主演・オダギリジョー「これからも頑張っていこうという活力になります」 映画『夏の砂の上』が上海国際映画祭【審査員特別賞】を受賞

2025.6.23 16:45
オダギリジョー、髙石あかり

7月4日(金)に公開される主演・オダギリジョーの映画『夏の砂の上』が、第27回上海国際映画祭で【審査員特別賞】を受賞した。

映画『夏の砂の上』は、共同プロデューサーも務める主演・オダギリジョー、今年後期のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』でヒロインを務める髙石あかり、満島ひかり、高橋文哉、森山直太朗、光石研ら出演の、愛を失った男、愛を見限った女、愛を知らない少女…それぞれの痛みと向き合いながら、彼らが夏の砂のように乾き切った心に、小さな希望の芽を見つけていく人間ドラマを描く。

6月21日に中国・上海で開催された第27回上海国際映画祭のクロージングセレモニーにオダギリジョー、髙石あかり、監督・脚本の玉田真也が登場。授賞式に出席した。登場⼈物たちの感情の揺らぎや、表情の奥に秘められた痛みと優しさを、俳優たちの抑制の効いた演技、静謐(せいひつ)なまなざしと繊細な映像美ですくい上げたと評された本作は、作品日本映画の中で唯一メインコンペティション部門に選出され、特別審査賞を受賞した。

オダギリジョー、髙石あかり

オダギリ、髙石、玉田監督が壇上に呼び込まれ、司会から祝意を述べられると、玉田監督は「大変光栄です。オダギリさん、髙石さんの演技が土台になってこそいただけた賞」と俳優への感謝を語り、オダギリも、「本当にうれしい。ありがとうございます。」と素直に万感の思いを表した。

オダギリジョー、髙石あかり

受賞式を終えた後、改めて本作の受賞を振り返り、本作で主演だけでなく共同プロデューサーも務めたオダギリは「海外で日本の作品が選ばれるというのは、ちゃんと伝わっているんだなと安心になるし、(映画作りを)これからも頑張っていこうという活力になります。よくよく振り返ると、自分は今回プロデューサーの立場でもあるので改めてうれしいです。」とプロデュース作品が初めて海外映画祭で受賞したことをよろこんだ。

オダギリジョー、髙石あかり

本作で海外映画祭《初参加》となった髙石は、「自分の俳優人生にとってすごく大切な作品。まずは日本の方に届けていきたい」、玉田監督も、「ずっと念願だった企画。考えられる限りの最高の出演者に集まっていただいてベストを尽くした作品のひとつの結果が出てうれしい」と熱い思いを語った。

オダギリジョー、髙石あかり

♦あらすじ

⾬が降らない、夏の⻑崎。幼い息⼦を亡くした喪失感から妻・恵⼦(松たか⼦)と別居中の⼩浦治(オダギリジョー)。働きもせずふらふらしている治の前に、妹・阿佐⼦(満島ひかり)が、17歳の娘・優⼦(髙⽯あかり)を連れて訪ねてくる。阿佐⼦は1⼈で博多の男の元へ⾏くため、しばらく優⼦を預かってくれという。こうして突然、治と姪の優⼦との同居⽣活がはじまることに。⾼校へ⾏かずアルバイトをはじめた優⼦は、そこで働く先輩の⽴⼭(⾼橋⽂哉)と親しくなる。不器⽤だが懸命に⽗親の代わりをつとめる治との⼆⼈の⽣活になじんできたある⽇、優⼦は、恵⼦と治が⾔い争う現場に鉢合わせてしまう……。

映画『夏の砂の上』
7⽉4⽇(⾦)全国公開
配給:アスミック・エース

©SIFF © 2025映画『夏の砂の上』製作委員会

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