す落語家として、群馬の魅力を感じる機会も多いのだという。一方、ぐんま特使として「いいものはたくさんあるのにアピールできていない」という意見も聞くつる子は「群馬県民しか知らないものをネタにして笑いにしていく」ことへの可能性を感じている。
つる子は、群馬県の文化である、上毛かるたを題材にした新作落語を作ったエピソードを披露し、「私たちにしか知らないあるあるを逆手に取って発信していける」と強調した。こぴは「群馬では愛のあるいじりをする」と言い、つる子も「群馬愛が強いからだと思うんですよ」と群馬県民の群馬愛を語る。
また、つる子は群馬県内を回る落語家ユニットも組んでおり、「落語の魅力も伝えつつ、群馬の魅力も発信していけたらいいかなと思って」と自身の活動を紹介した。こぴは「つながる役割をされているつる子さん、すごい素敵ですね」と感銘を受けた様子だった。

