細田守最新作『果てしなきスカーレット』 主演・芦田愛菜、共演・岡田将生で出演決定!「“復讐”とはどのような気持ちなのか、想像しながら演じました」
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11月21日(金)に日本で公開となる細田守監督の最新作『果てしなきスカーレット』。芦田愛菜が主演を演じ、岡田将生が共演することが発表された。
『時をかける少女』(06)、『サマーウォーズ』(09)、『おおかみこどもの雨と雪』(12)、『バケモノの子』(15)、『未来のミライ』(18)、そして『竜とそばかすの姫』(21)。これまでに国内内の数々の賞に輝き、世界中の観客を魅了し続けているアニメーション映画監督・細田守。今作で描かれるテーマは、“生きる”。「人は何のために生きるのかを問う、骨太な力強い映画を目指したい。今、この大きなテーマを、観客と一緒に考えたい」という細田監督の思いから始まった本作は、主人公の王女・スカーレットが父の復讐に失敗するも、 “死者の国”で再び、宿敵に復讐を果たそうとする物語。
♦メインキャストが公開!主演は芦田愛菜に決定
主人公・【スカーレット】を演じるのは、芦田愛菜。、果てしなき復讐劇に身を投じる中世の王女・スカーレットを演じる。スカーレットは元々、戦いよりも平和を望む父親を尊敬する心優しき王女でしたが、父親を目の前で殺されたことから、復讐に取りつかれていく狂気を常にはらんだ役どころ。今までの芦田のイメージにはない役柄で、復讐相手に怒りを露わにし、アクションシーンでは声を張り上げたかと思えば、自身の復讐心に対して苦悩する…感情の起伏が激しく、同時に繊細さも求められる難しい役どころ。また、スカーレットの子ども時代のシーンもあり、子ども時代と19歳のスカーレットを当時19歳で同い年の芦田が豊かな声色で演じ分けた。
芦田演じるスカーレットと旅を共にする心優しい看護師・【聖(ひじり)】の声を担当するのは、本作で長編アニメ作品に初挑戦となる岡田将生。岡田が演じる聖は、現代日本で日々命と向き合う生活を送っている看護師。ある日、“死者の国”で目を覚まし、そこでボロボロに傷ついたスカーレットに出会う。傷ついた人を癒すことを使命としている聖は、スカーレットに何の見返りもなく手を差し伸べる。そんな聖に対し、スカーレットは反発するも次第にその関係にも変化が…。なぜ自分が“死者の国”に迷い込んだのか分からないままスカーレットの旅を支え、バディとなる重要なキャラクター。
♦細田作品初の“プレスコ”に挑戦!
今作では細田作品初の試みとなる、プレスコアリング(以下、プレスコ)という収録方法で制作された。プレスコとは、まだ映像ができていない段階で、キャストの声を先に収録し、その声に対してアニメーションを制作していくという手法。キャストによる声の演技を聞いて、制作側が後からアニメーション表現を組み立てるため、いわば実写作品と同じような作り方になる。
芦田と岡田は1年前にプレスコし、今回改めて、シーンにあわせてアフレコに挑戦。プレスコでは別々の収録だったが、アフレコでは芦田と岡田が一緒に収録することになった。芦田は「2人一緒に演じさせていただけて、聖とスカーレットの対比がとても演じやすかったです。一緒にアフレコができてよかったなと思っています。」と語り、岡田は「今回の経験は僕にとってすごく大きいことで、大好きな細田監督とご一緒できて良かったと実感しています。」と語った。

♦キャストコメント
<芦田愛菜 コメント>
スカーレットは、中世の王女で私と同世代の19歳という設定ですが、根底にあるものや価値観が違う部分がたくさんあり、演じることがとても難しかったです。
監督から「現代の19歳と中世を生きる19歳は違う。一国の王女としての自覚や覚悟がある感じがほしい」と言葉をいただき、ジャンヌダルクやエリザベス1世など、動乱の世を生きた女性たちのことを調べ、少しずつ役作りしました。“復讐”とはどのような気持ちなのか、きっと大きな声を出さないと立ち向かっていけないだろうと想像しながら演じました。叫ぶシーンでは、少し戸惑いもありましたが、全力でやってみて“これだ!”と吹っ切れた瞬間があり、どんどん役が体になじむ感覚がありました。
スカーレットは、復讐に燃えて狂気的に見える部分もありますが、そうせざるを得ない状況を思うと、愛おしく、まっすぐ駆けていく姿は、観てくださる方々も応援したいと思ってもらえるのではないかと思います。
混沌とした世界の中で一生懸命に生きようとする人々が描かれた作品ですが、それは現代世界にも通じる部分があり、また、苦しいことや絶望してしまうことがたくさんある中、それでも一生懸命前を向いて生きようとする人々に、いち観客として心打たれました。そのような明日への希望を感じていただける作品になっているのではないかと思います。
<岡田将生 コメント>
長編アニメの声優に初めて挑戦しましたが、声だけでの表現はとても難しく、感情がこんなにも伝わりづらくなることを今回初めて知りました。色々なアニメを観させてもらっていますが、声優さんのすごさを改めて実感しています。
僕が演じた聖は、困っている人たちに何の見返りもなく手を差し伸べるような人で、簡単に言うととても理想主義者です。復讐に燃えるスカーレットの鞘(さや)のような存在となれるよう、彼女の支え方や寄り添い方、聖の優しさや誠実さを伝えられるようにキャラクター像を作っていきました。スカーレットから反発されるシーンもありますが、今この世界でとても必要な人だと思います。スカーレットが抱えている問題や彼女が導き出す答えを、皆さんも彼女とストーリーに沿って考えながら、聖を通して、優しさや人に対して誠実さを求めてはいけないのか、求めるべきなのか…感じ取っていただけたらうれしいです。
細田監督の作品をいつも楽しみにしていましたが、自分がその内側に入れてもらえたことはうれしくもあり、不思議な感覚です。正直、まったく内容を知らないまま、映画館で観たかった…と思ってしまう“細田作品ファンな自分”もいます。
いちファンとして作品が完成するのを楽しみにしています。皆さんも是非、楽しみにお待ちください。
♦ストーリー
2025 年冬
この狂気が、世界中に吹き荒れる。
人は何のために生きるのかを問う、骨太な力強い映画を目指したい。
今、この「生きる」という大きなテーマを、観客と一緒に考えたい。
父を殺され、復讐に失敗した王女・スカーレットは “死者の国” で目を覚ます。
狂気にあふれたこの世界では、宿敵に復讐を果たし、
“見果てぬ場所”に辿り着かなければ、<虚無>となり存在が消えてしまう。
想像を超えた冒険。
終わることなき闘い。
時空を超えた運命の出会い。
果てしなき旅路の先に、スカーレットは生きる道を見出せるのか?
『時をかける少女』から19年。常識を打ち破る、衝撃の王女ヒロインが誕生――
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細田守監督 最新作『果てしなきスカーレット』
2025年11月21日(金)公開
出演:芦田愛菜 岡田将生