草津温泉の湯畑から徒歩5分の家が土地込みで驚異の30万円?訳ありの物件を安くリノベーションする工夫と住人が叶えた“夢”とは
SixTONESの髙地優吾とはいだしょうこが、2月5日放送の『見取り図の間取り図ミステリー』に出演。群馬県草津町にある激安の家を調査した。
『にっぽんの温泉100選』で23年連続1位に選ばれている群馬県・草津温泉。今回2人が調査する“100万円以下の家”は、湯畑から徒歩5分圏内の立地にある。好立地かつ2階建ての家を見て、2人は「これが100万円?立派だけど」と驚いた。
敷地約47坪・2階建てのこの家は、細い路地の先に玄関がある。草津で会社員として働く、住人の近藤さんが2人を出迎えてくれた。髙地が「こちらが100万円で買ったお家?」と尋ねると、近藤さんは「土地と建物で30万円」と衝撃の値段を口にして2人を驚かせた。「それ、買う時地面師だと思いませんでしたか?安すぎません!?」と髙地。
まず、玄関から室内へ。家の中はリノベーションされたシンプルな内装で、いたって普通の印象だ。早速、2人はリビングとキッチンを隔てるプラスチック製の壁に注目した。この壁は、外気を遮断する効果のある中空ポリカーボネート製で、温室などにも使われる素材だ。リビングを温めるために、冬の間だけ設置しているという。費用は「(壁)全部で1万円ちょっと」と話す近藤さん。

この家を購入後、近藤さんはリノベーションしたのだそう。リノベーション前は約100平米の5DKで和室中心の昔ながらの家だったが、リノベーションをしたことで、スッキリとした今風の1LDKSに生まれ変わった。近藤さんのこだわりは吹き抜けのあるリビングで、間取り図上の1階と2階部分の壁には細長いマークがたくさん描かれている。
続いて2人はダイニングキッチンへ。IHコンロが設置されており、使い勝手の良さそうな印象だ。物置や浴室との仕切りもすべてカーテンとなっており、近藤さんは「扉とかも全部取っちゃって」と話す。「なんで取っちゃったんですか?」と髙地が尋ねると、近藤さんは「ちょっと叶(かな)えたい夢があって、それを叶えるために取っちゃいました」とヒントを出した。

次に吹き抜けのリビングに入ると、髙地は思わず「天井高っ!」と驚いた。そして、壁にはなんと外したはずの引き戸のほか、細長い枠がびっしりと付いていた。そう、間取り図上の細長いマークの正体は、元々この家にあった建具を、色を塗り直して貼り付けたものだったのだ。

近藤さんは「処分すると50万円以上かかるので。少しでも(費用を)抑えるために」と、節約のアイデアだったことを明かした。ほかにも、建具は物置の扉に再利用したり、ハンガーをかけたりと日常生活で活用されている。


3人が話していると、いきなり灰色の猫が足元を横切った。「猫ちゃん!」とメロメロになるはいだ。そう、これが近藤さんの夢の正体だった。近藤さんは、壁や扉を外すことで猫が行けない場所をなくしたのだ。取り付けた建具はキャットウォークの役割も果たしている。

近藤さんは、3年前に転勤がきっかけで、群馬県内から草津へ猫3匹と移住した。しかし、草津にはペットと一緒に住めるアパートやマンションがほとんどなかった。そのため、「一戸建てを自分で買うしかないな、と思って探した」と近藤さん。
ではなぜ、草津温泉の中心地にある家が30万円で買えたのか。「訳ありの理由、その実態を教えてもらってもいいですか?」と髙地が言うと、近藤さんは2人を外へ案内した。そして、近藤さんは道路を指差し、「ここの建物、道路に接していないんですよ」と説明した。そう、無接道の家は、原則として建て替えや増築はできない決まりとなっている。
また、2m以上道路に接していないと新しい家は建てられないというルールもある。つまり、ここは制約が多い土地だったため30万円という格安だったのだ。そして、家の隣には高い擁壁が。擁壁により1階が真っ暗になってしまうため、近藤さんは「2階の吹き抜けを作って、採光できるように」とリノベーションで立地のデメリットを克服したことを教えてくれた。
一方、温泉地ならではのメリットもあるという。草津では、万代鉱(ばんだいこう)という源泉に水道管をはわせており、熱交換器で温めた水道水が町中に送られるため、ガス代0円で生活できるのだ。ほかにも、徒歩5分ほどの場所に無料の共同浴場があるため、温泉好きにはたまらないのだそう。近藤さんは「温泉に毎日入れる生活は、前よりもかなり充実しているので。毎日幸せです」と温泉に浸かりながら満足そうに語った。

