山本一太知事「群馬県には勢いがあると思います」名目GDP成長率全国1位の群馬県が次に狙うのはデジタル・クリエイティブ産業 ひろゆきとの特別セッション
『湯けむりフォーラム2025』に合わせて、12月14日にビジネス動画メディア「ReHacQ」の特別セッションが行われた。ひろゆきと群馬県の山本一太知事が登壇し、群馬県の未来についてさまざまな角度から意見を交換した。
昨年公表された最新の名目GDP成長率で全国1位に輝いた群馬県。さらに、2025年発表の「移住希望地ランキング」でも1位に選ばれており、山本知事は「群馬県には勢いがあると思います」と強調する。キャベツ栽培などの農業や、SUBARUをはじめとする自動車産業で有名な群馬だが、山本知事が期待をかけるのは、デジタル・クリエイティブ産業だ。
デジタル・クリエイティブ産業の強化のためには、それを支えるデジタル人材の育成が不可欠となる。2025年7月、その拠点となる「TUMO Gunma」がオープンした。「TUMO Gunma」はアルメニア発のIT教育プログラム「TUMO」をアジアで初めて取り入れた施設で、中高生が最新のデジタル技術を平日の放課後や週末に無料で学ぶことができる。

山本知事は、「TUMO Gunma」について、「来てもらってもあまり強制せず、自分のペースでやりたいことをやってもらう」とあくまで子供たちの関心や主体性に任せたプログラムであることを語った。また、「TUMO」が昨年、教育界のノーベル賞と呼ばれる「WISE賞」に選ばれたことを挙げ、「先見の明があった」と胸を張った。
実際に「TUMO Gunma」を見学したひろゆきは、「作り上げたものをポートフォリオとして載せて、就職する時にそれを見せた方が受かりやすいじゃん、って話で」「ちゃんとものを作るところをゴールにしているっていうのが、僕は現実的には正しいんじゃないかなと思ったんですよね」と話し、修了証や単位ありきではない教育のあり方を提案した。
山本知事もこの提案に賛同し、「TUMO」のプログラムを受けた子どもが作った動画を見て驚かされたエピソードを語った。「そういう意味ではちゃんと作品を作るのは良いんじゃないかと思いますね」という山本知事の言葉に、ひろゆきも「最後までやるというのが重要で、技術を磨くより、むしろ最後までやる努力の方が大事だったりする」とコメントした。

他にも、群馬県では「tsukurun GUNMA CREATIVE FACTORY」という、小中高生向けデジタルクリエイティブ体験施設を運営している。山本知事は「単位にしてくれたら、自分は勉強したいという子どもがいるとやりやすいじゃないですか」と話し、「TUMO」と「tsukurun」を教育システムに組み込んでいく取り組みを進めていることを明かした。
山本知事は、エンターテイメントを中核とした、デジタル・クリエイティブ産業が他の産業にも波及していくことにも期待している。「製造業ってクリエティブそのものじゃないですか。農業だって、美味しい農畜産物を作ったってPRしなきゃいけないし。実は世の中全てエンタメなんだと思うんですよ」と山本知事。
また、山本知事はスタジオを作るために、赤沢経済産業大臣に「新しい補助金を作ってほしい」と相談したという。ひろゆきが「大きいスタジオを群馬の中に作って、群馬の中で映画産業が回るようにしちゃう?」と言うと、山本知事は大きく頷き、東京から50分という立地を生かして人材や拠点を群馬に移す流れを作っていく構想を語った。
山本知事は、「毎年ここで夢を語ると、ひろゆきさんが“一太さん、だんだん詐欺師っぽくなってきました”と言われて」と言って笑いをとりつつも、「夢を語るっていうのはそう聞こえるかもしれないけど、だんだん近づいているんですよ」と着実に成果が出ていることを喜んだ。ひろゆきも「TUMOの話は去年なかったですもんね。そういう意味で言うと群馬は進歩が早いですね」と感心した。

