池と坂は“岡田のメモ”から作られた?天明刀弥だけはアテ書きだった!Netflixシリーズ『イクサガミ』小ネタ大放出

2025.12.5 18:45
  • Twitter
  • Facebook
  • Line

11月13日に世界配信がスタートしたNetflixシリーズ『イクサガミ』。配信当初から大きな話題を集めていたが、2週目にして世界88の国と地域でNetflix週間グローバルTOP10(非英語シリーズ)世界1位を獲得した。

ROGEREBERT.COMは「Netflix『イクサガミ』は、今年最高のアクションシリーズのひとつ」と言及し、アメリカ最大の映画/ドラマレビューサイトのロッテントマトでは批評家スコア100%評価を獲得するなど、海外でも高く評価されている。

この度、本作の小ネタ(トリビア)が公開された。小ネタを知ることで、既に作品を見た人もそうでない人も、様々な視点から本作を楽しむことができる。

アクション豆知識

カムイコチャの師匠は、千葉にいた。

二九二人の参加者が、それぞれの武器でそれぞれの戦い方を見せてくれるのが大きな魅力の一つ。特に染谷将太演じるカム・イコチャの弓使いは、SNSでも大きな話題になった。この弓使いは、「弓道」とはまたちがう実践的な「弓術」が用いられている。さらに、「弓の軌道を曲げられる達人が千葉にいる」ということで、染谷は実際に山で弓の特訓を行った。達人からは、「弓が曲がって飛んでいく曲射」「まばたきする内に矢を放つ速射」を教わったという。

「戦神祭―始めー」登壇時のコメントより

クレイジーな現場/本気の制作

“岡田のメモ”から作られた、池と坂

オープニング設計図鋸南決定後

1話のはじめ、ワンカットで描かれる戦争シーンの舞台となる場所には、もともとなかった坂と池が作られた。これは岡田が描いた撮影イメージをもとにスタッフが作り上げたもので、イメージを現実にする力が、作品のリアルさと没入感を生み出している。

オープニング設計図1
天龍寺(右上部分)

砂ブレンド

スタッフの本気度、クレイジーさが垣間見えるこぼれ話。俳優陣が本気で演技をする土壌を、スタッフたちも同じ熱量で作り上げたが、そのセットの完成度が秀逸。セットに敷くための砂を用意するため日本中の砂浜から砂を持ち寄せた結果、江の島の砂の色が採用された。その色を再現するため、砂と砂鉄をブレンドすることで、江の島の砂と同じものを作り上げたという。

「岡田准一公式X」より

話題のシーンの裏話

実はこんなシーンもあったかも?

第4話で登場する茶屋での戦闘シーンは、縦横無尽に駆け巡るカメラワークと長回しで大きな話題に。このシーンは何度も何度も試行錯誤を繰り返してこの形になったそう。「カメラマンも扮装する」「キャストもカメラを持つ」「セットの壁を動かす」など、今回は採用されなかったものも含めて様々なアイディアを持ち寄せた結果、他で見たことのない唯一無二のシーンが完成した。

Netflix 公式X(本編映像)

槐の舌打ちは、馬を操るための「舌鼓」

冒頭の天龍寺のシーンで、二宮演じる槐が蠱毒のルールを説明する際に用いる舌打ち。印象的なそれは、「舌鼓(ぜっこ)」というもので、馬を操るための合図として使われているもの

原作豆知識

天明刀弥だけはアテ書きだった

天明刀弥は、今村翔吾が書き始めた時点で横浜流星が演じることが決まっていた。「この動きしたら格好いいのでは?」などと想像を膨らませながら原作を書いたという。また、原作の中に横浜流星を示唆する言葉もちりばめられているそう。

イクサガミは「ジョジョ」から影響を受けていた

原作者・今村翔吾が「イクサガミ」を書くにあたり、影響を受けた作品が二つある。ひとつは、世界で初めて能力バトルを考えたといわれている山田風太郎「甲賀忍法帖」。そしてもう一つが、荒木飛呂彦「スティール・ボール・ラン」。本作のフォーマットでもある「股旅物」は、今村が最も好きなジョジョの第七部から大きな影響を受けたという。

そのほか

「蠱毒」の名前の由来

愁二郎らが参加するゲーム「蠱毒」とは、本来、中国や日本の古い呪術に由来する言葉。古代中国では「蠱(こ)」と呼ばれる邪術として知られ、多数の毒虫や生物を壺などの容器に入れ、互いに殺し合わせ最後に生き残った最強の毒虫を得るというもの。生き残った一匹から得られる体液や毒は強力な呪いや毒薬になると信じられ、人を惑わしたり殺傷したりするために用いられた。

『イクサガミ』Netflixにて世界独占配信中

キーワード

ジャンル

クオカードプレゼントキャンペーン2024

関連記事

おすすめ記事

ジャンル