米津玄師 実写映画『秒速5センチメートル』の主題歌に決定! 米津「映画のキーワードでもある1991というタイトル」

2025.8.21 16:30
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米津玄師のアー写

新海誠の劇場アニメーションが原作で、SixTONES・松村北斗が主演を務めることが発表されている映画『秒速5センチメートル』。この度、主題歌を米津玄師が務めることが発表された。また、あわせて主題歌を使用した最新予告映像も解禁された。

『君の名は。』(2016年)、『天気の子』(2019年)、『すずめの戸締まり』(2022年)など、記録的な大ヒット作を生み出してきた新海誠の劇場アニメーション『秒速5センチメートル』(2007年)。映像美、音楽、特徴的なセリフで編まれた詩的な世界観は、センチメンタリズムが凝縮された新海ワールドの原点との呼び声も高く、公開から18年たった今もなお、日本のみならず世界中で愛されている。
主人公を松村北斗が演じ、映像監督・写真家として若くして国内外から高い評価を得ている奥山由之が監督を務める。

この度、主題歌を米津玄師が務めることが解禁された。
これまで、時代を代表する数々の名作映画・ドラマ・アニメーションに主題歌を提供し、その度に高い評価を獲得してきた米津玄師。米津は1991年に生まれ、10代の頃、新海誠の『秒速5センチメートル』と新海自身が書き下ろした同作品の小説に深い感銘を受けたという。今回、原作の世界観をリスペクトしながら、主人公に自らを重ね新たな名曲を生み出した。

本作で重要なパートを占めるのは、主人公・遠野貴樹の心に深く刻まれている、ヒロイン・篠原明里と出会った1991年の日々。小学生のころに出会い、心を通わせていく幼いふたりが過ごしたまばゆい日常、大人になってからも色あせない「あの頃」が、主題歌のタイトルに刻まれている。

奥山由之監督も1991年生まれ。奥山はこれまで米津玄師の楽曲『感電』『KICK BACK』のミュージックビデオを監督したほか、アーティスト写真の撮影を担当するなど、深い信頼関係を築いてきた。

米津玄師(Photo by 奥山由之)

さらに、主題歌を使用した最新予告映像が到着。

「大人になればきっと、この世界のことがわかるようになるはず─」

主人公・遠野貴樹(松村北斗)のモノローグではじまり、貴樹が歩んできた18年間を振り返るように続いていく本予告映像。
1991年、人と人が出会うわずか0.0003%の確率で出会った、貴樹(上田悠斗)と明里(白山乃愛)。 「来年も、一緒に桜見れるといいね」と、この先もずっと一緒に過ごしていけると信じていた幼い二人に訪れる、突然の別れ。

1997年、「誰にも近づきすぎないように─」と、どこか心ここにあらず高校時代を過ごす貴樹(青木柚)に、どうしても届かない花苗(森七菜)の想い。

そして2009年、「誰といつ別れても平気でいられるように─」漠然とした不安と焦燥感を抱えながら、社会人としての日々を過ごす貴樹に送られる、理紗(木竜麻生)からのメール。

主題歌『1991』からは、貴樹の内に秘めてきた感情があふれ、“いつまでも君といたかった─”と、切実な想いを、まるで心の中に零れ落ちるように米津玄師が歌い上げる。さらに、これまで解禁されてきた映像には見られなかった、嗚咽しながら涙を見せる、感情があらわになった貴樹の姿も映し出された。
それぞれの人生を歩み、大人へと成長した貴樹と明里(高畑充希)は、いまは別々の場所に。お互いが同じものを見たり、同じ場所を訪れたりしていても、再び交わることがなかった人生のなかで、やがて迎えるある約束の日。そして、原作アニメーションでも印象的な参宮橋の踏切のシーンで締めくくられる。
最新予告映像はこちらから

■コメント

▼主題歌…米津玄師

映画を試写で初めて見させてもらった時、冒頭から終わりまで全てのカットに奥山さんの熱意と執念が滲むその出来栄えに「すごいものを見た」という興奮をおぼえました。子供のころ原作と出会い、数年まえMV監督としての奥山さんと出会い、やがて映画監督にもなった彼がこのような素晴らしい映画を撮り、そこにわたしの居場所があったのが嬉しくてなりません。映画の為に書き下ろした曲であるのはもちろんですが、先述の経緯による影響もあってか同時にわたしの半生を振り返るような曲にもなってしまい、映画のキーワードでもあるところの1991というタイトルにさせてもらいました。どうかよろしくお願いします。

▼監督…奥山由之

互いに「1991」年に生まれ、同じ時代にものづくりを始めて、だからこそ(きっと)似た悩みをくぐり抜けながら、時に一緒に創作をしてきた米津さんと、ついに『秒速5センチメートル』を共に描けたことが嬉しくてなりません。
主人公である貴樹の半生に、映像や音楽を通して僕ら自身を重ねて描くことの意味が「1991」という曲の筆跡に詰まっているように感じて、初めて聴いたとき、その歌詞と音色に心が震えました。一歩一歩の歩みを大切に踏みしめるような旋律を、ぜひスクリーンで体感していただけましたら幸いです。

《ストーリー》

1991年、春。
東京の小学校で出会った貴樹と明里は、互いの孤独にそっと手を差し伸べるようにして、少しずつ心を通わせていった。

しかし、卒業と同時に、明里は引っ越してしまう。
離れてからも、文通を重ねる二人。
相手の言葉に触れるたび、たしかにつながっていると感じられた。

中学一年の冬。
吹雪の夜、栃木・岩舟で再会を果たした二人は、雪の中に立つ一本の桜の木の下で、最後の約束を交わす。

「2009年3月26日、またここで会おう」

時は流れ、2008年。
東京で働く貴樹は、人と深く関わらず、閉じた日々を送っていた。
30歳を前にして、自分の一部が、遠い時間に取り残されたままだと気づきはじめる。
そんな時にふと胸に浮かぶのは、色褪せない風景と、約束の日の予感。
明里もまた、あの頃の想い出と共に、静かに日常を生きていた。

18年という時を、異なる速さで歩んだ二人が、ひとつの記憶の場所へと向かっていく。
交わらなかった運命の先に、二人を隔てる距離と時間に、今も静かに漂うあの時の言葉。

――いつか、どこかで、あの人に届くことを願うように。

大切な人との巡り合わせを描いた、淡く、静かな、約束の物語。

映画『秒速5センチメートル』 は全国東宝系にて2025年10月10日(金)公開
公式HPはこちらから

©2025「秒速 5センチメートル」製作委員会

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