単独インタビュー imase 音楽を始めて1年でメジャーデビューに至った独自の道の拓き方

2022.9.24 13:00

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TikTokに投稿した音源が数億回再生という爆発的な広がりを見せ、2021年12月に1stデジタルシングル『Have a nice day』でメジャーデビュー。ティーンから絶大なる人気を得ているimaseにentax取材班は単独インタビューを実施。
実は音楽制作を開始したのは2020年だというimase。1年という短期間でヒット曲を作り出すアーティストに成長した彼の独自の道のりについて話を聞いた。

■音楽を始めたのは2年前、学生時代はライブに行ったことがなかった

――imaseさんが音楽を始めたきっかけは、2020年に友だちの影響でギターを購入したことだそうですが、それまでご自身にとって音楽はどんな存在でしたか?

imase もともと歌うことも音楽を聴くことも好きだったんですけれど、あくまでもリスナー目線で受け止めていました。中学生の時はGReeeeNさん、湘南乃風さん。高校生では米津玄師さん、星野源さん、SEKAI NO OWARIさんといったように、当時流行っていたJ-POPの王道を聴いていましたね。
実は学生時代はライブに行ったことがなくて。つい3か月前に、初めてライブを見に行ったんです。

――2021年1月くらいからMIDIキーボードで曲作りを始めたそうですが、作曲できるようになるまで、何か特別な勉強をされたのでしょうか?

imase いいえ、特にしていません。音楽理論的なことはほとんど知識がなかったので、それこそネットで紹介されているコード進行の説明などを頼りに覚えていきました。それで、MIDIキーボードを買ってすぐにYouTube上でインストだけの、歌なしバージョンの音楽を投稿したんです。この時は自分で打ち込んだ曲ではなく、サンプルをつなぎ合わせたものでした。

最初は制作したものをYouTubeにアップしていたのですが、友だちから「TikTokに投稿してみたら?」とアドバイスしてもらい、TikTokにアップするようになって。
この頃からボーカルが入ったスタイルで音楽を作るようになり、友だちと楽しみながらやっていました。

自分の声に自信がなかったので、正直、“歌うのはおこがましい”という気持ちもあったんです。でも、次第に聴いてくれる人が増えて、反響があったり、楽曲を評価してもらえるようになったりすることで、“これは続けていきたいな”という欲が強まっていきました。

――音楽のスキルを身につけるには時間がかかるイメージがありますが、すごいスピードで吸収していかれたんですね。

imase 確かにギターやピアノといったプレイヤーとしてのレベルを高いものにするまでには、すごく時間がかかると思います。でも作曲に関しては、ある程度の知識があれば、作ることができますね。

■ドラムパッドを使った弾き語りスタイルでオーディションに参加

――音楽を作り始めて数か月でオーディション番組『~夢のオーディションバラエティー~Dreamer Z』(テレビ東京系)に出演されましたね。

imase はい。もともと僕は裏声と地声を重ねたボーカルスタイルでやってたんですけども、オーディションの時に弾き語りをする必要があって、声を一本にしないといけなかったんです。それで裏声だったら自分のこれまでの楽曲のテイストから外れないなと思い、裏声一本にして練習することにしました。おかげで自分の新しいボーカルスタイルというか、楽曲に合う声の使い方を見つけることができました。

――『~夢のオーディションバラエティー~Dreamer Z』に出演するにあたり、弾き語りのためにドラムパッドを購入されたと伺いました。ドラムパッドで弾き語りをするのはめずらしいと言われていますが、なぜこの機器に注目したのでしょうか?

imase 弾き語りをしようにも楽器経験がなかったので、クオリティで他の方と差が出てしまうことが明らかだったからです。ドラムパッドはもともとドラムを打ち込んだりするための機器なんですけれど、音を作って取り込むことができるんです。それでドラムパッドを弾き語りとしてもいい、と認めてもらえるのであれば、映像的にも目立てるかなと思ったので、そのあたりに注目して使いました。

――海外のアーティストでドラムパッドを楽器として使っている人もいるようですね?

imase そうですね。でもどちらかというと、DJプレイのような立ち位置での使い方が多いです。

――すると、弾き語りで使うのはimaseさん独自の方法なんですね。

imase 実践的なものかと言われれば、多分そうでもないんですけれど(笑)。もとはドラムを打ち込むものなので、本当にオーディションのための使い方をした、という感じです。最近は弾き語りのスタイルで投稿することがあまりなくなっていますし。ドラムの打ち込みといった、本来の機材的な使い方をしています。

――こういった電子機器を触るのは好きですか?

imase はい。電子機器に抵抗がないというのは、1つ強みなのかな、と思います。

■突然の数億再生“人生は予想もしなかったことが起こる”と実感

――2021年10月TikTokに投稿した『Have a nice day』と『逃避行』が数億再生になったということで、この爆発的な伸び方に対してどんな思いを持ちましたか? 

imase そこまで反響をいただけるとは思っていなかったです。自分の楽曲が評価していただけたことと、自分がいいと思ったものとリスナーの価値観がそれほどズレていなかったことが分かってうれしかったです。

――“この曲は再生回数が伸びそう”といった予兆はあったのでしょうか?

imase 当時はチル(くつろいだような)な、ダウナー(テンションが暗め)というか落ち着き気味の曲がすごく流行っていた時期ではあったので。その時の空気感を取り入れながら作っていました。そういう意味では、予兆はあったのかもしれないです。

――2021年12月にゆったりしているけれど弾むテンポが心地よい楽曲『Have a nice day』でメジャーデビューされました。imaseさんの音楽を始めて1年少しでアーティストになったことに対して、どんな気持ちでしたか?

imase “本当にこんなことあるんだな……”、というのが正直な気持ちです。もともと“歌手になりたい”という特別な目標があったわけではなかったので、人生には予想もしなかったことが起きるんだな、ということに驚きました。

――ご自身ではここにたどり着いた一番の要因はどんなところにあると思っていますか?

imase もちろん運もありつつ、自分ができることを探しに行った時に、自分のスタイルを見つけることができたことが要因なのかな、と感じています。でもそれこそ、運なのかもしれないですね。

『NIGHT DANCER』誕生の背景はこちらから。

【imase プロフィール】
岐阜県出身、21歳の新世代男性アーティスト。
音楽活動開始わずか1年でメジャーデビューを果たし、TikTokに投稿したオリジナル曲の総再生回数が12億回を突破するなど、ティーンから絶大なる人気を獲得。メジャーデビュー曲『Have a nice day』はSpotify日本バイラル週間チャートで1位を獲得するなど、チャートを席巻した。2022年には『ポカリスエット』や『JT』のCM主題歌にも大抜擢される。

文&取材:entax編集部

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