渡邉美穂　映画撮影スタッフに聞きたかったこととは？「ご回答願います！」映画『青春ゲシュタルト崩壊』初日舞台挨拶

渡邉美穂がIMP.の佐藤新とW主演を務める映画『青春ゲシュタルト崩壊』の初日舞台挨拶に登壇。演じる際に意識したことや撮影時のエピソードを披露した。

原作は、小説サイト『野いちご』にて、2016年から開催されている小説コンテスト『野いちご大賞』の第5回大賞作品、丸井とまとの『青春ゲシュタルト崩壊』(スターツ出版文庫)。

本作は、<個性を押し殺し、他人に合わせて自分を見失うこと=自分の顔が見えなくなる>と原作で表現される【青年期失顔症】になった女の子が、新たな出会いを経て成長していく物語。派手な見た目と乱暴な態度で教師から目をつけられているが、人一倍“痛み”に寄りそえる高校2年生の朝比奈聖を演じるのはIMP.の佐藤新。ある日、自分の顔が認識できない【青年期失顔症】になってしまう間宮朝葉を演じるのは渡邉美穂。

初日を迎えての感想について渡邉は「完成披露試写会の時はすごい緊張してドキドキしたんですけど、今日は比較的落ち着いてるなって。まだ実感が湧かないのかな？（笑）嬉しさ100%で、自分たちが皆さんと一緒に作り上げたものが、ようやくお届けできるっていうのは本当に嬉しいなって思います」と喜びを伝えた。

演じるにあたって意識したところについて、【青年期失顔症】を発症した姉（中条月加／演：新井美羽）を持つ役どころを演じた河村ここあが「お姉ちゃんとうまく演じられるように、休憩時間はずっとお姉ちゃん（新井）と話して仲良くなりました！」と無邪気に話す姿に渡邉と新井から「かわいい～！！」と思わず声が出る場面も。

また、撮影中にはフィルムカメラでお互いの写真を撮りあったという新井と渡邉は「懐かしい！」と撮影時を振り返るも、司会から写真の行方を聞かれると渡邉から「わかんないんです…。スタッフの皆さんにずっと聞きたかったんです（笑）」とまさかの回答が。「撮影期間中みんな1個ずつフィルムカメラで撮ってて。エンドロールとかSNSに出るのかなと思ったら…（笑）ちょっとご回答願います！」と渡邉がスタッフへ呼びかけると、同じく写真を撮っていたという佐藤も「行方を後ほど聞きたいです！」と続けた。

演じるにあたって意識したところについて渡邉は「今まで演じさせていただいた役って比較的はつらつとしたタイプが多かった。今回初めて“引くお芝居”をやってみて、こんなに難しいんだ！と思って。すごく勉強になりましたし、現場でも塩梅が難しかったので、監督とプロデューサーさんを信じて、客観的に見てもらいながら調整していきました」と今回演じた役柄が“挑戦”だったことを明かした。

また、佐藤は「聖は、自分の意見をしっかり持ってる、すごく芯が強いんですけど、人間関係に対してはすごく繊細で、悩んで落ち込んじゃうところとか、浮き沈みが激しいところが学生時代の自分とすごく似てて。学生時代の自分の気持ちとも照らし合わせながら演じました」とコメント。さらに、聖の幼なじみ役を演じた藤本洸大との撮影中のエピソードとして「僕がインタビュアーみたいな感じで、質問攻めで（笑）どんなスポーツやってたの？休みの日は何してんの？とか（笑）」と楽しそうに回顧した。

撮影中の印象的なエピソードを聞かれると渡邉からは「佐藤さんと2人でバスケするシーンがあったので、バスケの練習をして楽しかったです」とバスケについてのエピソードが。すると佐藤が「楽しかったし。俺、下手くそだったね（笑）教えてもらいつつ遊んでました（笑）」とコメント。司会から上達具合を聞かれると「だいぶ！すごくかっこいいです！しっかりカメラに収めていただいてる」と自信満々に真顔で回答。渡邉も「本番に強いなって思いました。一発でシュート決めるんですよ！さすがってスターだって思いました」と驚いた様子を見せると、佐藤はキメ顔をしながら「IMP.です！」と自身が所属するグループ名をアピール。喜んだ姿を見せるかわいらしい佐藤に会場からは拍手が送られた。

最後に渡邉は「この作品は高校生たちの悩みを描いたお話になっているんですけど、若い世代の皆さんにはもちろん、大人の方だったりお子さんがいらっしゃる方にもきっと刺さるお話。全世代の方に共感していただけるような作品になっていると思います。少しでも前向きに自分らしく生きていけるヒントを皆さんが得られたら、それだけで私たちは本当に嬉しいなって思います」と作品への想いを伝えイベントを締めた。

映画『青春ゲシュタルト崩壊』は全国公開中
配給：NAKACHIKA PICTURES
公式HPはこちらから

写真：©️entax
©️映画「青春ゲシュタルト崩壊」製作委員会