「一曲目で『来てよかった』と思える」海宝&岡宮が挑むミュージカル『ISSA in Paris』が開幕!

2026.1.12 12:30
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海宝直人、岡宮来夢、豊原江理佳、潤花、藤田俊太郎の写真

ミュージカル界の巨匠モーリー・イェストンが手がける新作ミュージカル『ISSA in Paris』が日生劇場で幕を開けた。俳人・小林一茶の「空白の10年」をファンタジックに描く本作で、海宝直人と岡宮来夢が時空を超えて”出会う”―。

世界中で親しまれる「HAIKU」の文化。その代表的俳人である小林一茶には、実は消息不明とされる「空白の10年」が存在する。本作は、その謎の期間に一茶が鎖国中の日本を抜け出してパリへ渡っていたという大胆な仮説をもとに、現代と過去を交錯させながら展開するオリジナルミュージカルだ。

物語の主人公は、現代東京に住むシンガーソングライター・海人(ISSA)。海宝直人が演じる海人は、突然の母の死から立ち直れず、呆然自失の日々を送っていた。そんな彼の脳裏に浮かんだのが、母が好きだった一茶の句「露の世は露の世ながらさりながら」。母が生前追い続けていた仮説―それは、一茶がパリに渡っていたというものだった。その真相を探るため、海人はパリへと旅立つ。

一方、若き日の小林一茶を演じるのは岡宮来夢。江戸時代の俳人・弥太郎(後の小林一茶)が、異国への憧れを抱いて出島からオランダ船に乗り込み、フランス革命前夜のパリにたどり着く。そこで運命の女性テレーズ(豊原江理佳)と出会い、革命に身を投じていく―。

本作を手がけるのは、『ナイン』『タイタニック』でトニー賞最優秀作詞作曲賞を2度受賞したモーリー・イェストン。日本文学にも造詣が深い彼が、一茶の「露の世は露の世ながらさりながら」という俳句に感銘を受けて創作を始めた作品で、脚本・訳詞には「アナと雪の女王」「塔の上のラプンツェル」の訳詞を手がけた高橋知伽江、演出にはモーリーからの信頼も厚い藤田俊太郎を迎え、まさに最強のクリエイティブチームが結集した。

初日を控えた取材会では、出演者たちが作品への熱い思いを語った。

海宝直人は「海人は母が残した原稿の中の一茶が生きる旅路を見ながら変化していく。主要なキャラクターが傍観者として見ていくというスタイルがなかなか珍しい。それを成立させて、お客さまとラストへ向けて心をつないでいくのが肝」と作品の独特な構成について説明。「藤田さんの、普通の人では出てこないようなアイデアがすごく散りばめられている」と演出を絶賛した。

岡宮来夢の写真
岡宮来夢

岡宮来夢は「小林一茶には史実に残らない空白の10年間がある。鎖国中の日本からパリに行っていたのではないかという世界初の設定のもと演じさせていただいている」と語り、「海人のお母さんの思いも乗っかった一茶を、海人にとってどんな一茶でありたいかを意識しながら稽古を進めてきた」と役作りへのアプローチを明かした。

現代のパリでガイド兼振付家として活動するルイーズ役の潤花は「日本の俳句や民謡をラップと融合させた独自のパフォーマンスを展開する女性」と役柄を紹介。「ルイーズは海人との出会いから人生が変化していく。いろんな出会いと共に時間を積み上げていって、最後にすごくあたたかいものを身に染みて感じる」と作品の魅力を述べた。

藤田俊太郎の写真
演出 藤田俊太郎

フランス革命前夜のパリで女優として活動しながら密かに革命運動に身を投じるテレーズ役の豊原江理佳は「江戸時代の人たちと現代の人たちが舞台上で交錯する」舞台について「自分が出ていないシーンを見ていても、時代を超えた出会いに心が動く」と感動を口にした。

演出の藤田俊太郎は「出会うはずのない人々が出会った時に生まれる新しい価値観や喜びを表現している作品。抗ったり戦ったり、格差の中で生きようと必死になっている民衆の姿が共通している」と語る。「スタッフ総力戦で一瞬にして時代も場所も変え、まさに魔法のように設定や感情を一気に変える仕掛けを全編通して織り交ぜている」と見どころを明かす。

海宝直人の写真
海宝直人

会見では出演者たちに「この作品を通して何を得たか」という質問が。

海宝は「みんなでこの作品を作っていくという作業の中で、カンパニーの団結力がすごく強まった。クリエイターチームもスタッフもみんなでアイデアを出し合いながら藤田さんのビジョンを実現していく作業をしてきたので、この絆はすごく大切。なにものにも代えがたい時間だったと改めて思います」と振り返る。

潤花の写真
潤花

岡宮は「世界初演の作品に携わる中で、みんなで話し合いながら『これだ』と思えるものに到達できた時の喜びやカンパニーとしての一体感が舞台上に乗っかる。得たものは『最高の仲間たち』です!」と回答。 潤は「この稽古場で皆さんと過ごした時間は一生忘れられない。オリジナルという、自由でありながらこその自由の難しさを痛感したが、心で会話しながら一つの方向に向かって進んでいる実感がある。(初日を迎える)明日からの日々も忘れられないものになるんじゃないかなと思っています」と新作ならではの醍醐味を語った。

豊原江理佳の写真
豊原江理佳

豊原は「今までに参加した作品はある程度形があったが、今回はまっさらなところから始めて、毎日たくさん会話をして試行錯誤しながら作った。全てのキャラクターにその俳優らしさがすごく詰まっているのが魅力」と述べ、「また何度もやりたいと思える作品。みんなで汗をかきながら作った宝物になる」と笑顔を見せた。

さらに会見では音楽の素晴らしさについても話題に。海宝は「最初のオーケストラ合わせで、ある曲を聞きながらみんな『待て待て待て!』となって立ち上がった。アレンジも素晴らしく、豪華なオーケストラ編成が聞きどころ」と笑顔。岡宮も「M1(一曲目)で、言いすぎじゃなく『来てよかった』と思える」と語り、海宝と共に「特にミュージカルを普段見ている方ほど驚くかもしれない。新しい世界」と自信をのぞかせた。

俳句形式で意気込みを求められた海宝は「もう初日 ワクワクドキドキ 楽しみだ」ときれいにまとめ、その後「一茶さんもお願いします」と振られた岡宮は「僕ですよね?一茶役って僕ですよね」と慌てつつも「来たぞこれ 楽しみいっぱい 頑張るぞ」と即興で回答。「カットでお願いします!」と笑わせつつ、取材会を締めくくった。

ミュージカル『ISSA in Paris』東京公演は1月10日から30日まで日生劇場で、その後2月7日から15日まで梅田芸術劇場メインホール、2月21日から25日まで御園座で上演される。

海宝直人、岡宮来夢、豊原江理佳、潤花、藤田俊太郎の写真

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