実写映画『秒速5センチメートル』 釜山国際映画祭に正式出品が決定!松村北斗「並々ならぬ情熱の結晶」

新海誠の劇場アニメーションが原作で、SixTONES・松村北斗が主演を務めることが発表されている映画『秒速5センチメートル』。この度、本作が第30回釜山国際映画祭の目玉となる【オープンシネマ部門】に正式出品されることが発表された。
『君の名は。』(2016年)、『天気の子』(2019年)、『すずめの戸締まり』(2022年)など、記録的な大ヒット作を生み出してきた新海誠の劇場アニメーション『秒速5センチメートル』(2007年)。映像美、音楽、特徴的なセリフで編まれた詩的な世界観は、センチメンタリズムが凝縮された新海ワールドの原点との呼び声も高く、公開から18年たった今もなお、日本のみならず世界中で愛されている。
主人公を松村北斗が演じ、映像監督・写真家として若くして国内外から高い評価を得ている奥山由之が監督を務める。
この度、9月17日(水)~9月26日(金)に韓国・釜山で開催予定の第30回釜山国際映画祭にて、『秒速5センチメートル』が【オープンシネマ部門】に正式出品することが決定した。
アジアを代表する映画の祭典として常に注目を集めている釜山国際映画祭。中でも、【オープンシネマ部門】は人気・芸術性に富んだ新作や国際的に評価された作品が選出され、メイン会場である「映画の殿堂」の野外スクリーンにて釜山最大の座席数(5,000席規模)で上映される、釜山国際映画祭を代表する部門。
本作にとって、海外での上映は釜山国際映画祭が初めて。今回の上映はインターナショナルプレミアとなる。 映画祭の正式出品が決定したことを受け、 過去、同映画祭のA Window on Asian Cinema部門に選出された映画『キリエのうた』(2023年)以来2度目の参加となる松村北斗と、釜山国際映画祭への参加は初めてとなる奥山由之監督より、喜びのコメントが届いた。
【松村北斗】
釜山国際映画祭の「オープンシネマ部門」という大変名誉ある部門への出品を、心から嬉しく思います。
この作品は奥山監督を筆頭に、チーム全員が心血を注いで完成させた、並々ならぬ情熱の結晶です。
18年前に新海誠監督が世に送り出した名作アニメーション。今、まさに当時の新海監督と同じ年代、同じ葛藤を抱えた世代のチームで挑みました。
この映画がどれほどの速さで、どこまでいくのか。
もう散ってしまった、しかし忘れられない美しいあの日の桜のように、観る人の心にそっと降り積もる作品となることを祈っています。
【奥山由之 監督】
釜山国際映画祭オープンシネマ部門への正式出品、大変光栄に思います。
主人公である貴樹の半生を主軸に、幼少期の純真さ、青春の高潔さ、大人になることの惑いを描いた本作が、アジアを代表する映画の祭典でどのような鑑賞体験を生み出すことになるのか、緊張と高揚が入り混じる心持ちです。
釜山の風を感じられる野外スクリーンで、日本の四季折々が収められた『秒速5センチメートル』を鑑賞できることがとても楽しみです。
さらに、新海誠監督作品が、圧倒的人気を誇るアジア(韓国・ベトナム・タイ・インドネシアなど)での海外配給が決定した。
新海誠監督の原作アニメーション『秒速5センチメートル』は、アジアパシフィック映画祭「最優秀アニメ賞」、イタリアフューチャーフィルム映画祭で「ランチア・プラチナグランプリ」を受賞するなど、世界でも大人気。特にアジア圏では、アジアパシフィック映画祭の受賞で評価を受け、原作アニメーションに加え、新海誠監督自らが書き下ろした「小説 秒速5センチメートル」も中国語・韓国語・ベトナム語・タイ語・インドネシア語などに翻訳・出版され、多くの方に愛されている。

《ストーリー》
1991年、春。
東京の小学校で出会った貴樹と明里は、互いの孤独にそっと手を差し伸べるようにして、少しずつ心を通わせていった。
しかし、卒業と同時に、明里は引っ越してしまう。
離れてからも、文通を重ねる二人。
相手の言葉に触れるたび、たしかにつながっていると感じられた。
中学一年の冬。
吹雪の夜、栃木・岩舟で再会を果たした二人は、雪の中に立つ一本の桜の木の下で、最後の約束を交わす。
「2009年3月26日、またここで会おう」
時は流れ、2008年。
東京で働く貴樹は、人と深く関わらず、閉じた日々を送っていた。
30歳を前にして、自分の一部が、遠い時間に取り残されたままだと気づきはじめる。
そんな時にふと胸に浮かぶのは、色褪せない風景と、約束の日の予感。
明里もまた、あの頃の想い出と共に、静かに日常を生きていた。
18年という時を、異なる速さで歩んだ二人が、ひとつの記憶の場所へと向かっていく。
交わらなかった運命の先に、二人を隔てる距離と時間に、今も静かに漂うあの時の言葉。
――いつか、どこかで、あの人に届くことを願うように。
大切な人との巡り合わせを描いた、淡く、静かな、約束の物語。
映画『秒速5センチメートル』 は全国東宝系にて2025年10月10日(金)公開
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